旅限無(りょげむ)

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解散・解党・憲法改正 其の壱拾

2010-09-28 12:26:34 | 外交・情勢(アジア)
■お呼びでない鳩山サセテイタダク前首相が「ホットライン」だの「私だったら」だの具にも付かない絵空事の空念仏を唱えて見せたそうですが、尖閣での衝突事件が起こった時点では、菅と小沢の間を八方美人の伝書鳩役になって飛び回り代表選挙を引っ掻き回して恥を掻き、投票前にはロシアに飛んで何をしていたのやら……。もしも鳩山サセテイタダク首相が留任していたとして、ホットラインの受話器を取っても「友愛」の寝言か後先考えない「トラスト・ミー」くらいしか言えなかったでしょうなあ。

■それにしましても、9月2日の「戦勝記念日」から1週間後の10日に鳩山サセテイタダク前首相はメドベージェフ露大統領とロシア中部のヤロスラブリで会談していたのでした。露大統領に「菅首相との間で実務的な関係を作ることができた。(鳩山前首相からの)継承性は日露関係にプラスとなっている」と言われて鳩山前首相は領土問題について「最も大切なのは首脳間の信頼関係だ」と言ったとか……。そんな薄っぺらな事を言うために「首相特使」になって国際会議に出席する必要は無かったでしょうし、トンデモない逆効果になる危険性の方が高かったかも知れません。鳩山サセテイタダク前首相は御丁寧に民主党政権が『反省と謝罪』を表明した相手の李明博・韓国大統領とも会談したのだそうですが、あの仙谷作文がロシアで「戦勝記念日」の行事に結実して、竹島問題を棚上げして『防衛白書』の発表を延期したことが北方領土問題を悪化させてしまうとは考えもしなかったのでしょうなあ。 


モスクワで都市交通問題を研究している鳩山由紀夫前首相の長男紀一郎さん(34)が、「世界の主要都市で最悪」とされるモスクワの交通渋滞の改善策に関する提言書を出版した。日本の事例だけでなく、ロシア人の運転マナーも考慮に入れた内容で、渋滞緩和の切り札となるか、関心を呼んでいる。本の題名は「モスクワ 巨大都市の交通問題」。モスクワ市交通通信局長との共著で、ロシア語で書かれている。鳩山さんは08年9月からモスクワ大の客員講師として研究に携わっており、著書は一つの大きな成果だ。…… 

■祖父の鳩山一郎さんが政敵の吉田茂さんの親米外交政策に対抗して首相就任時に当時のソ連と拙速気味の交渉を進めて以来、鳩山家とソ連・ロシアとの間に奇妙なパイプがあったようですが、鳩山サセテイタダク前首相は在任当時に「半年くらいで北方領土問題を解決する」とか何とか病的な誇大妄想を口にしていたとの報道があったと記憶しております。日米関係を揺るがした後に日露関係までも混乱させる前に政権を投げ出してくれたのは日本にとっては天佑神助だったと申せましょう。

■さて、息子の紀一郎さんは東大工学部と同大学院で年工学を研究していた人で、一昨年、モスクワ大学に移ったのだそうです。研究成果が書物になるのは目出度いことなのでしょうが、『週刊新潮』9月30日号には蔦谷透氏が『鳩山前首相にも忍び寄るロシア諜報機関』という恐ろしい記事を書いておりまして、今年6月に米国で起こったたロシアスパイグループが大規模に摘発された事件の舞台裏を紹介しつつ、ロシアの諜報機関が鳩山前首相親子を手中に収めたという恐ろしい話が出て来ます。その証拠として首相在任中に日本の公安当局が諜報機関員と認定している人物がと親しく接触していた事実に加えて、紀一郎さんがモスクワ大学赴任直後に「モスクワ上空のヘリ視察」が特別に許可されていた事実が挙げられております。「モスクワ上空はテロ防止などのため、原則、飛行禁止」なのだそうで、紀一郎さんの希望が大学の学長から市長に伝わって特別許可が下りた裏にプーチン率いる諜報機関の動きがあるはずだという話なのですが……。

■父親は能天気にロシアの「友愛精神」に随喜の涙を流しているのかも知れませんが、御自身が得意の前言撤回した「政界引退」が次の総選挙で否応もなく実現する可能性が高いと思われるのが、日本の政治にとっては何よりの吉兆かも?これからも総選挙までの間に聞いていて恥ずかしくなる談話や妄想を夫婦揃ってどんどん披露し続けて地元の有権者を呆れさせ、落選を確実なものにして欲しいものであります。

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