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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ステータスとしての男女平等度。 status of equality the sexes

2010-10-13 19:23:06 | 日記
 (1)澄み切った空に右弦の三日月が見事な夜を迎えた。地球の反対のチリでは600m以上も地下
からの救出が始まった。
 男女平等度(level of equality between the sexes)と言っても、社会進出や政治参加、議員、企業
における男女比率の格差を基準にしたものだが、日本は134か国中94番目(前年比較7ランク上位)
と、しかし主要先進国の中では最下位(世界経済フォーラム)と評価された。
 
 政治体制、政治状況、社会体制、国民性、人口構成、歴史、地理的条件と国家はそれぞれが特殊
環境の違いが基盤にあるので、同じ基準で比較しても客観性、評価に精度の高さを求めることには無
理もある。

 世界がグローバル化したと言っても、政治や社会や文化ではなくて経済活動でのことだ。教育や経
済、企業活動に限定すれば客観性、評価の公平性、公正性も見えてくるのかも知れない。
 そこで冒頭の調査ランキングの男女平等度では、上位を北欧の国が占めている。アイスランド(1)、
ノルウェー(2)、フィンランド(3)、スウェーデン(4)と前年と同じ顔ぶれだ。教育に力を入れて、環境意識
も高く、社会保障も整備されて、従って税金も高い国々だ。
 政治、経済、平和は、EU(ヨーロッパ連合)を組織して加盟共有し、スローライフに代表されるように
経済活動よりは政治、文化活動によりイニシアチブ(initiative)をとる政策の国情だ。

 取り巻く社会環境が女性の社会に占める役割、密度の高い国内事情が見える。評価ランキングは
そういう国情だという評価と受け止める。
 税金が高くても社会保障が整備されていれば、EUの枠の中で価値の共有性も感じながら、ちょっと
政治、経済の競争世界から離れたところで自己満足のできる、けっこう住み心地のいい隔世的理想
圏の国々とも言える。

 (2)そこで日本。女性の平均所得の改善は評価対象となっているが、男女間の所得格差は全体ラン
クよりも低く(101番目)、議員数でも同じランクだ。
 人口比率で男性よりも多い女性の社会参画(social participation)は、日本の政治、経済、社会で
の活力、原動力(motive power)には必要要件で、合理性もある。
 社会進出のブレーキとなっていた育児、家庭も制度上不備はあるとは言え子ども手当ての政策支
援もあり、男性にも役割分担の意識が社会的に認知されだして、環境が整いだしている。

 女性の社会進出が男女平等度の対象評価とするのは、ちょっと狭義にすぎると思う。家庭サイズ
にしろ、地域サイズにしろ、社会サイズにしろ、国家サイズにしても参画意識(participation
consideration)による男女平等がはかられ、促進されることが望ましい。
 
 米国(同19位とはすばらしい)にしろ、日本は北欧とは世界戦略の異なる政治、経済、社会体制
の国だ。その国内事情、国際スタンスの中で果たせる男女平等理念の実践(共同参画意識)が、ま
すます重要な課題となり、ステータス(status)となる。
 澄み切った秋の月も、地球の人類にはどこからもただ一つだ。

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