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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キアゲハ

2023-05-01 | 虫類


ヒラヒラヒラとキアゲハが草に止まった
チョウチョがヒラヒラと上下左右忙しく飛ぶのは、天敵の鳥の襲撃を避けるためらしい
アゲハとよく似ているが、翅の前端中央が黒ずんでいるのがキアゲハで黒い線状がアゲハ

蛹で越冬して、成虫は4月から10月まで現れる
幼虫は5cm程のイモムシで、黄緑色と黒色の縞模様で橙色の点が散在して、綺麗で特徴的
食草はセリ、ミツバ、シシウド、ニンジンなどセリ科

都市部の公園、丘陵地の農地などから山地の草原や湿地など広く分布している
最近は都市部でも良く見られ、数は増えている
日中、草原の上をやややや敏速に飛び、ツツジ類やアザミ類など各種の花を訪れる

幼虫(8月のもの)


クワコの幼虫

2023-04-30 | 虫類


クワコは生糸をとるカイコの野生種と言われているイモムシ
鳥の糞に擬態しているのか、汚れた色模様をしている
中・後胸、第1腹節は大きく膨らみ、背面に眼状紋がある
刺激を受けると胸部を膨らませ眼状紋を強調する
大きさは35mmほど

クワコ:
カイコガの仲間(カイコガ科)で、日本ではこの科にはカイコのほか4種が居る
卵で越冬して、春先に幼虫になり、6月頃から11月まで成虫が見られる
成虫は触角がオスメス共に櫛の歯状で、口吻が退化しているため餌をとれず、産卵後数日で死んでしまう
大きさは4cmほど

アカボシゴマダラ幼虫

2023-04-29 | 虫類


エノキにアカボシゴマダラの幼虫が居た
背中に4対の突起があり、大きさは4cm程
日本のアカボシゴマダラは奄美に分布していて、個体数が減って準絶滅危惧種になっている
出会った個体もそうだが、関東で広がっているものは、中国のものが放されて広がった外来種

幼虫で越冬し、成虫は5月半ばころから見られる
幼虫の食草はエノキで、市街地の孤立木や幼木も利用している
森林、公園、農地、河川など幅広く生息している

成虫は日中に樹上や林縁を穏やかに飛び、葉上などに良く止まる
樹液や腐果などで吸汁し、路上でも吸水を行う
春型は白化していて赤班が無い

成虫(7月のもの・・赤班がある)


シオカラトンボ

2023-04-20 | 虫類


今シーズン最初のトンボはシオカラトンボだった

成虫は4月から10月にかけて見られる
全国どこでも見られ、都市部の公園や河川にもいるポピュラーなトンボ
平地から低山地の池、沼、水田などに生息し、成熟したオスは腹部に白粉をまとい、先端は黒い
メスはムギワラトンボとも呼ばれムギワラ色で、成熟すると脱色したような色調になる
大きさは5cm程

交尾の後に、メスは単独で打水産卵をするが、オスは近くで他のオスからメスを守っている

オオミズアオ

2023-04-19 | 虫類


大きくて綺麗な色の蛾が木に止まっていた
大きさは10cm程だった(追記)

オオミズアオはヤママユガの仲間(ヤママユガ科)
この仲間は温帯から熱帯にかけて分布する大型の蛾の一群で、巨大なものが沢山いる
日本には12種ほどいるが、全て大型でヨナクニサンのように、世界最大の蛾もいる

蛹で越冬して成虫は4月頃から現れる
食草はサクラ、クリ、ウメなど
触角をアップしたが、櫛の歯状で大きく、数キロ離れたメスの香りを感じ取ることが出来るという

ヒメウラナミジャノメ

2023-04-18 | 虫類


裏翅に白色の波状の模様があるチョウ
眼状紋が目立つ
最近都市部ではあまり見られない

幼虫越冬する、成虫は4月から9月に見られる
終齢幼虫は淡黄褐色で、淡褐色の幅広い背線がある、24mmほどのイモムシ
食草はチヂミザサ、ススキ、チガヤ、メヒシバ、などイネ科、ショウジョウスゲなどカヤツリグサ科などで、種類が多い

成虫は2cm程の小型のチョウ
表翅は、濃褐色で前翅に1個、後翅に3~5個の眼状紋がある
平地から低山地が主だが、山地でも見られる
日中、草地上をチョコチョコと跳ねるように飛び、葉上によく止まる
ニガナ、カタバミ、キツネノマゴなど各種の花を訪れる

ギンイチモンジセセリ

2023-04-17 | 虫類

 

翅裏に真っ直ぐな銀色の筋があるチョウ
初見のチョウだ
準絶滅危惧種

幼虫で越冬して、成虫は4月半ばころから9月まで見られる
幼虫は3cm程のイモムシで、ススキなどの葉表を内側にして丸め、細い巣を作る造巢性がある
食草はススキ、チガヤ、ヨシなどイネ科

成虫は3cm程の小型のチョウで、表翅は黒褐色で無紋
裏翅の後翅は黄褐色で、春型では基部から外縁に銀色条が走り、夏型では不明瞭になる
草地の上の低い場所を緩やかに飛び、ノアザミ、タンポポ類など各種の花を訪れる
かっては濃地周辺の草地の多く見られたが、草地が放棄され全国的に減少している

ササグモ

2023-04-08 | 虫類


ササグモの名は、笹の葉に多く居ることから付けられたが、どこにでも見られる
庭園の草木の葉上、草原、水田、スギ林、林道の草間などに生息している
葉上に止まって第1脚を広げ、獲物が近づくのを待つ徘徊性のクモで網は張らない
獲物が近づくと瞬間的に飛びついて捕らえる

8月頃には葉を糸で折り曲げて産卵する
母グモは卵のうに覆いかぶさるようにして守っている
杉の害虫のスギタマバエの天敵として役立っている

成体は4月から8月に見られ、腹部中央に明るい条があり、その中に褐色の模様がある
足には長い棘がある
メスは8~11mm、オスは7~9mm

ツマグロオオヨコバイ

2023-04-07 | 虫類


今年初めてのツマグロオオヨコバイが飛び回っていた
ヨコバイはカメムシ目でセミに近い仲間、敵が近づくと横に這って葉や枝の反対側に移動することから名前が付いた
前翅の端が黒く大型のヨコバイ
体色がバナナ色なので「バナナムシ」の愛称がある
都市部の植え込みでも見られる普通種

成虫で越冬して、3~10月まで見られる
低山地の林や、都市部の公園や庭でも見られる
ブドウ、クワ、チャ、キイチゴ、柑橘類など、様々な植物の葉の裏などに止まり汁を吸う

体色は黄~黄緑色で、翅端は黒く頭と胸に黒色点がある
大きさは13mmで大型のヨコバイ

サンゴジュハムシ

2023-04-06 | 虫類


サンゴジュハムシの幼虫が葉を食べて穴だらけにしていた

卵で越冬して春に幼虫になり、成虫は5月頃から出てくる
卵は小枝に固めて産み付け分泌物で覆われている
幼虫の食草はサンゴジュ、ガマズミ類、ゴマギなどの葉を食べる
成長すると地中に潜って蛹化する

成虫は7mm程の大きさで、全体暗黄褐色のハムシ
前胸背板中央に前縁に達する黒色条がある

アシブトハナアブ

2023-03-24 | 虫類


クサイチゴの花でアシブトハナアブが食事中
アブはハエ目の虫でハナアブ科ではハチに似ているが針はなく刺すことはない
ハナアブの仲間は、ハチと共に花粉の運び手で植物にとっては大事なパートナー

平地~亜高山に3~10月に出現する
胸背の2本の縦じまが特徴的で、後ろ足の腿節が太い
縄張り意識が強いのか、花に来る他のアブやハエをよく追い払う
観察では順位があるようで、1位ハナアブ 2位アシブトハナアブとシマハナアブ
大きさは13mmほど

幼虫は水生で長い呼吸管があり、ナミハナアブと同じオナガウジ型

アゲハ

2023-03-15 | 虫類


今日早くもアゲハチョウが飛んでいた
アゲハは蛹で越冬して、成蝶が出て来るのは普通は4月なのだが早いお出ましだ
ソメイヨシノも開花が早かったが、チョウも早くなっているらしい

前翅長が5cm程はある大型のチョウ
表は黄白色から黄色で、翅脈に沿った黒色の模様がある
後翅には亜外縁に青色の斑紋列や肛角部に橙~赤い斑紋がある
裏もほぼ同様

幼虫は、1~4齢では黒褐色~褐色に白斑のある鳥の糞状
終齢では緑色の55mmほどのアゲハイモムシ
脅かすと頭部先端に橙色の臭角を出す
食草はミカン類、サンショウ類

テングチョウ

2023-03-14 | 虫類


頭に突起があり顔が長く見える
よく地表に止まっているところに出会う

成虫で越冬して、3月から11月まで見られる
4cmほどの中型のチョウ
表は黒褐色で、前後翅に橙斑と前翅の翅頂部近くに小白斑がある
裏は褐色の枯葉模様
平地~山地の広葉樹林、都市近郊の公園や神社から雑木林、自然林にかけて広く見られる
日中高い所を敏速に飛び、各種の花や樹液に集まる

幼虫は25mmほどの細円筒形のイモムシ・・全体が緑色、下半分が褐色、全体が紫褐色の個体が居る
食草はエノキ、エゾエノキ、クワノハエノキなど

キタテハ

2023-03-04 | 虫類


ヒラヒラ飛んでいたキタテハが枯草に止まった
このチョウは地面や草の上に良く止まる

成虫越冬して、この時期 3月の初めころから姿を見せる
表は橙色で黒斑が広がり、裏は褐色のまだら模様、開張5cm程の中型のチョウ
食草はカナムグラ、カラハナソウ(クワ科)、ホソバイラクサ(イラクサ科)
主に平地から低山地のカナムグラがよく生えている草地、人家や公園、荒地などで見られる

日中草地上を低く忙し気に飛んでいて、葉上によく止まる
ヒメジョオンや他の花を訪れるほか、樹液や腐果にも集まる

ツヤアオカメムシ

2023-03-03 | 虫類


ツヤアオカメムシが公園のベンチで早めのお散歩中
前胸背側はほとんど突出せず、体形は丸みを帯び、色は光沢のある緑色
体長は15mmほど

成虫で越冬して、普通は4月頃から姿を見せる
明かりに飛来する

キリ、クワ、スギなどの樹上で生活し、年によって多発生する
ミカン、カキ、モモ、ナシ、ウメなどの果実を吸収加害する