アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

アンティマキのスコーンが幼稚園のおやつになりました。

2012-09-10 17:47:31 | アンティマキの焼き菓子とパン
 先日、みよし市にある聖マーガレット幼稚園に、231個のブルーベリースコーンを納品しました。

  1種類で、これだけたくさんの注文をいただいたのは初めて。当然、一度に製造したのもはじめてだったので、前日は早朝から大童でした。

  注文を受けたスコーンは、小さい子供の小さな口にあわせて、いつも販売しているスコーンより少し小さめです。子供たちがどんな顔をして私のスコーンをほおばってくれるだろうか、と思い浮かべながら作りました。

  さて、今までにないこの大量注文は、3ヶ月ほど前に舞い込みました。以前、どんぐり工房の草木染め講習会やチエ流マクロビオティック料理教室に来てくれたことのあるHさんが、ご自分の勤めている聖マーガレット幼稚園で、アンティマキのお菓子をおやつとして使いたい、といって下さったのです。

  彼女の話はこうです。「園には、アトピーやアレルギーの症状を持つ園児が何人かいます。給食は他の園児と同じメニューーで、食材だけかえて作っているのですが、月一回の誕生会に食べさせるおやつは別々の種類でした。どうかして月一回くらいはおやつも全員の園児に同じものを食べさせてやりたいと思って、ふとアンティマキさんのことを思い出したのです」

  この幼稚園では、園児の給食はすべて園内の給食室で作っているのですが、アレルギーを持っている園児に対しては、それぞれの症状に応じて、食べてはいけない食品を他の食品に代えて同じ献立の料理をつくっています。たったひとりのためであっても対応しているというので、評判を呼んでいるのだそうです。

  私はさっそく、スコーンやおからのガトーショコラ、玄米粉のクッキーなど、アンティマキの商品のうち、タマゴや乳製品を使っていない焼き菓子を幼稚園にお持ちして、園長や保母さんたちに食べて頂きました。

  試食の結果決まったのが、ジャムサンドスコーン。ただし、大豆アレルギーの園児には、豆乳を使わないスコーンを特別に作ることになりました。

  豆乳の代わりに選んだのは、玄米クリーム。水で薄めて豆乳と同じ量だけ入れて作ってみると、なかなかいけます。園長と保母さんの了解を得て、こちらもOK(詳しくはコチラ→)。園児と保母さん、保護者の方の分も含めて全部で231個のスコーンの注文が、こうして決まりました。 

  そして先日みよし市まで、231個におまけのスコーン4個を添えてお持ちしました。待っていた保母さんたちにお渡しし、他の用事を済ませて帰路についたころ、Hさんからメイルが届きました。

  「子供たち喜んで食べてました。とくにアレルギーの子すごく嬉しそうで、きれいに食べてました」

  うれしいメッセージです。納品前日は一日中立ちっぱなしの作業だったので、足がずいぶん疲れましたが、この一言で疲れが飛びました。年度内にもう一度納品を頼んで下さっているので、今度は別のおやつを試作して提案しようかな、と思っています。  
コメント
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