トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ユキヤナギ

2024-03-16 | 樹木 草花


ユキヤナギがボチボチ咲き始めた
葉がヤナギを、花が雪を思わせるように枝一面に白く咲くので、ユキヤナギと言う
別名コゴメバナ(小米花)は、小さな花を米粒に見立てた名前

バラ科の落葉低木 高さ1~2m程になり、枝先は垂れさがる
日本に自生しているものは、栽培品が野生化したものとする説がある

葉は互生し、葉身は3cm程の狭披針形、先端は尖り基部はクサビ形
縁には鋭い小さな鋸歯がある
葉柄はほとんどなく、秋には黄葉する

花は4月に咲く
前年枝に柄のない散形花序を多数つける
花序には、8mm程の小さな白い花を数個づつ付ける
花弁は5個で、3mm程の円形又は広倒卵形
雄しべは20個ほどで、基部の内側に黄色の蜜腺がある

果実は3mm程の袋果で、5個ずつ集まって付き、上部は外側に曲がる
5~6月に熟す
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ザゼンソウ

2024-03-15 | 樹木 草花


変わった花のザゼンソウが咲いていた
花序の様子を座禅僧に見立ててザゼンソウ(座禅草)という

サトイモ科の水湿地に生える多年草
葉は卵状心形で、長い葉柄がある
花後成長して40cm程になる

花期は3~5月
花序は葉に先立って開き、花茎は高さ15cm程
暗紫色の卵形の仏炎苞が、楕円状の花序を包んでいる
座禅草の花と言うと、仏炎苞を指すことが多いが、中の花序に密生する数ミリの小さな花が真の花
花は両性で、花被片は4個

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ヤドリギ

2024-03-14 | 樹木 草花


ヤドリギは不思議な木で、地面からは生えず、他の樹木に半寄生している
実がたくさん付いていた

ヤドギリ科の半寄生植物 36属1300種ほども知られている
エノキ、ケヤキ、ブナ、シラカバ、サクラなど落葉広葉樹に寄生する
常緑小低木で高さ60cm程になる
枝は二股分岐を繰り返して広がる

葉は対生で、葉身は2~8cmの倒披針形~へら型で全縁、革質で厚い
花は雌雄別株で、花期は2~3がつ
雄花は3~5個、雌花は1~3個ずつ付く

果実は液果
7mm程の球形で、10~12月に淡黄色に熟す
実は鳥に食べられ、中の種子は粘液質の果肉に包まれ、鳥の糞と一緒に排泄ー散布される
粘液質は鳥には消化されず、排泄後も木にべったり付いている

種が木に付いてからも、葉を出すまではずいぶん時間がかかる
早春の今頃、種が落葉樹の幹にへばりつく
3か月後の初夏、胚軸を伸ばし、先が吸盤状になって幹に吸い付き、寄生根を出す
冬の時期には、寄生相手の導管の中まで根を伸ばす・・この状態のまま2年半を過ごす
その後の夏(約3年半後)、胚軸の基部に芽が出て伸び、初めて葉が開き光合成を始める
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ヒメカンスゲ

2024-03-13 | 樹木 草花


カンスゲに似ていて、小さいのでヒメカンスゲ
カヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草
スゲ属はこの科の中で最大で、日本には約200種ある
花は単性で、鱗片の脇に1個づつ付く
花被片は無く、雄花には雄しべが2~3個有る
雌花は、1個の雌しべが果胞と呼ばれる袋に完全に包まれ、果実は果胞の中で成熟する

ヒメカンスゲ:
山野の林内のやや乾いたところに生える常緑の多年草
高さ20~50cmになる
葉は暗緑色の革質で硬く、3mm程の線形
根元の葉は、葉身が退化して暗緑色の葉鞘だけになる
小穂は3~5個がまばらに付き、直立する
苞は短く、基部は紫褐色の鞘になる

花は4~6月に咲く
頂小穂は雄性で長さ2cm程、雄花の鱗片は暗褐色
側小穂は雌性で細く長さ2cm程
雌花の鱗片は暗褐紫色を帯びる

果胞は黄緑色で、3mmの倒卵状楕円形先端は細い嘴状になる
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ムラサキハナナ

2024-03-12 | 樹木 草花


ムラサキハナナの他に名前が沢山ある
ショカツサイ(諸葛菜)、オオアラセイトウ、ハナダイコン

アブラナ科の中国原産の1年草~越年草
江戸時代に渡来した、の説と昭和に入ってから観賞用に渡来したの説がある
観賞用に栽培され、野生化しているものが多い
江戸時代に栽培されたが、戦時中に種子を持ち帰り広めたものが、本州~九州に帰化したらしい

茎は20~80cmほどある
根生葉と下部の葉は、柄があり羽状に深裂している
上部の葉は長楕円形~卵形で無柄、基部は心形で茎を抱く
いずれも波状鋸歯がある

花は3~5月に咲く
茎頂に総状花序を付け、3cm程の淡紫色~紅紫色の4弁花を付ける
果実は長さ10cm程の細い線型の長角果で、4個の稜が目立つ
中の種子は黒褐色で多数入っている
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オニシバリ

2024-03-11 | 樹木 草花


樹皮が強靭で、鬼を縛っても切れないだろうとオニシバリの名になった
夏に落葉するので、ナツボウズの別名がある
日本固有種

ジンチョウゲ科の落葉小低木、高さは1m以下
葉は互生し、葉身は5~13cm程の長楕円形
側脈は7~9対で、不規則に分枝する
夏に落葉する冬緑樹木

花は2~4月に咲く
雌雄別株で、葉腋に黄緑色の花を数個束生する
萼筒は5~9mmで先は4裂し、花弁のように見え、肉質で厚い

果実は液質の核果
8mm程の楕円形で、5~7月に赤く熟す
果実は有毒
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ハジロカイツブリ

2024-03-10 | 野鳥


飛ばないと分からないが、翼の一部分が白いことから名付けられた
日本各地の沿岸や湖沼で越冬するカイツブリ類

冬鳥 北海道では旅鳥
主に海岸や河口に居るが、湖沼、河川などにも入る
越冬地では群れで居ることが多い
群れが次々に潜水して小魚の群れを追い回して捕らえる

雌雄同色
淡褐色の顔から首と、目の下まで及ぶ頭の黒褐色部
目は赤い
飛翔中は白い次列風切りが目立つ
夏羽では頭部から首が黒く、全体に濃茶褐色に見える
大きさ31cm
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ミヤコドリ

2024-03-09 | 野鳥


チドリ目ミヤコドリ科の鳥、普通チドリ類に含める
大伴家持の歌に出て来るのが都の川に居る鳥と言うことでミヤコドリの名が付けられた
船競う堀江の河の水際に 来ゐつつ鳴くは都鳥かも(万葉集 大友家持)

数少ない旅鳥、又は冬鳥として全国に渡来する
砂浜、岩場、干潟、河口などに居る
1990年頃まではほとんど見られなかったが、最近は結構出会える
嘴が縦に扁平で、2枚貝の貝殻の隙間の差し込んでこじ開けたり、岩に張り付いた貝を剥がすのに都合が良い形になっている
2枚貝を開いて食べることが多いが、カニやシャコ、ゴカイ類も食べる

雌雄同色
頭部、首、体の上面は黒色で下面は白い
白色は胸側に入り込んでいる
脚と嘴は赤く、全体に特徴的な色模様をしている
大きさは45cm
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ホオジロ

2024-03-08 | 野鳥


とても身近な野鳥で、目の下あたりが白いのでホオジロと言う
又「ほほしろ」は、「ほほ(頬)」「イチジロシ(著し」で、頬を膨らませて著しく囀るから・と言う説もある

「一筆啓上仕り候」とか「源平つつじ白つつじ」という聞きなしが有名
一羽のオスは十数曲のレパートリー持っていて、一曲を繰り返し囀るので、全部聞くのは大変時間がかかる
国土の67%で繁殖している、と言われるほどどこにでもいる
千葉県の県鳥

留鳥又は漂鳥
平地から山地の低木林、りんえん、草原などに居る
開けた場所を好み、暗い林内に入ることは少ない
繁殖期には主に昆虫類を
非繁殖期には主に草の種子を採食する

オスは黒色の過眼線と頬、顎線に囲まれた白色部が目立つ
体は茶褐色
メスはオスに比べて色が鈍く、顔は褐色と白の模様
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ヨシガモ

2024-03-07 | 野鳥


色形が素敵なカモで、美しいカモと言う意味の「をしかも」が変化した名前と言われている
後ろに長く伸びた冠羽を、ナポレオン帽に見立てて、俗にナポレオンハットの別名がある

冬鳥
北海道では夏鳥で、少数が湿原や沼周辺の草地で繁殖しており、少数が越冬している
広い湖沼や河川、内湾などに居て、他のカモ類に交じっていることが多い
採餌は水上でも地上でも行い、水草やイネ科の草の実を食べる

オスの頭は、紅紫色と緑色光沢のある羽毛で、首には首輪のような黒色横線がある
後ろの三列風切りは「蓑毛」と呼ばれ、長くて尾羽を覆っている
メスは褐色で、黒い斑紋があり嘴が黒い
全長48cm
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シメ

2024-03-06 | 野鳥


間の良いことに、目の前の枝にシメがひょっこり止まった
シメは太い嘴が特徴のアトリ科の鳥
奈良時代は「ひめ」の名で知られ、平安時代は「ひめ」「しめ」併用、江戸時代から「しめ」と呼ばれるようになった
イカルに似て、より小さいので区別の為「ひめ」と呼ばれた
又は、「し」は地鳴きのシッで、「め」は小鳥を表す接尾語と言う説もある

冬鳥又は留鳥
北海道では夏鳥で、落葉広葉樹林で繁殖している
大半はシベリア方面からやって来ると言われている
本州以南では冬鳥として渡来し、平地や丘陵の林や市街地の公園などで見られる
樹上や地上で草木の種子を採食する
カエデ、ヤマハゼ、エノキなどの種子を好んで食べる

尾羽が短くずんぐりした体形
嘴は淡灰褐色だが、繁殖期には鉛色になる
雄の背は暗褐色、翼は青黒色で下面は淡褐色
雌は全体色が鈍い
全長19cm
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オシドリ

2024-03-05 | 野鳥


睦まじそうに見合っているオシドリのペアー
「をし(愛)」が語源で、「をし」は「いとおし」と同義
鴛鴦の契りとは仲の良い夫婦の例えだが、実際は繁殖後、卵やヒナの世話はメスが行う
繁殖期を終えると、つがい関係は解消され次の繁殖期には別の新しいつがいが形成される

留鳥又は冬鳥
主に山間部の渓流や林に囲まれた湖沼に住む
北方のものは冬には暖地へ移動する
市街地の公園の池では冬に良く見られる
日中は樹木が水面に覆いかぶさっている水辺や水辺の樹上、水草の中などで休息している
夕方に飛び立って餌場へ行き、カシやナラの実などを食べる

雄の美しい色彩は特徴的
三列風切りの内側羽の内弁は帆状
銀杏羽と呼ばれ、ディスプレイに使わる
メスは灰褐色で、目の周りが白い
全長45cm
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ノゲシ

2024-03-04 | 樹木 草花


世界各地で普通に見られる雑草の一つ
葉がケシの葉に似ているのでノゲシと言う

キク科の道端などに生える越年草 高さは0.5~1m程になる
茎は中空で多数の稜がある
葉は柔らかく長さ20cm程、羽状に切れ込み縁には不揃いの鋸歯がある
鋸歯の先はしばしば刺状に尖るが、触っても痛くはない
基部は先が尖った3角状に張り出し、茎を抱く

花は4~7月に咲く
枝先に2cm程の黄色い頭花を付ける
舌状花が多数ある

総苞は1.2cm程で、花柄と総苞は腺毛があり、粘る
花の後、総苞の下部は膨れ、そう果が熟すと反り返る
そう果は約3mmの狭倒卵形で、縦の脈と横じわがある
冠毛は白色で長さ6mm程
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カラスノエンドウ

2024-03-03 | 樹木 草花


小さい花だが良く見るととても可愛い
カラスノエンドウ(烏野豌豆)の名は、豆果が黒く熟すのをカラスに見立てた名前と言う
又、スズメノエンドウより大きいから付いた名、の説もある

マメ科の道端や野原に良く見られるつる性の越年草
葉は8~16個の小葉からなる偶数羽状複葉
先の方の1~3個の小葉は3分岐した巻きひげになる
小葉は2cm程の狭倒卵形で、先端は矢筈状に凹んでいる
托葉が特徴的で、葉柄の基部にある三角形の黒いのが托葉で、花外蜜腺と言われ蜜を分泌している
アリが良く群がっているのを見る

花は3~6月に咲く
葉腋に1~3個付き、紅紫色の蝶形花で1.5cmほど

果実は豆果で、斜上し扁平で長さ3~5cm程
熟すと真っ黒になって2つに裂け、果皮がよじれて黒い種子をはじけだす
中に5~10個の種子が入っている

若い芽を油いためなどにすると、独特の風味がして楽しめる
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キュウリグサ

2024-03-02 | 樹木 草花


小さな小さな花、キュウリグサが咲いていた
葉を揉むとキュウリの香りがするので、キュウリグサと言う

ムラサキ科の道端や野原に普通に見られる越年草
ムラサキ科の植物は、花序の先が曲がる特徴があり、サソリ型花序と呼んでいる
茎は高さ20cm程になり、先が巻く花序を出す
開花が進むにつれて果序は真っすぐになって行く
下部の葉は長い柄があり、2cm程の卵円形
上部の葉は、柄は無く細卵円形

花期は3~5月
茎の先にサソリ型花序を出し、約2mmの小さい花を次々に開く
花色は淡青紫色
果実は先の尖る4分果
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