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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ルリチュウレンジ

2023-06-12 | 虫類


雌雄とも、体は綺麗な藍青色の金属光沢をしていて、翅にも藍青色の光沢がある
ミフシハバチ科のハチで、触角に3節あり第1と第2は短く、第3節が長くほとんどを占める
ミフシハバチ科の名前の由来になっている
全長1cmほど

卵は10月頃ツツジの葉縁部に沿って、組織内に産み込まれ10日ほどで羽化する
葉の縁がゴマ粒大に点々と膨らむので見ればわかる
幼虫はツツジの葉を集団で食べ、ツツジの害虫となっている
幼虫は成長すると土中に潜り、前蛹で越冬し、成虫は4~10月にかけて見られる
成虫は花の蜜などを食べる


ダイミョウセセリ

2023-06-09 | 虫類


セセリチョウの仲間でダイミョウセセリ
セセリチョウは日本では40種居る
茶褐色や赤褐色系の翅で、閉じて止まる種が多い

幼虫で越冬して、成虫は5~9月にかけて見られる
翅を広げて止まる
2タイプがあり、近畿以西では後翅に白色の帯がある
開張30mmほどの小型のチョウ
樹林やその周辺の草地にいる

日中樹林周辺の明るい場所で見られ、低い位置を敏捷に飛翔し、ヒメジョオンやアザミ類など各種の花を訪れる
吸水や獣糞での吸汁も行う

食草はヤマノイモ、オニドコロなどヤマノイモ科
幼虫は25mmほどのぼてっとした体形の緑色のイモムシで、頭部は艶の無い黒色をしている
この仲間は、葉で巣を作る習性があり、その中で蛹化する

アカクビナガハムシ

2023-06-08 | 虫類


小さいが赤くて目立つハムシの仲間、アカクビナガハムシ

成虫で越冬して、4~8月にかけて見られる
広葉樹林などの林縁で見られる
赤くて大きさは1cm程で顔と足は黒い
クビナガハムシの仲間は小さなカミキリムシのようにも見えるが、触角がカミキリムシより短い
食草はサルトリイバラやシオデの葉

ウチワヤンマ

2023-06-07 | 虫類


腹の一番下にうちわ状の広がりがあるので、分かり易いヤンマ
大きさは8cm程
水面から出ている杭の先が好きで良く止まっている

平地から丘陵地の植物が茂る割合広い池沼に居る
羽化は夜間に行われ、樹林地や草地に移動する
成熟すると水辺に現れ、棒状の先に体を水平にして良く止まっている

成虫は5~9月にかけて見られる
交尾中はハート形の状態で水面を飛び回る
メスの産卵は単独で、浮遊物に腹先を打ち付けるように水中に放卵する

ミズイロオナガシジミ

2023-06-06 | 虫類


3cm程の可愛い小さなチョウ・ミズイロオナガシジミ

卵で越冬して4月幼虫、5月蛹、6~7月にかけて成虫が姿を見せる
表は黒いが、裏は白く後翅中央に黒状が一筋入っている
後翅の肛角部付近に、小黒点とそれを縁取る赤班がある
尾状突起は長い

食草はクヌギ、カシワ、コナラなどブナ科植物
幼虫は16mmほどの緑色のイモムシ
細長く、断面が三角形に近いゼフィルスイモムシ
背中に薄黄色の突起列がある

成虫は落葉広葉樹林に居て、市街地の公園でも時折見られる
朝と夕方に活動して日中は不活発で、下草や低木上に止まっていることが多い
止まる時は翅を閉じて止まる
クリなどの白い花で吸蜜するほか、樹液で吸汁することも多い

マエアカスカシノメイガ

2023-05-29 | 虫類


翅は鱗粉が少ないので、透かしのように半透明の羽をしていて、前翅の前側が赤褐色に縁取られている
大きさは開張30mmほど

成虫で越冬し、4~9月にかけて見られる
暖地では通年見られる
花の蜜を好む
幼虫はイモムシで艶があり、葉を巻いて中で繭を作り蛹になる
食草はネズミモチ、キンモクセイ

メイガの仲間(メイガ科)はヤガ科、シャクガ科に次いで種類数が多く、日本では葯500種が分布している
中型から小型のガで、多くの種は体と足が非常に細い
口吻は良く発達している


ムカデ

2023-05-28 | 虫類


動き回っていたムカデを箸で押さえつけようとしたら、頭を土の中に潜り込ませて出てこない
大きさは8cm程で、体が暗緑色、アオズムカデかもしれない

日本のムカデは120種ほどいて、よく出会うものはトビズムカデ、アカズムカデ、アオズムカデ、イッスンムカデなど

アオズムカデ:
出現時期は4~10月
青味がかったトビズムカデの亜種
母ムカデは卵を守り、孵ると3か月ほどかけて子育てを行う


ヤミイロカニグモ

2023-05-27 | 虫類


前の2脚は太くて長い、この2脚を大きく広げながら横に歩く姿からカニグモの名が付けられた
カニグモの仲間は携帯、色彩、斑紋共によく似ているものが多い
ヤミイロカニグモのオスは黒褐色で真っ黒黒、メスは赤褐色をしている
大きさはオス6mm、メス8mmほど

出現期は4~10月
狩猟行動は徘徊型、山地から平地まで広く分布しており、樹木や草本の上で獲物を待ち構え、小さい虫を捕食する

カニグモの交接の時は、メスの足を糸で縛って交接する
メスは大人しく静かに縛られるままにしており、
交接後は簡単に糸を外すことから、一つの儀式として考えられる

アトジロサビカミキリ

2023-05-26 | 虫類


カミキリムシの仲間(カミキリムシ科)は、種類が多く日本では900種ほどいる
色模様の綺麗なカミキリムシも多いが、今日のカミキリは地味色だった
サビカミキリの仲間はごつごつした体表をしている

アトジロサビカミキリは名前の通りで
体は赤褐色~黒褐色のさび色で、前翅の後方から端にかけて黄白色の微毛による太い帯がある
大きさは1cm程

4~8月に見られ各種広葉樹の枯れ枝に集まる普通種
樹皮や枯葉を食べる


ナナフシモドキ

2023-05-25 | 虫類


葉の上にナナフシモドキ、陽気が暖かいせいか早めのお出ましだ
ナナフシの仲間(ナナフシ科)は日本では約15種が知られている
細い棒状の体と脚が特徴で、翅のあるものと無いものが居る
九州以北ではエダナナフシを除き、メスのみの単為生殖をする

幼虫で越冬して、成虫は6月から9月まで見られる
体色は褐色から緑色まで様々
大きさは大型で、70~100mmと大人の手ほどある
翅や体のトゲは無く、触角が前脚腿節より短い
食べ物は色々な広葉樹の葉

ササグモ

2023-05-16 | 虫類


名前はササの葉で多く見られるので付けられたが、あちこちで見られる
本州以南に生息していて、庭園の草木の葉上、草原、水田、林道の草間などにいる

出現時期は5~8月
腹部中央に明るい筋があり、その中に褐色の模様がある
足には長い棘が生えている
大きさはオスが8mmほど、メスは10mmほど

待機型の狩猟行動をする
葉上に止まって第1脚を広げて、獲物が近づくのを待つ
獲物が近づくと瞬間的に飛びつき捕らえる

8月頃、葉を糸で折り曲げて産卵する
母グモは卵のうに、覆いかぶさるようにして守る

シオカラトンボの羽化

2023-05-15 | 虫類


水辺の柵に羽化したてのシオカラトンボが、まだ抜殻に止まっていた
全国どこでも見られるポピュラーなトンボ

羽化したてで体の色がまだ黄褐色
成熟すると、オスは黒化して胸や腹背面が白粉で覆われる
この模様が名前の由来
メスはやや緑色味がかりムギワラトンボとなる

交尾の後、メスは単独で打水産卵を行う
オスはその近くで他のオスからメスを守っている
結構貪欲で、他のトンボを食べることもある

エゴツルクビオトシブミ

2023-05-14 | 虫類


エゴノキにオトシブミがぶら下がっていた
エゴツルクビオトシブミの仕業
雄が近くに居た
オトシブミの仲間(オトシブミ科)は、葉を巻いて中に産卵する
実に産むものや葉に潜って葉肉を食べるものもいる

成虫で越冬して、5~8月にかけて見られる
食べ物はエゴノキの葉
メスはオスほど首が長くはない
エゴノキの葉に切れ込みを入れて畳み、少し巻いて中に卵を産み、上まで巻いて蓋をして、切跡がJの字に見えるゆりかごを作る
作業は1~2時間かかる・・教わったわけでもないのにどうしてこんな作業ができるのか不思議
オスはその間手伝うことはない

オスの首はとても長く体長の半分近くある
首が長いのは、他のオスがやってきたときに立ち上がり背比べをして大きい方が勝ち、でテリトリーを守れる
何と平和な戦いではないか



クマバチ

2023-05-13 | 虫類


大きなクマバチがイボタノキの花にむしゃぶりついていた
見晴らしの良い場所で、大きな羽音を立てながらホバリングしているのをよく見かける

成虫で越冬して、4月から10月まで姿を見せる
他の昆虫や小鳥などを追うことがあるが、オスが縄張りを守っているのであって、攻撃しなければ人を襲うことはまずない
食べ物は花の蜜や花粉
花筒の深い花では、花にまたがり根元に外側から穴を開け蜜を吸う盗蜜を良くする

巣は枯れ枝や木の根元近くの地面に作り、長いものでは30cmにもなる
卵のそばに、幼虫の食物になる花粉団子を置く
羽化後も母子が同居する亜社会性バチ

23mmほどの大型でずんぐりした体形
胸は黄色の毛に覆われるが中央部は無毛で黒い
雌の顔は一様に黒いが、雄の顔の大あご基部と頭楯(目と目の間の下側)は黄色い

シロオビアワフキ幼虫

2023-05-02 | 虫類



泡の中から虫が出てきた、シロオビアワフキの幼虫だ
アワフキの幼虫は逆さになって、尻から泡を吹き出し体を隠し、その中で樹の汁を吸って成長する
泡は乾燥を防ぎ、捕食者や寄生から守っている

卵で越冬して、幼虫は4~5月、成虫は6月に見られる
卵はヤナギやマサキ、バラ、クワなどに産み付けられる
幼虫の泡は、腹からの分泌物を空気に混ぜて作られ、植物の茎に付く

成虫は前翅中央に白い帯があり、大きさは1cmほどで泡は吹かない
成虫も樹液を吸う