いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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日本ラグビーが世界を変える。 Japan Rugby changes the world

2019-10-15 19:57:00 | 日記
 (1)巨人のV9監督だった川上哲治さんは、長嶋、王選手中心に多才なメンバーをそろえたチームは誰が監督をやっても勝てるのではないのかの問いに、毅然として誰が監督をやっても3~4年は勝てる(優勝)かもしれないが9年連続(V9)となるとそうはいかないと語ったことがある。

 絶対能力の長嶋、王選手を擁する組織、チームづくりのむずかしさを伝えたかったのではないのかと思う。

 (2)今年日本で開催されているWCPラグビーで日本代表は1次リーグを強豪アイルランド、スコットランドなどを破り4連勝で1位通過して初の8強進出の「快挙」をなしとげてさらにいよいよトーナメント方式で20日に優勝経験のある南アフリカと対戦する。

 日本代表はルールにもとづき半数近くを体格、体力のある外国出身メンバーで占めて構成して「ワンチーム」として躍進を支えている。

 (3)かっての日本人中心の日本代表は優勝経験の豊富なニュージーランド(オールブラックス)相手にラグビーでは考えられない3桁(100得点)の得点差で敗れたことがある。
 今回の日本代表の外国出身選手はそれぞれに事情があって日本の企業プロラグビーチームに所属して日本で生活している。

 生活のために日本の企業プロラグビーチームを選択した選手もいるだろうし目的は様々だが日本の企業プロラグビーチームで競技を続けることと、日本代表になることとはまた違った思いはあるはずだ。

 (4)日本での活躍が認められて母国に帰って母国の代表になることも考えられる。ラグビーは個の力、能力、強さは必要だが組織力、意思統一力としてのチーム力が大きいといわれるスポーツでもある。

 ラグビーボールは味方のいない前に蹴ることはできるが相手に支配される確率が高く、確実な攻撃は味方のいる後方にボールをつないで(前には投げれない)前進する逆回転リスク思想の組織機能のスポーツだ。
 ボールを後ろにつないで、つないで前進するリスクスポーツ、犠牲精神が求められて、ゲームが終われば「ノーサイド」として敵味方、勝者も敗者もない互いにたたえ合う平和なスポーツだ。

 (5)今回のWCPラグビー日本大会で初の8強入りの「快挙」を果した日本代表は、外国出身選手が半数近くを占めてこれなら結果も考えられるという人もいるかもしれないが、組織、意思統一力が必要なラグビーゲーム、チームで「多民族チーム」を「ひとつ(ワンチーム)」にまとめるむずかしさ、育った国、歴史、思想、習慣、社会の違う能力、役割をひとつの組織力、チーム力につくりあげる努力、意識、苦労には冒頭の川上哲治さんの重い言葉が思い出される。

 (6)多民族チームが「ワンチーム」として見事に機能している今回のWCPラグビー日本代表はノーベル平和賞ものだろう。世界を変えてほしい(we wish to japan Rugby changes the world)。

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