カツラはカツラ科の山地の山沿いなどに生える落葉高木 30mに達するものもある
カツラ科はカツラ属1属からなり、日本と中国に2種1変種が分布する
白亜紀の地層から花粉の化石が見つかったり、果実が更新世の地層から出たりとかなり古い時代から生き残った植物
日本固有種
葉は長枝では対生 短枝には1枚付くが短枝が対生するので葉も対生しているように見える
葉身は4~8cmの広卵形 先端は丸く少し尖り基部は浅いハート形又は切型
花は3~5月 雌雄別株で葉の展開前に咲く 見られたのは雌花
花には花弁も萼もなく基部は数個の膜質の苞で包まれる
雌花には雌しべが3~5個あり柱頭は紅紫色
雄花は房状に垂れ下がり、葯は紅紫色で5mmほど長い花糸でぶら下がる
果実は袋果 1.5cm程の円柱形湾曲しでバナナを小さくした形
黒紫色に熟し、裂開して翼の付いた種子を風に飛ばす
黄葉した葉は独特の香りがあるので、抹香に使用した