トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キオビツチバチ

2015-10-16 | 虫類


黒色でつやがあり腹部の後ろ側に黄色の斑がある
大きさは2㎝程だがメスのほうが少し大きい

7~10月頃まで現れ 食植生で多くの花を訪れる
攻撃性はなく掴んだりしなければ刺すことはない
メスはコガネムシ科の各種の幼虫を狩り 地中に空き室を作り捕らえた幼虫に麻酔を打ち 仰向けに置いて腹に卵を産み付ける
孵ったキオビツチバチの幼虫はこの動けない幼虫を食べて育つ

乾いた崖などに穴を掘って土中に潜って単独で成虫越冬する
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カギバアオシャク

2015-10-15 | 虫類


葉の上でデンと構えた緑色の蛾がいた
カギバアオシャクだ 濃緑色の翅に白い波模様があってなかなか素敵
大きさは6㎝程もある大型の蛾で前翅頂がカギ状になっている

食草はコナラ クヌギ カシ類などブナ科
幼虫で越冬し5~10月頃まで現れる シャクガ科の仲間
シャクガの幼虫は尺取り虫と言われ 腹の足が幾つか退化しているため 人が2本指で長さを図るような歩き方をするのでこの名がある 
日本には600種以上もいて仲間が多い


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アオマツムシ

2015-10-14 | 虫類


アオマツムシが綺麗な声で鳴いている
体が茶色いマツムシに対して 緑色なのでアオマツムシ
マツムシは日本にいた在来種だが アオマツムシは明治の末に中国から来た外来種

普通鳴く虫は草原で暮らすが アオマツムシはケヤキやサクラなどの樹の上で一生を過ごす
上の方からりゅーリューと聞こえたらアオマツムシに違いなし

体長20㎜ほどで夏から11月頃まで居て卵で越冬する
食べ物はサクラなどの樹の葉
オスは背中に茶色の班があり メスは全体が緑色 平たい体をしていて分かり易い
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キツネタケ

2015-10-13 | キノコ


夏から秋にマツ シラカシ コナラなどの樹下などのの地上に発生する小型の可愛いキノコ
幼時期には半球型から 開いて平となり条線がある
色は淡橙褐色で表面には細かい鱗片があることが多い
食べられる 外生菌根菌

外生菌根菌:菌糸が植物の細胞内に入らず菌根を作る菌根菌
菌根は数種類あるがキノコに多いのは外生菌根である

キノコは自分では養分を作らず他の生物から摂取する その摂取方法は

生物の死骸や排せつ物から採る腐生・腐生菌
生きた生物から採る寄生・寄生菌
植物の根に菌根と言う連結部を作って物資交換を行う共生・共生菌(菌根菌)

キノコの多くの種が樹木の根と「菌根」と呼ばれる特殊な構造を作って共生している
キノコは樹木の根から養分を貰い 樹木は菌根を通じて水分や無機養分などの吸収が良くなり病気に対して抵抗力が増す マツ科 ブナ科 カバノキ科 フタバガキ科 フトモモ科などの樹木がキノコと菌根を作り繁栄をしている樹木種となっている


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ハタケチャダイゴケ

2015-10-12 | キノコ


面白いキノコに出会った

樹木や草花では出来た種子をどう散布するか重要課題の一つ
キノコも同様で胞子をどう散布するか・傘を開いて胞子を飛ばすだけでなく 水から溶けて水に流すもの 雨の落ちてくる力を利用する 強烈な匂いで昆虫を誘い胞子を託すなど工夫は色々ある

初夏から晩秋にチップや落ち枝などに発生する直径10㎜ 深さ15㎜ほどの小さなキノコ
初めは俵型でやがて上部が開口してコップ型になる
コップの中には碁石状の黒い小塊粒が幾つか入っており 小塊粒の中に胞子が内蔵されている

雨が降りコップに当たると小塊粒の皮が剥がれ この中のコイル状の紐がバネのように伸びてその力で小塊粒は飛ばされる
ハタケチャダゴケは紐が草の葉に絡み 葉を食べた動物が糞で胞子を散布する
コチャダイゴケのように小塊粒に紐が付かないものもある・雨滴で弾かれて飛散するのだろうか
映像は小塊粒が全く見えず散布し終わった個体のようだ
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ツマミタケ

2015-10-11 | キノコ


以前アップしたキツネノエフデに似ている 変わった形のキノコが生えていた
ツマミタケと言う

カゴタケ型で小型のキノコ
カゴタケ型は幼時類球型で成熟後殻皮が裂開し 枝分かれした托枝(上部の部分)を持つ托(柄ともいう)又は托枝のみが伸びる
角柱型の托(柄)の頭部で結合して角錐型の托枝となる
クレバ(基本体)・復菌類の子実体内部の胞子及び胞子を作る組織 上部の色の濃いところ・は暗緑褐色の粘液となり托枝表面に付着して悪臭がする
食毒不明
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タカブシギ

2015-10-10 | 野鳥


シギの渡りもそろそろ終盤 タカブシギがいた
上面の羽模様を似ている鷹斑に見立ててタカブシギ(鷹斑鷸)

旅鳥として全国に飛来するが関東以南では少数が越冬する
内陸の水辺に居て海水域にはほとんどいない
小群れで居ることが多一羽で居ることは少ない
体を上下に動かしながら昆虫類 甲殻類 軟体動物などを取る
雌雄同色 大きさ20㎝
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コアオアシシギ

2015-10-09 | 野鳥


旅鳥 数は多くなく出会えればラッキー
一羽又は小群れで渡来する
水田 湿地 池 干潟などにいる

針のように細く尖った嘴と 体の割に長い足が特徴
足の色は黄緑や黄色
浅い水の砂泥地で昆虫類の幼虫 甲殻類オタマジャクシ タニシなどを取る
雌雄同色 全長24cm
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エリマキシギ

2015-10-08 | 野鳥


今日は24節気の寒露 露が冷気によって凍りそうになるころ 秋もいよいよ本番

数少ない旅鳥として全国にやってくる
夏羽(繁殖期)のオスは首に襟巻状の飾り羽が出る
日本ではこの飾り羽はほとんど見られない
繁殖期オスはレックと呼ぶ踊り場に集まり現れたメスに求愛する
この時に襟巻状の飾り羽が役に立つ
飾り羽ではないが時折背中の羽を立てる行動がある

水田 湿地 溜池 干潟 河口などに居て 浅い水のあるところでは甲殻類 ゴカイ類 ミミズ類など 休耕田の草むらでは昆虫類や草の種子をも食べる
多くても2~3羽のことが多いがこの日は数羽群れていた
オスは29㎝ メスは22㎝でオスのほうが大きい
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オジロトウネン

2015-10-07 | 野鳥


小さなオジロトウネンがいた
全長14㎝でスズメ大 シギ類の中では最小類

トウネン(当年)は江戸時代はトウネゴ(当年子)と呼ばれていた
当年生まれのように小さいという意味

オジロトウネンは旅鳥または冬鳥
水田 河川 池や沼 湿地などに一羽や数羽で居ることが多い
浅い水の所や湿泥地で嘴を地表面につけながら突いて 昆虫の幼虫や貝類甲殻類などをとる
雌雄同色で 外側尾羽の2枚の大部分が白い
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サシバ

2015-10-06 | 野鳥


高い木の天辺でサシバが辺りを睥睨していた
サシバは獲物を目指してまっすぐに飛ぶもの の意味
この鳥の尾羽で作られた儀式用の長柄の団扇・さしば・に基ずくとも言われる

全長49cmのハシボソガラス大の中型の鷹
夏鳥として九州から本州に飛来する 南西諸島では冬鳥で越冬する
低山や丘陵の林で繁殖し主にヘビやカエルなど爬虫類両生類を好み鳥の雛昆虫類ネズミなども食べる
雌雄ほぼ同色

9月下旬から10月中旬にかけて伊良湖岬や白樺峠でみられる渡りの大群は秋の風物詩
上昇気流に乗って鷹柱を作って舞い上がり飛び去って行く姿に歓声が沸く
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オケラの花

2015-10-05 | 樹木 草花


オケラ(朮)という面白い名前の花があった
古名のウケラが訛ったものだがウケラの意味は不明 ウケラの名は万葉集にも出ているという

やや乾いた草地に生える1m以下ほどのキク科の多年草
茎は硬く細く初めは白い軟毛がある
葉は長い柄があり縁には棘状の鋸歯がある
頭花は2㎝程で白色 まれにやや紅色を帯びる
両性花の株と雌花の株がある
総苞の周囲に魚の骨のような苞があるのが特徴

若芽は食用 地下茎は芳香があり健胃剤になりお屠蘇にも使われる
昔は地下茎を燻して湿気を払いカビ防止にも使った

京都の八坂神社で大晦日から元旦にかけて朮祭り(おけらまつり)が行われる
オケラ(朮)の根茎を篝火にして その火を火縄に移して消えないように回しながら持ち帰り 雑煮を炊き燈明の火種にして新年を祝うと一年無病息災で過ごせるという
厄除けの植物でもある
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ベニバナイチヤクソウ

2015-10-04 | 樹木 草花


ベニバナイチヤクソウの実が生っていた
実は果で7㎜ほどの大きさだった

イチヤクソウ科(新しいAPG植物分類体系ではツツジ科イチヤクソウ属)の亜高山の林内に生える常緑多年草
6~7月に20㎝程の茎に1㎝位の桃色の花を多数付ける
群生することが多く高山植物では可愛く人気がある
根が菌類と共生して栄養を得ている半寄生の植物
北海道から本州中部以北に分布している

イチヤクソウ(一薬草)の名は一番よく効く薬草の意味
ベニバナイチヤクソウは傷や虫刺されに効き 秋に全草を陰干しにして乾燥させて飲めば利尿脚気に効果ある
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モミジガサ

2015-10-03 | 樹木 草花


15㎝程の切れ込みの深い大きなモミジ似の葉が傘状に付いているのでモミジガサという
葉の中から90㎝にもなる花柄がにょっきりと長い変わった形をしている
キク科コウモリソウ属の多年草 花期は8~9月

茎の先に円錐花序をだしやや紫色を帯びた白い頭花をつける
頭花は総苞に包まれ長さ1㎝弱の筒状で淡緑白色 総苞片は5個
中に5個の小花があり すべて両性の筒状花
小花の花冠は5裂して花柱の先は2つに割れて反り返る

キク科の頭状花は雄しべが雌しべを取り囲んで花粉をだし 出し終わってから雌しべの柱頭が伸びだし先が2裂し外側に巻く雌しべ後熟

若苗は独特の香りとほろ苦さで人気の山菜として知られる
山菜は氷(し)が融けるころに芽を出すので「しどけ」と呼ばれる
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チョウジタデ

2015-10-02 | 樹木 草花


田んぼ脇にチョウジタデが咲いていた
全体の様子がタデに似ていて花がチョウジに似ているのでチョウジタデ
他の名前を二つも読み込んだ名前だ
別名タゴボウは根がゴボウに似ているから

水田や水湿地に生えるアカバナ科の1年草
高さ50cm前後になり茎は時に赤味を帯びる
葉は表面に側脈が目立ち秋には紅葉する

葉腋に柄のない7㎜ほどの小さい黄色の花を付ける
花期は8~10月
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