アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

もらいもの着物生活

2024-05-09 23:29:41 | アンティマキ風自然的生活
  1年半ほどまえから、月一回の着物着付けの練習ています。先生になってくれているのは友人なので、かなり気楽にたのしく通っています。でもなかなか身につきません。物覚えがどんどん悪くなり、年のせいで体の動きが鈍くなったことも大きい。
 
  今日は、半幅帯で貝ノ口と士結びの復習と、カルタ結びの確認。お太鼓の練習もしました。このひと月、一回着ただけだったので、朝の着付けはでたらめ。なんとか脱げずにほどけずに、教えてくれる友人宅まで行くのが精一杯でした。
 
  寒い間は、羽織を着るとかコートを着るとか襟もとにショールやストールを巻きつけるとかしてごまかせたけれど、暖かくなってそうはいかなくなりました。いかなくなったぶん、必然的に着物を着る回数は減り、そしてひと月のうちに、着方も結び方も忘れるという悪循環になりかけています。
  張りのある木綿の着物とかわいい名古屋帯。どちらももらいものなのですが、なかなかぴったり合っています。明日の外出はこの格好ででかけたい。でも、たぶん、カルタ結びでお茶を濁して、肌寒くなりそうなのをいいことに、首元に何か巻いて出かけることになりそうです。それでも着ないよりましと思うことにいたします。だけど、暑くなったらどうしよう。
  着物を着て出かけるという行為はまだまだ気軽にできませんが、着物に対する愛着はどんどん湧いてきています。母の着物、叔母たちの着物、友人の着物、どこかの誰かが着ていた着物などなど、この1年でタンスの中が一気に豊かになりました。どれもみな、当然ながら手縫い。わたしには気が遠くなるような手間をかけて、一枚の着物ができています。そしてその着物が仕立てられる前の、反物になるまでのこれまたなが~い工程。
 
  わたしのところにやってきた着物は、多分ほとんどが、長いことタンスの中にしまいっぱなしだったと思われるものばかり。よく見ると、染みがついていたり、小さな穴が開いていたりしているものもあります。高いお金を出して洗いに出す余裕はないので、とにかく今年の夏は、初めてのことですが、虫干しというものをしようと思います。
 
  以前は、着物を畳むことすら億劫でしたが、いまはこれらの着物を丁寧に畳んで畳紙にくるんでしまうという行為そのものに携わるのが、何だかうれしい。日々の忙しさに紛れ、そしてずぼらな性格が輪をかけて、きちんと丁寧にものを扱うことにあまり心を砕いてこなかったのですが、着物を着るようになってから、ちょっとだけ変ったような気がします。
 
 
 
 
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