(1)ウクライナで起きていることは米露対立構図の世界の耳目が集中しているので関心も高く、露軍の後退が報じられている首都キーウ近郊ではウクライナ軍、報道にゼレンスキー大統領も現地に足を運んで視察して5千人ともいわれる市民の大量死、虐殺(genocide)が報じられて、国連などでプーチン大統領の「戦争犯罪」立件、非難の高まりをみせている。
(2)侵攻前に露にはそんな計画はないと平然と「ウソ」をついたラブロフ外相が今また、ジェノサイドはウクライナのフェイクだと主張している。ジェノサイドといえばミャンマー国軍によるロヒンギャ虐待、中国新疆ウイグル地区での民族虐待、アフリカ民族紛争での部落焼き討ちなど他でも日常的に報道はあるが、ウクライナ戦争ほどの世界の関心、非難の高まりはみせていない。
(3)露の理不尽なウクライナ軍事侵攻から目をそむけることはできないが、世界には他でも同様のジェノサイドが行われていることにも関心、非難を忘れてはならない現実がある。非道なウクライナ戦争はいつまで続くのか、プーチン大統領はウクライナ東部に露軍を集中再配備して5月の戦勝記念日に勝利宣言をするのではないのかとの憶測も伝えられているが、露、プーチン大統領への各国の「戦争犯罪」非難の高まりが和平停戦協議にどう影響していくのかさらなる露への異次元の経済、金融制裁強化の効果とともに一刻も早く停戦を実現しなければならない。
(4)ウクライナ戦争が暗い影を落とす中で、新聞紙面には一瞬のさわやかな春風の想いの4月小学校の新1年生の就きたい職業の男女別アンケート結果が載っていた。
男子では警察官(1位)、消防・レスキュー隊(3位)、研究者(5位)、医師(8位)で女子では医師(4位)、警察官(5位)、保育士(6位)、看護師(7位)と人間を守る、救う職業への関心の高さがうかがえて、新1年生にもコロナ感染拡大での規制社会の影響、不安が出ているのかと思わせて、それから逃れることなく人間の生命、安全を守る、救う職業に目を向ける意識に感心させられる。
(5)男女各2000人対象のアンケートで男子では大工、職人が10位に入っているのが目につき、大人の世界ではジェンダー平等時代でも体力的に強健な「男らしさ」の特徴の選択も出ていて街角のビル、建物の建築ラッシュの中でモノづくりへのあこがれもみられるものだ。建築現場ではヘルメット姿の女性建築士もよくみかける時代になっているよ。
(6)女子では教員が同列7位に入っているが男子では10位内にランクされておらず、男子ではユーチューバーが6位に入っているが女子ではIT関連が10位内にランクされておらず、今年の新1年生は男女とも人間を守る、救う職業への関心が高い中で男子の傾向は時代感覚を受け入れる旺盛さ、個性型が特徴で、女子は保守的、安定型が特徴(あくまでアンケート判断)とみた。
(7)男女ともあたらしい時代、社会、未来を平和で成長するものにつくりあげていってほしいと願うばかりだ。大人の世界では13年ぶりに行われた宇宙飛行士募集の応募は前回の4.3倍で過去最多の4127人で未知、未来への関心も高い。