超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

GRAPEVINE@赤坂BLITZ 09.11.11

2009-11-12 00:58:12 | ライブレポ

今日はGRAPEVINEのライブに行ってきました。
赤坂BLITZ公演の2日目です。


赤坂BLITZは去年の9mmと時雨の対バン以来で、
もう駅から歩かずに済む、ってのが何より好きなハコです(笑)。
本当に駅と隣接してるからなあ・・・。
東京で特に好きなハコの一つですね。



えー、まずはセットリストから。

1.Twang
2.Pity on the boulevard
3.NOS
4.ポートレート
5.空の向こう
6.ふれていたい
7.Vex
8.hiatus
9.She comes(in colors)
10.Turd and swine
11.新曲
12.Darlin' from hell
13.Afterwards
14.BLUE BACK
15.疾走
16.それを魔法と呼ぶのなら
17.小宇宙
18.指先
19.CORE
20.フラクタル
encore
21.ふたり
22.smalltown、superhero
23.豚の皿
24.FLY


全24曲、
約2時間半のライブ。
でしたが、実際はそれよりもっと短い印象で、
あっという間に終わってしまった印象があります。
正直他の公演にも行きたくなった(笑)。
いやあ鉄板のライブでしたわ。
J-POPとして通用する曲から、音響系を飲み込んだコアな曲までバラエティに富んだ選曲。


今回のアルバムのツアーに「ふれていたい」とか「BLUE BACK」みたいな曲を組み込んでいるのにニンマリと。
しかも、きちんと流れに沿ってて違和感がないのね。
「BLUE BACK」から「疾走」の流れはよく考えたなあ、というか、凄く気持ち良かったです。

で、そのアルバム「Twangs」の曲は全曲演ったわけですが
どの曲もいちいち良かったというか、「hiatus」含めて実に堂々とした音像で鳴らされているなあ、というか
曲によっては定番曲?って思うくらい馴染んでました。
 特に今作で私が好きな「Vex」「Darlin' from hell」「Turd and swine」あたりは、
CDをそのままパワーアップさせた感じで相当の聴き応えでしたね。
「Darlin'~」はCDよりもファンキーなアレンジで思ったよりノレたし、
「Turd and swine」も勢いが正しく増していて、これぞバイン!みたいな。
「Vex」はもう言う事なし!定番曲になって欲しい。

ちなみに「hiatus」が終わった後、田中和将がお客さんに向かって「寝てた?」とか言ってました(笑)。
「寝ててもいーよ」、とか。
「ロックバンドのライブって拳を突き上げて騒ぐとか、そういうの期待してたでしょ?残念でした 笑」
とか、そんな事も言っていたような。
確かにこのブロックはコアな曲がならんでいたからな。
でも「hiatus」は音響系のバンドみたいで中々格好良かったです。

そして新曲も披露してくれました。
まさか今回のツアーで新曲を披露してくれるとは思いませんでしたね。
軽快でご機嫌なギターロック、という印象の曲で、割と口ずさみやすいポップな曲でした。
今作からは浮いている感じですかね。
カントリーっぽくもありました。


他にも、アンコールの時に「ふたり」「smalltown~」をパーマネンツ(田中和将+キーボード高野勲)で演ってたり、
バンドを呼び込むときに「みんなでグレイプバイーン!って呼んでみよう」とヒーローショーのノリになったり、
3曲目が終わったあたりで照明をめちゃくちゃにいじくったり(お客さん終始笑ってた)、
いつもの無邪気さも健在でしたね。
パーマネンツでやった2曲は、どっちも田中和将の声がよく伸びてて、非常に良い仕上がりでした。
 で、バンドを呼び込んでからの「豚の皿」「FLY」の流れも滾ってて最高でした。
どっちもそこそこ尺のある曲なんだけど、楽しすぎて異様に短い。2分くらいに感じた。
今のバイン・アンサンブルは思ってた以上に充実の時を迎えてました。
やっぱり中毒性あるなあ・・・。


しかし個人的なハイライトは「指先」~「CORE」ですね。
ここら辺、涙腺刺激されまくり。
「指先」のボーカルは特に絶品で、

「何も変わらなくたっていい
 このままでいられる様
 誰がそれを笑えるだろう
 笑われてかまわない」

この部分は特に詞が頭の中に入ってきて、相当にグッときてました。
何気に名曲だなあ。

続く「CORE」は、もはや鉄板中の鉄板ですね。中盤から後半に掛けてあまりにも滾りすぎ。
「圧倒される度」が、他の曲と比べても更にその上を行く感じでただただ聴き入ってしまいました。



という訳で今回はいつもと趣向を変えてポイントごとに書いてみました。
どうでしたか。
ライブの総評としては、楽しすぎてあっという間に終わってしまったので、おかわりが欲しい!という感じです。
マジで。
また近いうちに観たいですね。Zeppが無理なんで、来年以降かな。
今やすっかり鉄壁のライブバンドになっていることが感慨深い。
そんな風に素直に思えるライブでした。