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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

クライマックスシリーズとブレーン政治。 climax series,brain

2010-10-20 19:27:25 | 日記
 (1)制度にもとづいての勝利なので、年間ペナントレース(pennant race)3位のチームの日本シリ
ーズ出場決定については、とやかく言うこともない。制度が問題なだけだ。
 パリーグ年間ペナントレースで最終144試合目で勝利して、かろうじて3位に踏みとどまったロッテ
が、ペナントレース優勝のソフトバンクにクライマックスシリーズ(climax series)ファイナルステージで
逆転勝利して、日本シリーズ出場を果たした。

 ロッテは年間144試合を戦うペナントレースの戦力では3番目でも、短期シリーズでは戦力が機能
して優勝チームを倒した。「戦力(game potential)」の本質から見れば、144試合の総合力には、偶
然や幸運やキッカケ(好不調)が勝負を左右する機会、影響力は少なく、地力というチーム総合力が
公平に実力評価できる確率が、短期シリーズでのピーク一発勝負よりは高い。

 このため、この制度の実施当初には年間ペナントレース優勝のメリット効果がないとの反省から同
優勝チームには、1勝のアドバンテージ(advantage)が与えられて現在の制度がある。
 日本シリーズ出場決定の4勝のうち1勝のアドバンテージが、優勝チームにとってどう整合性のあ
るものなのかは不明で、もちろん根拠などあるはずもない。

 年間ペナントレースの優勝チームのアドバンテージとしては、クライマックスシリーズ・ファイナルで
の毎試合の「1得点」のアドバンテージの方が、年間ペナントレース優勝のアドバンテージを毎試合
確保できることになり、精神的にも毎試合優位にゲームをコントロールできる、年間の努力、実績に
適応、フィードバック(feed back)した効果がよりあると考える。

 (2)今日からはセリーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージが始まるが、こちらも年間ペ
ナントレース3位の巨人と優勝した中日との同じ構図の戦いだ。
 制度について考える場合の仮説として、仮にこちらも3位の巨人が勝ち上がるとしてプロ野球日本
一を決める日本シリーズが年間ペナントレース3位同士のゲームとなる。勝つか負けるかどちらかの
プロ野球の日本一を決めるゲームとしては、寂しい感じがする。

 どうだろうか、その時、これも仮にだが年間ペナントレース優勝チーム同士が別途戦ったとしたら、
果たして野球ファンとしてはどちらの勝者を日本一と見るのだろうか。

 (3)政治は、国民の生命、財産、平和、主権、人権を守るものだから、高度の判断能力、専門性も
必要とする。このため、国内外どの政権も専門家、学者をブレーン(brain)として起用する。
 米国大統領の補佐官はブレーンとして表舞台にも登場して、政策決定に影響力を持つことは有名
だ。

 日本でも、小泉政権時代の竹中さんは首相のブレーンとして大学教員から政権入りして大臣と
してともに郵政民営化、公共事業廃止政策を進めた。こうした表舞台に出たブレーンは、その政策決
定の評価について直接、効果の政治責任を負う。
 郵政民営化、公共事業の廃止では、政権交代後にその政策効果が(地方切り捨てと)否定されて、
理論が根本から見直されている。当のブレーンは、当時の政策路線どおりに実行すれば効果はある
と主張しているが。

 通常のブレーン政治は、ブレーンが表舞台に登場しないで影での協力、政策決定で首相を支え、
結果としての失政に対する責任では不透明のままだ。
 ブレーン政治は、政治機能、政策能力が高度に多様化すれば必要なものだけに、表舞台に出ない
での無責任で独善的な理論、政策立案、助言で効果、国民に責任を取らないスタンスは許されない。
 

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