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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キタキチョウ

2023-02-23 | 虫類


まだ枯葉ばかりの草原にキタキチョウがヒラヒラ飛んだ
今年初めてのヒラヒラもの、春も近いと感じる
昔は九州以北のキチョウと言われていたが、今ではキタキチョウに分類されている

成虫越冬
普通3月半ば以降に出現するが、暖かいせいかもう飛び始めたらしい
翅表が黒く縁どられているのは夏型で、ほぼ黄色一色なのは秋型で2型の蝶が居る

森林、林縁、農地、公園などで見られる
色々な花を訪れて吸蜜する、夏には吸水が見られる
食草はメドハギ、ミヤギノハギなどハギ類とネムノキ、ハリエンジュなどマメ科


ナナホシテントウ

2023-02-21 | 虫類


昼間は暖かったせいか、ナナホシテントウが脇の草むらから道路に出てきた
今年の初テントウだ
テントウムシ科は約80種ほどいる
成虫も幼虫も肉食のものが多いが、葉を食べる植物食のものもいる

成虫で越冬して3月頃から11月まで見られる
頭と胸は黒色で、翅は赤く7つの黒色点が鮮やかで印象的
テントウムシの場合は派手な模様をすることで、毒を持っていると思わせる警戒色の役目をしている
8mmほどの中型のテントウムシ
成虫幼虫共にアブラムシ類を食べる
捕まえると黄色い液体を分泌し、この液体は臭みと苦みがある

オオカマキリの卵嚢

2023-02-15 | 虫類


草っぱらにオオカマキリの卵のうを見つけた
球形に近い盛り上がった形をしている

オオカマキリはこの卵のうの中で、卵の状態で冬を越す
卵のうは気泡を含む厚い断熱材で包まれ、寒さや多少の衝撃に耐えられる
鳥の止まりにくいような草などにあることが多い

6月頃になると、糸にぶら下がった幼虫が出てくる
親と同じ姿で、1cm程の大きさでとても可愛い

カマキリ:
日本には10種が知られている
蛹の段階が無い不完全変態で、肉食性
林縁やその付近の草地などに生息していて、市街地で見られるものもいる
都心ではオオカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリなどが普通に見られる

フユシャクガ

2023-02-11 | 虫類


フユシャクのメス(左)とオス(右)が居た
フユシャクは幼虫が尺取虫で体を持ち上げながら動くシャクガ科の仲間で
寒い冬に活動する蛾のこと
日本には35種ほどいる
冬に出てくるのは、天敵が少ないためと言われ、寒さを乗り越えるため変わった生態をしている

雌雄とも凍結の原因となるためエサは取らない、口吻が退化している・幼虫の時期に蓄えたエネルギーで過ごす
飲まず食わずで1か月は生きる
メスは翅が小さいか退化していて飛べない・体温を奪う翅を縮小させた
メスは交配の為にフェロモンを出してオスを呼ぶコーリングを行う


ヒラタグモ

2023-01-28 | 虫類


ヒラタグモの住居があった
成体は一年中見られる

人家など建造物に好んで生息しており、白色の平たい2cm程の住居を作る
住居からは受信糸が放射状に長く伸びており、昆虫がそれに触れると素早く住居から出てくる
大量の糸で獲物を絡め、住居の中に持ち帰って食べる
住居は2重になっていて、クモは上膜と下膜の間に潜んでいる
受信糸は下膜から出ていて、ゴミなどは上膜につけている

体が平たいのでヒラタグモと名付けられた
黒色の腹部に連続した白斑があるが、白斑のくびれには変異がある
大きさは、メス9mm オス7mmほど

クモヘリカメムシ

2023-01-27 | 虫類


寒い中、木柵のうえをクモヘリカメムシがうずくまっていた

ホソヘリカメムシ科のカメムシ
成虫越冬して、4~11月にかけて見られる
体は細長く、翅が茶色で体は緑色をしている
頭部および前胸背前縁部の両側に黒い縦帯がある
大きさは16mmほど

オヒシバ、エノコログサ、メヒシバ、などのイネ科植物に寄生する
イネの穂を吸汁して、斑点米を産出するなどイネの重要害虫として知られている
時にはミカンの果実を吸汁加害することもある


コミミズク

2023-01-21 | 虫類


木柵の上をノコノコ歩いていた見慣れない虫・コミミズクだ
フクロウに似た虫が居てミミズクと言われている、その仲間なのでコミミズクという

カメムシ目ヨコバイ科の昆虫
幼虫で越冬して、成虫は4~11月に見られる
時期からしてこれは幼虫なのかもしれない
角はなく頭部が前方に伸びている
大きさは1cm程だった

植物食でアラカシやクヌギなどの樹木を好む

コアシダカグモ

2023-01-15 | 虫類


虫の少ないこの時期の楽しみで、樹皮を剥がしたら立派なクモが現れた
コアシダカグモらしい

人家、神社などの周囲や、石垣 洞窟 太い樹木など主に屋外に居る
昼間は壁などの隙間、石垣の割れ目、樹皮の下などに潜んでいるが、夜間に出てきて足を広げて静止して獲物を狙う
近くに来たゴキブリ、カマドウマ、コオロギ、ガなどの昆虫を捕食する

狩猟行動は待機型
一年中いる
体長は2cm程だった

アサギマダラ幼虫

2023-01-09 | 虫類


すっかり冬で寒さも厳しいのに、葉の裏でじっと耐えている様子の幼虫が居た
食草のキジョランの葉裏は暖かいのかもしれないが、ほとんど食べ跡が無いので大丈夫かと心配
越冬中は食べないのかもしれない
地面に降りて枯草の中とか、土中に潜るとかしないのだろうか

体の模様からすると終齢幼虫でこのまま越冬する・越冬のさなかだ
黒黄白のまだら模様で印象的
中胸節、第9腹節の背面に鞭状突起がある
大きさは4cm程

成虫は長距離移動をするので有名
成虫(6月のもの)

クロゴキブリ

2023-01-08 | 虫類


通りがかりの家の前にゴキブリがヨタヨタしていた
アップしてみると顔から頭に白い傷が見える
寒くてよためいていると思ってが、スリッパにやられたのかもしれない

ゴキブリの仲間(ゴキブリ目)は、9科で約50種もいる
体は扁平で触角は長く、脚は発達している

幼虫で越冬するが、成虫は屋内で1年じゅう見られる
クロゴキブリは家屋内に入り込み、衛生害虫 不快害虫となる代表種
大きさは3cm程で食べ物は雑食性
メスは戸棚の引き出しや流し台の下などに、がま口状の卵しょうを産み落とす
卵しょうは1cmほどで、中に卵が20個ほど入っている


アズチグモ

2023-01-04 | 虫類


葉をひっくり返していたら小さなクモがうずくまっていた
アズチグモは色彩や斑紋に変異が多く、白色 黄白色 黄色 褐色の点斑の入るものなどがいる
又時間をかけて白から淡黄色へ、逆に淡黄色から白へ退色変化する
見つけたのは赤茶色で、もしかすると幼体かもしれない

カニグモの仲間(カニグモ科)で平地から山地まで広く生息している
草や樹木の花の中や葉裏に潜んで、シジミチョウや小型の飛翔性昆虫を捕える
狩猟行動は待機型(徘徊性)
出現期は5~9月

大きさはメス6~9mm オス2~3mmで、オスは非常に小型で成体になるとメスの腹部に乗っていることが多く、まさにノミの夫婦
雌が成体になるのを待って交接する

ウラギンシジミ

2022-12-29 | 虫類


この年の暮れに、ウラギンシジミが吹き付ける冷たい風に耐えて、道の真ん中で頑張っていた
すぐ脇に風を避けられる草場もあるのに、そこに行かないのか行けないのか
表翅が白っぽいのでメスのようだ(オスは赤い斑紋がある)
裏翅が一様に銀白色なのでウラギンシジミ

常緑樹の葉裏で成虫越冬して、普通は3~11月に見られる
平地から低山地の樹林地、樹林の多い公園や人家周辺にいる

食草はクズ フジ ハリエンジュなどマメ科植物
春~初夏は食草がフジ類の為、渓流沿いの樹林や公園などで発生
秋には主にクズを食草とするため、林縁部や都市部の荒地などクズの繁茂する場所に良く見られる
花にはあまり訪れず、腐果や獣糞、時に湿った路上で給水を行う

ホソヒラタアブ

2022-12-22 | 虫類


今日は24節季の冬至
昼が最も短い日、柚子湯に入りカボチャを食べる習慣がある
本格的な冬の始まりでもあり、寒さはこれからが本番
太陽が春に向けて復活し、これから昼が、一日に畳の目が一目づつ伸びてくる

ホソヒラタアブがムラサキシキブの実につかまっていた
寒さで動けないのか、カメラを近づけても飛ばなかった

成虫越冬で3~10月頃まで見られるが、暖かい日は冬でも出てくる
幼虫はウジ虫型で、草花の上で暮らし、アブラムシやカイガラムシを食べて育つ
成虫は花の蜜や花粉を食べる

アブの仲間の多くは、黄色や黄金色できれいな縞模様がありハチに似ている
アブは毒針を持っていないが、毒針を持つハチに擬態して天敵から身を守っている
大きさは1cmほど

キイロテントウ

2022-12-19 | 虫類


気温のせいかキイロテントウがまだ居てくれていた
市街地や草地などあちこちにいる普通種

成虫で越冬して、3~11月にかけて見られる
前翅に斑紋が無く、黄色一色のテントウムシ
前胸背板は白色で、1対の黒紋がある
大きさは4mmほど

幼虫は体全体が黄白色で、黒褐色の点々と黒斑の入るイモムシ型で、全身に突起があり、長い足がある
幼虫も成虫も食べ物は、植物に寄生するうどん粉病菌などの菌類なので、ありがたい益虫とされている


アリジゴク

2022-12-13 | 虫類


公園のベンチの下でアリジゴクの巣を見つけた
アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫の事で、儚い親の名前と比べて強そうな名だ

アリジゴクは雨水の当たらない乾いた場所にすり鉢型の巣を作り、巣に落ちてきたアリなどの小昆虫を捕えて体液を吸う
落ちたアリはもがいて出ようとするが、下から砂つぶてが飛んできて逃げるのを拒む
砂を山盛りにしたときに、崩れないギリギリの角度を安息角というが、この穴は安息角に保たれている
しかも、砂が湿ると安息角も変わるので、湿度に合わせて巣の傾斜を変えているというからすごい

ただ落ちてくる獲物待っているだけなので、時には長い間獲物が無い地獄の日々、だが3か月はなにも食べずに生きられる
これだけでも大変なのに更に、巣が汚れてしまうので成虫になるまでの2~4年間ほとんど糞をしない、便秘地獄だ
羽化して成虫になる時には、それまで溜めていた糞をまとめて外に出す
さぞ気分爽快だろう