うろ覚えライフ。

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無差別刺傷で人生ピリオド

2010年12月19日 | 時事社会ログ

 

取手の刃物男「人生を終わりにしたかった

 

  17日午前7時40分頃、茨城県取手市中央町のJR取手駅西口ロータリーで、停車中の関東鉄道取手駅発江戸川学園行き路線バスに、包丁(長さ25センチ)を持った男が乗り込み、江戸川学園取手中高校の生徒11人を刺すなどした。

 男は後ろに停車した同じ路線のバスでも乗客2人にけがを負わせたが、別の乗客に取り押さえられ、茨城県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。けがをした13人は、いずれも軽傷。県警は通り魔事件とみて男を取り調べている。

 逮捕されたのは、住所不定、無職斎藤勇太容疑者(27)。調べに対し「自分の人生を終わりにしたかった。不特定の人間を包丁で切りつけたことは間違いない」と供述しているという。

 県警などの発表によると、けがをしたのは1台目の中学生の男女4人、高校生の男女7人、2台目の乗客の女性(49)ら2人。

 1台目のバスは事件当時、生徒ら約50人で満員状態で、斎藤容疑者は突然、後部の乗降口から乗り込み、生徒を殴った後、包丁で別の生徒に切りつけたり、刺したりした。その後、バスを降り、ロータリーにいた通行人を殴って、後ろに到着したバスに乗り込んだ。

 

 

 秋葉原無差別殺傷事件の、ついこの前の公判で加藤被告が、「社会全体に向け、事件が再び起こらないように公判で、動機などをお話しした‥」と述べたばかりで、こういう事件が起こるのは皮肉そのものだ。やはりこの手の事件は起きる。2010年は未遂も含めると「無差別襲撃」というのはけっこう多かったんじゃないのか。2000年代後半に入って増加している凶悪事件だと思うけど。いわゆる「通り魔事件」。「強盗」じゃなくて「怨恨・憎悪」じゃなくて「性的なキチ×イ」じゃなくて、目的がとにかく相手が誰でもいいから殺傷したい、自暴自棄なムチャクチャ動機犯罪。

 やはりこの事件も犯人は絶望の果ての自暴自棄だよね。形を変えた自殺。いや、勿論、この手の事件の犯人たちは、自殺は怖いのだろう。それと、自分一人だけが死んで行くのは何か「口惜しい」という気持ちがあるのではないか。何処かにこの世の中・社会に対して敵愾心、敵対心があるんじゃないか。漠然とした社会に対する恨み。とにかく誰でもいいから数人は道連れにしないと気が納まらない、という。

 あとはヒロイズムがあるんだろうな。非常に馬鹿げた行為だが、加藤が凶行決行前にネットに書き込んだ一文、「ワイドショー独占‥」云々の言葉のように、世の中を大騒ぎさせてマスコミに取り上げられ有名人になる、という非常に愚かなヒロイズム。ヒーローでも何でもないのだが、これに縋って人生最後の死に花を咲かせるような思いなんだろう。負のヒロイズム。それと、自分を虫けらのように無視した連中を全員振り向かせてやる、というのも大きいんだろうな。

 昨年か一昨年か、僕がこういう無差別襲撃事件についてこのBlogで書き込んだとき、襲撃犯人は一世一代の死に花的な行為をやるのだから、小学校の児童や無防備で気を緩めた一般市民などには行かず、暴力団事務所や大物政治家のもとや巨大企業の幹部などのところへ向かって行けばいいのに、という意見を書いたんだけど、絶望して自暴自棄になって道連れ死みたいなことを考えてるとき、そういう難しいことはしないよな。暴力団事務所も大物政治家も大勢の組員や秘書・SP・ボディーガードが居るから、襲撃に行ってもすぐ負けるよな。

 まあ、だいいち、プロを倒すために、一生懸命武器を揃えたり、テロ行為のための強靭な肉体作りのために鍛えてたり、綿密緻密な計画を考えに考えて練っていたりしてたら、とにかく何ゴトかを時間を掛けて一生懸命やっていたら、そんなくだらないことで人生棒に振って生命を落とすのが馬鹿馬鹿しくなるだろう。 

 

 

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