トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ノスリ

2020-03-16 | 野鳥


ノスリは野原の上を滑空するので「野擦り」と江戸時代から呼ばれるようになった
奈良時代からの「のせ」という語の変化と考えられている

本州中部以北で繁殖し 留鳥。四国 九州中部以南では冬鳥
平地から山地の林や草原 農耕地 川原などに居る
主食はネズミ類で木に止まっている時もよく地面をジッと見つめている
その他両棲類や爬虫類 鳥類 昆虫類も捕る
羽ばたきながら停空飛翔して獲物に狙いを付ける、といったノスリなりの狩猟法がある

雌雄ほぼ同色
羽色や模様に個体変異がある
上面は淡褐色から黒褐色 頸から胸は白っぽいものから淡褐色まで居る
腹と脇腹は褐色または茶褐色
大きさは55cm
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フラサバソウ

2020-03-15 | 樹木 草花


フラサバソウの名は、この草を最初に長崎で採集した、フランスの植物学者フランシェとサバチェから付けられた

ゴマノハグサ科のユーラシア原産の2年草
オオイヌノフグリと同属で花などよく似ている
道端や畑に良く生えている
茎は下部で分枝して横に広がり、先は直立する
葉は広楕円形で鋸歯がある

4~5月、上部の葉腋から葉と同じくらいの長さの柄を出し、淡青紫色の花を1個付ける
花冠は4裂しているが、花弁は基部で合着した合弁花なので 触るとすぐ落ちてしまう
果実は蒴果 3mm程のほぼ球形で先端がやや凹む 種子は1~3個あり深い舟形
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チョウセンレンギョウ

2020-03-14 | 樹木 草花


ポチポチとチョウセンレンギョウの花が咲いた
レンギョウは中国の生薬名 連翹(れんぎょう)からで、日本ではもっぱら花の鑑賞が目的で江戸時代に入ってきた

モクセイ科の朝鮮半島原産の落葉低木 3mほどになる
枝は弓なりに長く伸びる 中の随は梯子状
葉は対生で5~10cmの卵形 上半部に鋭い鋸歯がある

花は3~4月 雌雄別株で葉の展開前に開花する
3cmほどの大きさで色は濃黄色
雄花では雌しべは雄しべよりずっと小さくて結実しない
雌花の方が裂片の幅が広い

似た植物はいずれも中国原産でレンギョウ(枝の中が中空)、シナレンギョウ(枝が直性する)がある
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オガタマノキの花

2020-03-13 | 樹木 草花


オガタマノキ(招霊の木)は、モクレン科の暖地の沿岸林に多い常緑高木 15m程になる
神社に良く植えられ、神事に使われる

枝は暗緑色で托葉痕が枝を1周する
葉は互生で長さ5~12cmの長楕円形 全縁
花は2~4月 3cmほどの香りの強い花が葉腋に1個づつ付く
花被片は普通12個あり、全て花弁状で基部が紅色を帯びる
姿の楚々とした感じがとても良い

果実は袋果が集まった集合果
長さ7cm程のブドウの房状で、9月頃赤く熟し果皮が裂開する
1個の袋果に種子が2~3個入っている
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ツクシ

2020-03-12 | 樹木 草花


春の風物詩、道端にツクシとスギナが生えていた
「ツクシ誰の子スギナの子」と言われている

シダの仲間でトクサ科の多年生の草本
地下茎は長く伸び切断されても再生するので除去は難しく「地獄草」の別名もある
同じ地下茎から光合成で栄養を作る栄養茎(スギナ)と胞子を作り飛ばす胞子茎(ツクシ)が出ている
ツクシは淡褐色の円柱形で中空、袴と呼ばれる葉の退化した変形物が付き、頂に胞子穂が付き胞子を飛ばす

ツクシは食用になるが、袴をとるのが大変の上 茹でると量が減ってがっかりする
煮物和え物が美味しい
スギナは乾燥させて煎じて飲むと利尿効果がある
最近 花粉症にも効果があると発表されている

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ズグロカモメ

2020-03-11 | 野鳥


ユリカモメによく似るズグロカモメ
嘴がユリカモメより短めで黒い
夏羽では頭が黒くなるのでズグロカモメ

冬鳥 全国に渡来するが、関東地方以西に局地的にやって来る
世界的にも数は少ない鳥だが、日本では増加傾向にある
干潟河口などに居る
浅い水辺や干潟で水中にダイビングしたり着地したりして主にカニを捕る

雌雄同色
夏羽では頸から上が黒い 翼の先の白斑が目立つ
大きさ32cm

夏羽
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ヒレンジャク

2020-03-10 | 野鳥


大好きなヤドリギの中にヒレンジャクが居た
ヤドリギの実は粘り気があり、糞もベタベタと粘着力があり樹木に付きやすく、ヤドリギの繁殖に一役買っている
レンジャク(連雀)は名前の通り、数多く連なる(群れる)小鳥。雀は小鳥の意味で使われている
尾の先端が赤いのが緋連雀 黄色いのが黄連雀 日本のレンジャク類はこの2種居る

冬鳥
ヒレンジャクは極東特産で分布の狭い種類
因みにキレンジャクは北欧からシベリア、北米まで広く分布する
市街地から山地の林などに居る
イボタ ヤツデ キヅタ ヤドリギなど色々な木の実を食べるがヤドリギで良く見る 昆虫類も空中採食する

雌雄ほぼ同色
ブドウ色で太めの体、冠羽が長く、冠羽の下まで黒い過眼線が続く
大きさは18cm
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ギンヨウアカシア

2020-03-09 | 樹木 草花


ギンヨウアカシアの花がたわわでむせる様に咲いた
イギリスでフランスから輸入した切り花をミモザと呼んだことから
ギンヨウアカシアやフサアカシアなどのアカシア属の俗称でミモザとも呼ばれる

マメ科の落葉小高木 5~10m程になる
オーストラリア原産で暖地の街路樹や庭木に植えられている
葉はらせん状に蜜に互生
2回偶数羽状複葉で羽片が3~5対付く
羽片は7cm程で線形の小葉が8~25対付く

花は2~4月 枝先に黄金色の頭状花序を総状に多数つける
小さな花が多数集まった球形の花序が総状に付く
花弁は小さく長く突き出た雄しべが目立つ
果実は豆果 長さ10㎝近くあり種子と種子の間がくびれている
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カワウ

2020-03-08 | 野鳥


ウの名は、「浮く」「産む」「うみどり」等の頭の1文字を残した省略形と考えられている

大きな木にカワウが子育ての真っ最中
カワウの子育ては早く、11月頃から始まる 木にコロニーを作り幾つもの巣が出来る

留鳥 東北地方北部では漂鳥
内湾、湖沼、川などに居る
潜水が得意で潜って魚をよく捕る
ウ類は捕食能力に加えて、学習能力も高いことから鵜飼いに使われる
日本では使われる鵜飼いの鵜はウミウ

雌雄同色
全体に黒っぽい体と茶褐色の背と雨覆い 長くて先端がカギ状に曲がった嘴
婚姻色では、嘴が黒ずみ、顔を囲む部分と脇に白い羽毛が生え全体は濃い黒色に見える
大きさは81cm
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カンムリカイツブリ

2020-03-07 | 野鳥


ほとんど夏羽のカンムリカイツブリとまだ冬羽の個体が並んでいた

夏羽の黒い冠羽が目立つ大型のカイツブリ類
カイツブリはカキツムグリツ(搔いたり潜ったり)の略とか、カイは京畿のの方言 で「たちまち」の意味で、ツブリは水に潜る音から来ているとか、体形を表す語であるとか諸説ある

冬鳥 青森県と滋賀県の一部で少数が繁殖している
沿岸、湖沼や河川などに居る
潜水して魚や小動物を捕らえる
繁殖地では雌雄が嘴を左右に振り、カッカッと鳴き合いながらディスプレイをする

雌雄同色
長く前側が白い首、目の上まで白い顔、黒い冠羽、夏羽では頬に現れる茶褐色の飾り羽
大きさは56cm カイツブリ類では最大
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ルリタテハ

2020-03-06 | 虫類


昨日は24節気の啓蟄、あちこち潜って冬ごもりしていた虫たちが姿を現す頃
暦に合わせたように、今年最初のヒラヒラものとして、ルリタテハが見られた

表翅は外中央部に青色の帯がある中型のチョウ
成虫で越冬し、3月の早春の頃から姿が見られる
平地や山地の林縁に居て、ホトトギスの植栽によって都市部の公園や人家などでも見られる
日中クヌギやコナラなどの樹液や腐果などに好んで集まる
越冬後はアセビやキブシなどの花を訪れる

サルトリイバラ、ホトトギス、オニユリなどユリ科植物が食草
特にサルトリイバラでは幼虫をよく見かける
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セリバヒエンソウ

2020-03-05 | 樹木 草花


セリの様な葉、ツバメが飛んでいるような花の形からセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)

キンポウゲ科ヒエンソウ属の一年草
中国原産で明治時代に渡来した帰化植物
10年ほど前に急に目に付きだして、一時はどこへ行っても生えていたが、最近はそれほどは見かけなくなった
茎には稜があり赤みを帯びていることが多い
葉は3裂片の2回羽状複葉

花は3~5月に咲く
外側の花弁に見える5個は萼で うち3個が後ろに突き出て筒状の距になる
萼片の内側に花弁2個と花弁状に退化した雄しべが2個ある。都合花びら状の物が9個もあってかなり複雑

全草を乾燥させて煎じて服用するとリウマチに良いと言う
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ボケ

2020-03-04 | 樹木 草花


庭のボケが真っ盛り
ボケの名は、中国名木瓜(モッカ)の音が変化したものと言われる

バラ科ボケ属の中国原産の落葉低木 高さ2m程になる
日本には平安時代に渡来した
日本各地で栽培されており園芸種も多い
同じ株に紅や白色の花を付ける東洋錦、緋色の花が咲く緋の衣、八重咲大輪の白花が咲く大八洲などがある

小枝には棘がある
葉は互生、6cm程の楕円形で先は尖り縁に鋭い鋸歯がある
花は3~4月、葉の展開前に咲く 緋色のものをヒボケ、白いのをシロボケと呼んだりする
両性花と雄花が混在し、大きさは2~5cm
果実はナシ状果9cm程の楕円形で7月頃黄色に熟す

果実を輪切りにして作ったボケ酒は疲労回復に良い・・飲みすぎはダメ
乾燥した果実を煎じて飲むと暑気あたりによる筋肉ケイレンなどによく聞く
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アオイスミレ

2020-03-03 | 樹木 草花


3月に入って、もう春間近の証のアオイスミレが咲いていた
アオイスミレの名は、葉がフタバアオイに似ていることから付いた

スミレ科で人家近くや、林縁、林内などに生える
花期が早く、早春3月にスミレでは先頭を切って咲き、他のスミレが咲くころには6cm程の丸い大きな葉を広げ、匐枝を出して新しい株を盛んに作っている
葉は円形で基部は心形、越冬し冬にも枯れないで、花の時期は2cm程

花は白に近いものから淡紫色まで様々
上弁がウサギの耳のように立ち上がり、側弁が前側に突き出している
距は上に立ち上がっている

果実は蒴果で6mmの球形、熟すと3裂するが、果皮片が他のスミレのような舟形にならず、中の種子をはじき出せない。種子にはゼリー状の種枕(エライオソーム)が付いている
特に閉鎖花が良く実る
果柄が曲がっているので、蒴果は葉の下で地面に転がっているように見えて面白い
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トラツグミ

2020-03-02 | 野鳥


古くは夜鳴く恐ろし気な鳴き声から「ぬえ」という妖怪として扱われていた
江戸時代になって、この妖怪の声がツグミと分かり ヌエツグミなどと呼ばれたが、虎のような模様からトラツグミとも呼ばれ、大正時代になってトラツグミに統一された

全国に主に留鳥として分布するが、北方のものは冬には暖地に移動する
平地から山地の広葉樹林に住み 市街地では冬に見られることが多い
暗い林や藪のある林の地上を歩きながら、昆虫類の幼虫やミミズ類、陸生貝類 越冬中は木の実なども採食する
鳴き声は夜間から早朝に「ヒィーイ」という声を5~10秒間隔で繰り返し囀る

雌雄同色
黒色の横斑や三日月状斑のある黄褐色の体
翼下面の白と黒の帯
大きさは30㎝で大型のツグミ類では最も大きい
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