トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ノビタキ

2022-04-15 | 野鳥


ノビタキが早々とやってきた
草原性の鳥で「野のヒタキ」の意味

夏鳥
草原、牧草地、農耕地などで4月から10月頃まで見られ、渡りの時期には平地でも見られることがある
尾羽を上下に振りながら、草の穂先や灌木に止まっては移動し、昆虫類やクモ類を採食する

雄の夏羽は喉と頭部からの上面が黒く、翼に白斑があり腰は白い
雌の夏羽は頭からの上面が黒褐色で、淡色の縦斑があり、翼には小白斑がある
冬羽では雌雄共に全体が淡い橙色になるが、雄の喉や頭部は黒褐色
大きさは13cm
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キランソウ

2022-04-14 | 樹木 草花


校庭の隅にキランソウが目を引いた
キランソウ(金瘡小草)は漢名に由来した名前
別名ジゴクノカマノフタ・・薬草として知られ、地獄に蓋をして病人をこの世に戻すことからつけられた

シソ科の道端や庭の隅、山麓などに生える多年草
茎も葉も全体に縮れた毛がある
茎は直立しないで、地面を這うように葉を広げる
根生葉はロゼット状で5cm程の倒披針形、粗い鋸歯があり紫色を帯びることもある

花は3~5月に咲く
葉腋に1cm程の濃紫色の唇形花を数個つけ、上唇は小さく下唇は大きく3裂する
果実は卵球形の4分果

シソ科植物だが味はキク科のようで美味しい
茹でて各種あえ物、生で、草の姿のままでテンプラも風趣を楽しめる
全草を日干しにしたものを煎じて飲むと、咳、去痰、解熱、下痢止めに効果があり健胃にもよい
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オオハナアブ

2022-04-13 | 虫類


すっかり薹の立ったフキにオオハナアブがお食事のようだった

暖地では冬でも成虫が見られるが、
普通は3~11月に見られる
大きさは15mmほどで、複眼の間に3つの赤い単眼が見られる
アブの仲間は後ろ翅が退化していて、棒状の平均こんというバランスをとるものに変化しているので翅は2枚に見える
飛翔能力は高い

普通種だが、幼虫は水生のため、池や湿地が多い草原で良く見られる
幼虫は水中の落ち葉などを食べて育つ
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ムラサキハナナ

2022-04-12 | 樹木 草花


名前が色々ある草
ショカツサイ、オオアラセイトウ、ムラサキハナナ、ハナダイコン、など・・
本によって名前が違っていて戸惑うことがある
菜の花と並んで春の風物詩、あちこち紫色に染めて春を彩る

アブラナ科の中国原産の1年草~越年草
江戸時代に観賞用に渡来し、こぼれ種が芽生え毎年よく育ち、今では野生化しているものも多い
高さは30~80cm程になる

根生葉と下部の葉は羽状に深裂する、頂裂片が大きく基部は心形
上部の葉の基部は茎を抱く
花は3~5月に咲く
色は淡紫色~紅紫色の4弁花で3cm程の大きさ
果実は10cm程の長核果で、4個の稜が目立つ
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オタマジャクシ

2022-04-11 | 小動物 他


すっかり暖かくなって春真っ盛り
日本固有亜種のアズマヒキガエルのオタマジャクシも水際で群れ出てきた
オタマジャクシは調理に使うお玉杓子に似ているので付けられた名前

親のカエルとは似ても似つかぬ独特の姿をしている
雑食性で鰓呼吸をする・・カエルは肉食性で肺呼吸

もう少しすると先ず後ろ足が出てきて、続いて前足が出てくる
尾は次第に内部が崩れ、胴に吸収されるようにして無くなる
前後して体形も成体の姿になり、陸上生活するので変態後上陸する
孵化してオタマジャクシになって、変態までおおよそ2.5か月ほどなので6月頃にはカエルになる
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ノゲシ

2022-04-10 | 樹木 草花


あちこちどこにでも生えているノゲシ
良く見た事は無かったが、葉の形が面白い
葉がケシに似ていることからノゲシの名がある
茎などを切ると白い液を出す点がケシに似るとも言われる

キク科の道端や空き地などあちこちで目にする2年草
茎は多数の稜があり中空、50~100cm程になる
葉は意外にも柔らかく、15~25cmで羽状に切れ込み縁には不揃いの鋸歯がある
鋸歯の先にしばしば刺状に尖るが触っても痛くない
基部は両端が先の尖った三角状に張り出して茎を抱く

頭花は4~7月にかけて咲く
2cm程の黄色い舌状花がたくさん集まっている
花の後、総苞の下部は膨れ、そう果が熟すと反りかえる
そう果は3mmほどの狭倒卵形で、縦の脈と横じわがある

葉は食べられる、昔中国では苔菜と呼ばれ食用にしていた
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ヤマブキ

2022-04-09 | 樹木 草花


黄金色の花が豪快に咲いた
古くは山振という字が充てられていた、しなやかな枝が風に揺れる様子から名付けられた
あちこちで見ていて不思議なのは、実が付く株がとても少ない
写真に撮った株も何十年も実を見た事がない
「七重八重花は咲けどもヤマブキの・・」の有名な詩歌があるが、それは八重咲(ヤマブキの園芸種)なので実が付かない

バラ科の落葉低木 株立ちで高さ1~2mになる
茎や枝は新芽では緑色で、3年ほどで褐色になり枯れる
葉は互生、葉身は4~8cm、の倒卵形か長卵形で、質は薄く先端は鋭く尖り基部は円形またはややハート形
縁には重鋸歯があり、葉脈が裏側に凹んでいる

花は4~5月に咲く
新しく出た短い側枝の先端に4cm程の鮮黄色の花が1個づつ咲く
雄しべは多数あり、雌しべは5~8個
・・と言っているが、実が付かないのが不思議で、花を4個取って来て探したが、雌しべはとても少なかった
見つからないものや有っても1、2個だった・・

果実はそう果
4mm程の広楕円形で、1~5個集まって付く
9月頃に暗褐色に熟す、中の種子は3mmほどの半円形で淡褐色をしている

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タチヤナギ

2022-04-08 | 樹木 草花


池のほとりにタチヤナギが花を付けていた
枝が上向きの伸びているのでタチヤナギという

ヤナギ科の湿地などに生える落葉低木~小高木、株立ちで3~10m程になる
葉は互生し、6~15cmの長楕円形
縁には先端が腺になる細かい鋸歯がある

花は4月、雌雄別株で葉の展開と共に開花する
花序は5cm程の長い円錐形で、雄花序は黄色く雌花序は黄緑色、虫媒花で腺体がある
雄花序は小さな花がグルリと周りを囲み、一つの花に雄しべが3個有り、花糸は離生し葯は黄色、基部に黄緑色の腺体が2個ある
雌花は柱頭が2裂し、子房は長い柄があり緑色で、腺体は黄色で1個ある

果実は蒴果
5月に成熟して裂開し、柳絮(綿毛に包まれた小さな種子)が出てくる
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クサボケ

2022-04-07 | 樹木 草花


クサボケが真っ盛り
ボケの名前は中国名の木瓜(モッカ)の音が変化したもの
クサボケはボケに似ていて、小型の低木なので草の名が付いた

バラ科ボケ属の落葉小低木 1m程になる
ボケ属はアジア東部に4種が分布し、日本にはクサボケ1種が自生する

花は4~5月に咲く
葉腋に3cm程の朱赤色花が数個付く、花弁は円形~倒倒卵形で基部は細く爪状になる
バラ科には珍しく両性花と雄花が混在する
両性花は雄しべは多数、花柱は5個ある、雄花には雌しべはない
比べると両性花の方が萼筒が長く大きい

果実はナシ状果
4cm程の歪んだ球形で、果肉は木化して硬く、渋くて酸味があり食べられそうにないが香りは良い

果実をクサボケ酒にして飲むと、下痢、低血圧、神経疲労、不眠症、咳に効く
又砂糖漬けやジャムも美味しい
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シデコブシ

2022-04-06 | 樹木 草花


ピラピラとした頼りなげな感じのシデコブシの花

モクレン科の落葉小高木 高さ5m程になる
伊勢湾周辺地域が自生地で、群生して純林を作っている

花は3~4月に咲く
葉の展開前に8cm程の芳香のある花を開く
花被片は12~18個有り、色は個体差があり普通白色だが淡紅色になるものもある
雄しべと雌しべは多数あり、花床にらせん状についている

葉は互生で、5~10cmの長楕円形、又は倒披針形で全縁
先端は鈍形か円形で、基部は狭いクサビ形

果実は袋果が集まった集合果
歪でごつごつした、5cmほどの握りこぶし状
10月頃に熟すと裂開して赤い種子を出す
種子は長く伸びた珠柄の先にぶら下がっている
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ヒクイナ

2022-04-05 | 野鳥


今日は24節季の清明
全てが生き生きとして清らかに見える時期

ヒクイナ(緋水鶏)が居るとは聞いていたのだがなかなか出会えず、やっとチラリと姿を見せてくれた
クイナの名前はクイクイと鳴くからとか、カエルを食べて鳴くので「食い鳴き」の意味だとか諸説ある
胸から腹が赤褐色なので、緋色のクイナの意味

東北地方以北では夏鳥で、それより南では留鳥又は漂鳥
湖沼、湿地、河川、水田などに居る
アシ原や草地の隙間から、用心しいしい出てくるが、ちょっとした音などですぐ隠れたしまう
食べ物は魚類、昆虫類、甲殻類のほか、イネ科やタデ科の種子なども食べる

鳴き声はキョッ、キョッ、キョッキョッキョキョキョなど・・
初めゆっくりで、次第にテンポが速まると堰を切ったようにけたたましく鳴く
戸を叩くような鳴き声と言われ、人々に親しまれていた
ただならじとばかりたたく水鶏ゆえ あけてはいかにくやしからまし(紫式部)

雌雄同色
頭頂からの上面は暗緑褐色で、喉は白い
額から腹までは暗赤色か濃紫赤色、下腹部と下尾筒は白黒の横斑
大きさ23cm
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ヒバリ

2022-04-04 | 野鳥


晴れた日に囀るのでヒハル(日晴)と呼ばれたのが名前の由来
さえずり飛翔を「揚げ雲雀」ともいう

留鳥又は漂鳥 北方のものは冬には暖地へ移動する
農耕地、草地、川原などに居る
繁殖期には空中に舞い上がり、囀って縄張りを宣言する
地上での行動が多く、植物の種子や昆虫類クモ類を歩きながら啄む
草地の地表に巣を作り繁殖する

雌雄同色
体は淡黄褐色で、黒色の縦斑がある
眉斑は白っぽく、耳羽は赤褐色味がある
ヒバリ類の多くは、オスは頭頂の羽を良く立てるが、メスはオスほど立てない
大きさ17cm
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コチドリ

2022-04-03 | 野鳥


そろそろシギやチドリのシーズン
先陣を切ってコチドリに会えた

夏鳥 西日本以南の暖地では少数が越冬する
川原や砂浜、干潟、埋め立て地などに居る
急に走っては止まり、あちこち忙しそうに動き回って、ユスリカなどの小型昆虫類、水生昆虫などを捕る
地面に窪みを作って巣とし、繁殖する

雌雄はほぼ同色
明瞭で黄色のアイリング、黒くて太く短い嘴
体の上面は褐色で白色部はなく、胸に黒帯がある 足は黄色い
大きさは16cmで日本で見られるチドリ類では最も小さい

かぜ吹けばよそになるみのかたおもひ 思はぬ浪になく千鳥かな(新古今集 藤原秀能)
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オオツノカメムシ

2022-04-02 | 虫類


初めて出会ったオオツノカメムシ
鮮やかな綺麗な緑色のカメムシ
前胸背左右に突き出た赤っぽい棘が特徴で鋭く痛そう

成虫で越冬して、4月から10月まで見られる
丘陵から山にかけて見られて個体数はあまり多くない

産んだ卵を保護する習性がある
幼虫はケンポナシで育ち、成虫はミズキなどにも集まる
大きさは17mmほどで雌の腹端には突起がない
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イラガの繭

2022-04-01 | 虫類


白地に茶色の筋が入ったイラガの繭があった
俗に「スズメのしょうべんたご」などと呼ばれる・・「たご」は桶の意味
もうじき成体が出てくるのかも・・

卵から幼虫、繭を作って中で前蛹で越冬し成虫になる
繭は回転楕円体で、吐き出すたんぱく質により硬化し、シュウ酸カルシュウムにより白くなる

幼虫(9月のもの)模様が面白い、刺だらけの目立つトゲイモムシ、毒刺毛を持ち触れると痛みを感じる

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