超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

LOST IN TIMEのベスト盤を聴いて思ったこと① 既発曲とコンセプトについて

2012-03-11 21:26:54 | 音楽





LOST IN TIMEのベスト盤、ようやくしっかり聴き終えた。何回かに分けて書きます。





なんかもう書きたいことだらけで何から?って感じなんですけど、
まずは主軸である楽曲たちについて書きましょうかね。
新曲に関してはまた別に書きますけど。

改めて、全部のアルバム、全部の年代が一気に収められたこのベストを聴いて思った事は、
結構その時々の彼らの中のブーム?っていうか
傾向が如実に出てるな、と。
だから真面目に振り返るには適してるバンドなんだな~、っていうか
正直統一性に関して言えばあんまりない
けど、それこそ安定や予定調和を求めず一心不乱にその時々の誠意を音に表してきた、
正にLOST IN TIMEならではのベストだよなあ、って思えるくらいがむしゃらに頑張って来た
その変遷がはみ出るくらいに滲み出てるって思えるベストアルバムで。

聴き終えたときの感慨深さも半端じゃないんですけど、
初期のパンクスっぽい雰囲気から中期の王道ロックへの傾向、そして最近のナチュラル路線まで
同じようで実は同じなのは海北大輔の歌に向ける姿勢だけで
ことサウンドや方向性に関して言えば、
本当に試行錯誤の連続だったんだなあ、っていうのが如実に感じ取れる作品集
一般的なベストに比べてもユニークな仕上がりって印象で
そもそも「きのう編」と「あした編」って時点で相当ユニークですからね(笑)。
前者は結構ネガティブ、後者は結構ポジティブ、合わさって一つです、みたいな。
そう考えるとある種の発明というかよく思いついたな!って思うんですけど
まあ何にせよ、
ただ単にシングルばっか、とか代表曲ばっかではなくて
むしろ代表曲でも外してる曲がいくつかあったりと
そんなコンセプトに限りなく忠実なのがこのベストの特徴であり素晴らしい部分の一つなんじゃないか、と。

で、一番肝心なのが、紆余曲折や試行錯誤があったのは当然のごとく感じ取れるんですけど
どの年代の楽曲もクオリティが持続して高い、
はっきり言ってバンド的には迷走してても、その実無駄な楽曲は一つもないっていう。
こと楽曲に関して言えばブレずにひたすら「良い曲」で「残る曲」を作り続けているそのセンス、
びっくりする位のプロ意識の高さ。それが水面下で鳴らされてるって事実が
個人的にはちょっと悲しかったりするのだけれど
それでもやっぱり、このベストを2枚一気に聴いたり繰り返し聴いて思ったのは、
人間的には間違いや失敗もあっただろうけど
音楽的には一切の間違いも失敗もない
高純度で高密度の音楽集団なんだなあ・・・と素直に、全くの含みも無く感じてしまいました。
それはただ単にロストの音楽と自分の感性が強くフィットしただけかもですけど
やっぱ単純にどの年代も名曲揃いだなあ、ってしみじみ思えたのは
やっぱりこのバンドは常にこと音楽に関しては妥協を許さなかった、
方向性や傾向こそ変われど、音楽に関しては常にストイックだったんだなー、っていうのが良く分かる
そんなロストインタイムの「正しさ」を知らしめるベスト盤にもなっているな~、と。
そう感じれたのがファンとしては嬉しかったし、
同時に誇らしくもあった。
更には、ベスト以外の楽曲もまた名曲揃いっていうのがこのバンドの恐ろしい部分で(笑)。
改めて、偉大なバンドなんだなあって、そう感じる事の出来た意味のあるベスト・アルバム。
もし入り口として聴いてくれた方がいたのなら
是非名盤揃いのオリジナル・アルバムにも手を出して欲しいですね。
当然、このベストもある意味オリジナル的なカタルシスを持つ作品なので
ファンの方にも是非手をとってもらいたいですね。
幸福なベスト盤だと思いました。





えー、この時点でちょっと長いですが、まだ書きたいことがいくつかあるので分けます。
次は新曲群に関して語れれば、と思います。それでは、また。

聴き直して、最もグッと来たのは「声」って楽曲。特に今の時期は、ね。一年経ったし。





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