いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

東京1番。 tokyo first

2017-06-24 20:23:03 | 日記
 (1)都議選が告示された。各党が国政選挙並みの応援体制で臨むといわれて、自民党二階幹事長は「東京は1番でなければならない」と述べていたが、随分と古い政治感覚で右派保守色が幅を利かせている国政の力関係をそのまま都議選に持ち込んだ政治感覚で違和感があった。

 東京一極集中への弊害、地方過疎化が問題視されている時代の中で、「東京1番」を発言する感覚は理解できない。

 (2)昨日の告示後の各党代表都議選演説でも東京都が抱える政策発言は少なく、通常国会での政府、与党の横暴な国会運営を批判する声が多く聞かれて(報道)、国政の対立をそのまま都議選に持ち込んだ論争だった。

 これまでも都議選の結果がその後の国政の行方を左右する結果に結びついた経緯もあり、安倍内閣、自民党1強時代の中で安倍首相、同夫人がかかわる森友、加計学園疑惑問題が政府、自民党の疑惑隠しのまま通常国会会期内閉会を迎えたこともあって野党にとってはその延長戦としての都議選ととらえている。

 (3)疑惑逃れの国政での安倍内閣、自民党1強を崩せる機会到来としてとらえている。二階幹事長の「東京1番」発言の趣旨はよくわからないが、もう東京1番(tokyo first)でなくてもよいだろう。

 都議選のことを配慮、考慮しての選挙用発言ではあるが、東京一極集中解消に向けた東京都の役割、対応も論戦してもらいたい。超高速高年令化社会の象徴としての東京都が独自の社会保障対策をどう展開していくのか、前例としての対策を示す必要がある。
 そういう意味での先陣を切る「東京1番」まらまだ理解できる。

 (4)東京一極集中を解消する有効な手立て、手段としては首都圏の大学機構を地方に分散、移転することだと書いたが、国としても検討する方向性がみられた。
 そういう意味での地方特区制度利用の新学部建設ならいいが、それが安倍首相の友人が経営する学園の需要減少が見込まれる獣医学部であってはどうもおかしいことになって、病院での医師不足による過重勤務、負担が社会問題となっているなら医学系の大学の地方建設を考えてもいいだろう。

 (5)もう東京をこれ以上「1番」にする必要もないし、これからは地方に政治、経済、教育、社会機能を分散、移転することを重点として考えるべきだ。
 やはり東京に政治、経済、教育、社会機能のすべてが集中するというのは限界があり、米国、豪州のように切り離されて両立する(compatible)という国づくりが必要だ。

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