いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

海の日を考える。 thinking of the ocean day

2019-07-15 20:47:13 | 日記
 (1)「海の日」というのは制定されたときには唐突で、高度経済成長期の働きすぎから情報化時代の産業革命の働き方見直しによる働きすぎない自由な時間を増やす、楽しむことも必要だとの社会思想の変化の中でつくられた休日という印象が強い。
 だから海の日もあれば山の日もあっていい程度の感覚もあった。

 (2)海というのは、近年は地球温暖化、黒潮海流、海洋生息、生態系の変化、変動に大津波、原発汚染水の海洋放流、ホルムズ海峡のタンカー攻撃、今はプラスチックごみの海洋汚染が国際会議の主要テーマになるなど人類にとって大きな問題、課題を抱える自然資源の注目すべきものとして浮かび上がっている。

 (3)地球上の70%を占める海(ocean)は不思議な存在で川や湖のように干ばつで干上がることもなく悠揚と佇(たたず)んでいる姿は美しいが、昨今は前述のように様々な環境変化、海洋汚染にさらされて危機的状況にもある。

 一方で地球温暖化で北極圏の氷塊が崩落して0メートル地帯の島国では上昇した海水に沈む危険が現実的に指摘されて、島国ともども移住することに迫られる危機的状況もある。

 (4)ようやく日常プラスチック製品(ストロー、皿、コップなど)の廃止など地球的な運動が動き始めているが、海洋生物の生態系にも影響を及ぼしておりそれはそのまま人類の生活、文化(生態系保護、保全、捕獲制限)にも影を落とす不安材料にもなっている。

 かっては日本近海でも真っ青な海に白い波が打ち寄せて海水浴を楽しんだものだがそういうイメージは跡形もなく、「海の日」といわれても打ち寄せる浜は廃棄投棄物で覆われて冒頭のようにどうとらえていいのかとまどうばかりだ。

 (5)海洋生物の環境保護、保全とともに、海の持つ多様で強大なエネルギーを人類社会のためにどう適正に活用していくのか、台風など海上で発生する自然エネルギーに毎年のように自然災害に見舞われる自然災害国日本としても安全対策、準備は怠れない。

 梅雨真っ盛りで今年は例年になく本格的な長い梅雨空が続き、九州地方では水害被害が出ている。

 (6)例年地球温暖化による海水温上昇で4月、5月から台風発生、上陸がみられたが、今年は台風発生も少なく大きな台風も上陸していないが9月には集中するという情報もあり警戒は怠れない。

 海の日が7月の夏休み前に設定されたのも子どもの海遊びに合わせたものなのか、しかし今は人類、環境、産業、経済、軍事の近代化による海の抱える様々な問題、課題が浮上しており、地球規模での共通課題、問題として海を考える日(thinking of the ocean day)の印象が強い。

 (7)海の存在は神秘的で不思議、とらえどころもなく、地球上に共生する人類にとっては切っても切れない深い関係にあることは間違いないので、身近な重要な問題、課題、対策として考える海の日にしなければならない時代背景として今では意味のある休日となっている。

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