大阪と名古屋をノンストップで駆け抜ける近鉄自慢の特急電車「アーバンライナー」は、東海道新幹線の同区間とは全く異質な風景が展開します。
また、ある意味で電車とは異なる音を発する新幹線と異なり、いかにも速達電車らしい音を奏でるアーバンライナーは、耳で聞く音だけでなく、骨伝導を使って骨で聴く旅にはふさわしいかもしれません。
単純な所要時間では東海道新幹線には勝てるはずがありません。確実に遅いといえます。しかしJR在来線の快速を乗り継ぐよりもはるかに速く、快適です。
始発駅の立地も関係します。新大阪駅は淀川を挟んだ北側に位置するため、「ミナミ」と呼ばれる難波の繁華街の中心部に近鉄特急のターミナルがあります。
南海や地下鉄など、他の路線との乗換えにも便利なため、場合によっては利便性から新幹線を上回るメリットがあるいえます。
アーバンライナーは破格の高品位な接客設備を備えた新車としてデビューし、最高速度が120km/hに引き上げられたことで、近鉄名古屋 - 鶴橋間の最速所要時間が2時間をきりました。
もちろん新幹線のスピードとは比較にならないでしょうが、1988年のアーバンライナーの登場はそれほど画期的だったのです。
そして新幹線では「のぞみ」の時代に移り、スピードでは大きな差がつけられました。近鉄特急もアーバンライナーNEXTの登場で対抗し、快適性での選択肢を前面に出しました。
骨伝導を使った旅では、車窓の景色とあわせて快適なシートで、ゆっくりと骨で聴きましょう。新幹線とは全く異なる骨伝導の癒しが生まれます。
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速さだけが選択肢でない骨伝導の旅は、時間に追われない限り最高です。