アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ミントとクズとヨモギの染め

2012-06-04 19:42:43 | 草木染め
   まだときどきはストーブが恋しくなり、コタツもしまっていない家が多いのというのに、庭やもと畑の草は日に日に繁茂しつつあります。今年こそちゃんとした畑になるよう、春先からいらない雑草は刈ってしまうつもりだったのに、草刈りする暇ができないまま、6月に入ってしまいました。

   もと畑は、いまやミントの野原と化しています。葉っぱの大きな濃い緑色のミントが、威勢よく生い茂っています。友人たちと一緒に、このミントで染めをしました。

   一緒に染めたのがクズ。稲武ではまだ蔓が出始めたところですが、すでに旺盛に伸び始めているという葛の葉を、北設楽郡東栄町にすむ友人が刈り取って持ってきてくれました。

   ミントではアルミ媒染で黄色が出ます。若いうちのミントなので、緑っぽい色を期待したのですが、出たのは絹で美しい黄色、木綿でくすんだ黄色が出ました。右側のモスグリーンは、鉄媒染によって得た色です。

   真ん中右よりの緑色は、ソーダ灰を入れてアルカリ水にして煮出した、ヨモギやクズから出ました。

   でも、クズでとても美しい若草色を出して媒染したあと、煮染めしたところ、なんとすべて黄色に戻ってしまいました。どうやら、液をあたためたときにソーダ灰を入れることを忘れたからだったようです。パーカーやTシャツがすばらしい緑色に変わる様子を目撃した友人たちはがっかり。今度、黄色になったシャツの上に、緑葉染めを重ねてみようとおもっています。

   染めに参加した友人の一人は、昨年、害獣対策のNPOに関わっていて、シカのなめし皮を手に入れました。これがその皮です。伝統的な白なめしという手技で、菜種油と塩だけでなめしてあるのだそうです。

   上はクズ、下はミントの鉄媒染です。なんだかやけにぬめっとしています。染めた直後はこんな風でしたが、翌々日にかの友人から届いたメイルによると、緑色はあせて、どちらの皮もぱりぱりに変色してしまったということです。せっかくこころみたのにがっかりです。




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