いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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ノーベル平和賞と国連。 indian & pakistani who was awarded a nobel prizes of peace

2014-10-11 19:58:05 | 日記
 (1)ここ10年で予想が当たったのは1回のみという国際平和研究所の今年のノーベル平和賞(nobel prizes of peace)に憲法9条を保持する日本国民をあげていたが、うわさに違(たが)わず見事に外れた。

 しかしなぜか日本では予想効果も高く、各野党からは落胆の声(報道)も聞かれた。効果は確かに無視できない影響力を持つものではあるが、それは民族、国民、政治の意思ではどうにもできない政治関係、体制内でのことで、一応議会制民主主義国の日本では政治家が理念、信条、信念で難題、国家的危機に立ち向かって、国民的政治課題として国民と一体となって解決に向かうべき政治システムが整備されているではないのか。

 (2)政治家が政治課題を国会内だけの議論不在の魔天楼に閉じ込めておいて、国民的課題として一体感を持ってアピールできない能力不足があるだけだ。
 安倍政権の憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認の閣議決定になすすべもない虚弱野党だからといって、憲法9条のノーベル平和賞にその期待を代役を持たせるなどとはあまりにもさびしいものだ。

 (3)そこで予想がうわさに違わずに見事に外れた今年のノーベル平和賞は、イスラム過激派組織支配地域で抑圧された子ども、女性に教育の大切さを訴えて、その過激派から銃撃されてひん死の重傷を負いながら奇跡的回復をみせて、その後も過激派の脅迫に屈せずに国連などを通じて活動を続ける17才のパキスタン人のマララ・ユスフザイさんと、隣国インドで同じく貧しい子どもや若者に教育機会を作る活動(報道)を続けるインド人のカイラシュ・サティヤルティさん(60)の2人が授賞した。

 (4)インド、パキスタンは長らく国境沿いで軍隊同士のこぜりあいが続き、最近のニュースでも相互に砲撃し合って死傷者が出ていた。それぞれの国が抱える国内の人権、差別、貧困問題とあわせて両国の軍事的対立の緊張を背景にしたノーベル平和賞の授与であることは理解できる。

 ノーベル平和賞のインパクト(impact)が世界の人権、差別、貧困問題に関心を集め、政治的迫害や軍事的対立に世界の耳目、注目を集める効果は間違いなくある。

 (5)しかし、それを「ノーベル平和賞」が果たさなければならないところに現代の世界政治システム、統治機構、機能の不条理性(unreasonableness)が見てとれる。
 これこそは「国連」が主導して解決に向けてリーダーシップをとるべき国際政治上の重要課題であるはずだ。

 ノーベル平和賞は創始者のA.ノーベルの世界平和希求、実現の意思を受け継いだ重い賞といわれており、しかしその政治的意図、意味は他の同賞に比較して無理な違和感もあり、国連こそが役割、使命を引き継ぐべきことだ。
 日本ほかが進める国連改革(NN revolution)の必要性だ。

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