アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

大エルミタージュ展とマックス・エルンスト展

2012-08-29 17:24:58 | 映画とドラマと本と絵画
   名古屋市美術館で開催中の、「大エルミタージュ美術館展」にいってきました。
 
   エルミタージュ美術館の所蔵品は、ロシア帝政時代女帝エカテリーナ2世が集めたコレクションに始まるもので、300万点に上る品が展示されているのだとか。見るからに豪華な美術館の所蔵品のいくつかが見られるというので、出かけました。

   ほとんどは、貴族の肖像画と宗教画。ときおり、「なんだかすごい!」と感じる絵があり、説明を見ると、ドラクロアだったり、レンブラントだったり。絵としてすでに見知っているものでなくても、きらめきが他の絵とは違うようでした。でも、「大」と頭につけるほどの展覧会かな?と、帰り道、思ったことでした。

   見終わってから買ったのはロシア産の菩提樹の蜂蜜。菩提樹はハーブとしてお茶にもしますが、蜂蜜ははじめて見つけました。どんな味がするのか、開けるのが楽しみです。  

   同じ日、愛知県美術館にも足を伸ばし、「マックス・エルンスト展」を見ました。こちらは、エルミタージュ展とは違って、会場は閑散としていましたが、とてもおもしろかった。

   シュルレアリスムを代表する画家として有名なエルンストの、「百頭女」と「カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢」の2冊はうちにもあって、彼のコラージュの技法のすばらしさは知っていました。

   でも展覧会では、コラージュだけでなく、フロッタージュを初めとして、デカルコマニー、オシレーションといった技法を駆使して、偶然できる図柄のおもしろさを積極的に取り入れた大量の作品を見ることができました。フロッタージュだらけの「博物誌」は、タイトルもおもしろい。

   エルンストの展示カタログといっしょに、ポロックのカタログも買いました。この冬、名古屋でも展覧会があったのですが、開催日をすっかり間違えていて、見そびれたのです。せめてカタログが手に入ってよかった。ポロックの色も線も好きです。偶然に頼っているように見えながら、彼のセンスが至るところに光っている作品、魅力的です。でも、大きな実物を見たかった。

   エルンスト展は9月9日まで、大エルミタージュ展は9月30日まで開催しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴーヤの佃煮

2012-08-29 16:11:20 | 手作りのたべもの
  ゴーヤを食べるようになったのは、そんなに前ではありません。近所に住む友人にもらって初めて食べたときは、苦くて、「いくら栄養があっても食べたくないな」と思ったものでした。でも、そのあと何回か食べるうちに、あの苦みに慣れ、おいしく感じるようになりました。

  チャンプルーや素揚げ、から揚げも好きですが、近頃毎年作るのが佃煮です。昨年はたくさん作って瓶詰めにし、季節が終わっても長いこと食べ続けました。

  今年はいつもと違うつくり方にしてみようとおもって検索したら、ありました! かなり簡単で、おもしろそうなつくり方が。

  粗糖のかわりに黒砂糖を使い、種を取った梅干しも入れています。黒砂糖の量を半分くらいに減らし、若干アレンジを加えて、できたのがこれです。私がつくった佃煮のレシピは下記の通り。

  <材料>
  種とワタを取ったゴーヤ500g 黒砂糖80g 醤油80cc
  みりん30cc 酢20cc 梅干し1個 チリメンジャコ オリーブ油 タカノツメ 白ゴマ
 
  調味料を入れた鍋を煮立て、3mmから5mmの厚さに切ったゴーヤと梅干し、チリメンジャコ、タカノツメの刻んだものを入れて、火の加減を見ながら煮詰めます。ほぼ水気がなくなった頃、オリーブ油をちょっとたらします。ツヤと味をよくするため、入れてみました。水気がなくなったらできあがりです。仕上げに白ゴマをかけます。

  去年までは、ゴーヤをあらかじめゆでていました。でも、このレシピではそのまま味をつけてしまいます。苦味は残っていますが、ゴーヤならではの独特の味になりました。なかなかいいできです。沖縄原産のゴーヤだから、沖縄の黒砂糖に合うのかもしれません。

  さて、このゴーヤですが、一般に出回り始めた頃、年配の男性からこんな話を聞きました。

  「子供のころ、おやつにレイシという実をよく食べたものだ。青いうちは食べないで、実が黄色くなって種が真っ赤になった頃、手で割って中身をスイカみたいにして食べた。甘かったと思う。あの形はどうもゴーヤではないかとおもう。だけど、だれも野菜として料理して食べることはしていなかった」

   その話を聞いたあと、その人からだったかどうか覚えていませんが、真っ赤に熟したゴーヤをもらいました。甘かったかどうか記憶にはないけれど、苦くなかったことはたしかです。


   
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする