■嬉しさも感動も半分ぐらいだったノーベル賞の連続受賞を祝う記事と騒ぎでありました。ねんきん制度は崩壊で医療保険制度も継ぎ接ぎだらけ、デフレ経済は出口が見えないのに原油や原材料が投機の対象になって暴騰。国外では爆破テロが頻発するし、国内では「誰でもよい」殺人がまるで競争のように続くのですから、神の領域に踏み込むような高尚な素粒子論や生命体の神秘に感動する心の余裕は持てませんなあ。
■ダイナマイトという手軽な破壊道具を発明したノーベルは、大規模な土木工事用のダイナマイトで少し稼ぎ、欧州を中心に武力衝突の様相をがらりと変えた爆弾や砲弾で莫大な金額を稼いだ人ですから、人類の発展に尽くした業績に対して賞を与えるのは名誉と贖罪を求めての道楽だったとも言われています。子供の頃からの数学嫌いだったノーベルは数学者だけにはビタ一文やらない!と遺言したとかで、賞金額が雀の涙しか付かないフィールズ賞を数学者が作って身内で褒め合っております。
■ノーベルが発明したダイナマイトは建物や肉体をばらばらにしてしまう物でしたが、この世の中には恐ろしい毒物を合成してしまう化学者もいますし、まさかオゾン層を破壊して地上を紫外線と温暖化で焼くことになろうとは知らずにフロンを合成した科学者もおります。毎年、1万人の日本人を殺してしまう便利な自動車を発明した人もいるように、人類の進歩と発展のためだった発明や発見が、後々、人類を傷つけ殺害する道具に応用される皮肉な歴史は、他ならなぬノーベル賞の創設者が体現しているというわけですなあ。
■人類は原始的な農業生産を開始した時から、気候変動と伝染病と害虫に泣かされ続けました。消毒薬と殺虫剤が発明されてから収穫は安定し、化学肥料が工夫されてからは収量が増え、除草剤が開発されて農作業は劇的に楽になったそうです。少なくとも飢餓が原因となって殺しあう戦争は減りましたが、強力な薬剤の副産物として毒ガス兵器が作られ、医学が発展する裏側で細菌兵器が作られるという悲しい現実もありました。ですから、発明や発見というものは、手放しで喜んでばかりも居られないのであります。
■食糧問題を解決するために保存技術も重要で、乾燥と発酵の技術に缶詰が加わり、電気が操れるようになったら冷凍技術が大発展したわけです。さてさて、保存技術は地球の裏側から食糧を調達することを可能にしますから、地理的な距離も季節も無視した奇妙な食文化があちこちに生まれる時代となりまして、珍味も楽しめるし驚くほど安い食糧を食べ過ぎることも可能になりました。怪しげなダイエット商売が流行する国には、必ず危険な食品が出回っているとか……。
■毒入りイチコロ餃子を製造した国から、またまた危険な冷凍食品が流れ込んで来たそうですなあ。第一報によりますと東京都八王子市で販売されていた冷凍インゲンから、基準の3万4500倍という既に食品ではなく立派な「兵器」として売買しても良さそうな濃度の有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出されたとか……。不運にも毒入り袋を引き当ててしまった被害者の方は、袋を開封した瞬間に強い異臭を感じ、恐る恐る極少量を口に含んで吐き出したとのお話ですから、混入していたのが無味無臭の「兵器」でなくて幸いでしたなあ。「メタミドホス」という舌を噛みそうな薬品名を覚えた日本人は、またまた「ジクロルボス」を覚えました。でも、毒入りイチコロ餃子にも同じ殺虫剤が僅かながら入っていたそうですから、ちょっとした匙加減で食品と兵器が分かれるというわけですなあ。
■物騒な兵器に応用される危険のある発明や発見に対する賞とは別に、ノーベル平和賞という戦争や大量殺戮を防ぐ仕事をした人に与えられる賞があります。もしも、便利な農薬や殺虫剤を人間に対して完全に無毒化する技術を開発した人がいれば、それも平和賞の対象になるかも?チャイナ出身者の中にも立派にノーベル平和賞を授与された人がおりましたなあ。ダライ・ラマ14世です。普通なら自国民の受賞は大いに喜ばれ賞讃されるものなのですが、何故か北京政府は激怒!ノーベル賞に対しても選考委員会に対しても悪口雑言の限りを尽くして非難したのでした。平和が嫌いなわけでもないようなのですが……。
■ダイナマイトという手軽な破壊道具を発明したノーベルは、大規模な土木工事用のダイナマイトで少し稼ぎ、欧州を中心に武力衝突の様相をがらりと変えた爆弾や砲弾で莫大な金額を稼いだ人ですから、人類の発展に尽くした業績に対して賞を与えるのは名誉と贖罪を求めての道楽だったとも言われています。子供の頃からの数学嫌いだったノーベルは数学者だけにはビタ一文やらない!と遺言したとかで、賞金額が雀の涙しか付かないフィールズ賞を数学者が作って身内で褒め合っております。
■ノーベルが発明したダイナマイトは建物や肉体をばらばらにしてしまう物でしたが、この世の中には恐ろしい毒物を合成してしまう化学者もいますし、まさかオゾン層を破壊して地上を紫外線と温暖化で焼くことになろうとは知らずにフロンを合成した科学者もおります。毎年、1万人の日本人を殺してしまう便利な自動車を発明した人もいるように、人類の進歩と発展のためだった発明や発見が、後々、人類を傷つけ殺害する道具に応用される皮肉な歴史は、他ならなぬノーベル賞の創設者が体現しているというわけですなあ。
■人類は原始的な農業生産を開始した時から、気候変動と伝染病と害虫に泣かされ続けました。消毒薬と殺虫剤が発明されてから収穫は安定し、化学肥料が工夫されてからは収量が増え、除草剤が開発されて農作業は劇的に楽になったそうです。少なくとも飢餓が原因となって殺しあう戦争は減りましたが、強力な薬剤の副産物として毒ガス兵器が作られ、医学が発展する裏側で細菌兵器が作られるという悲しい現実もありました。ですから、発明や発見というものは、手放しで喜んでばかりも居られないのであります。
■食糧問題を解決するために保存技術も重要で、乾燥と発酵の技術に缶詰が加わり、電気が操れるようになったら冷凍技術が大発展したわけです。さてさて、保存技術は地球の裏側から食糧を調達することを可能にしますから、地理的な距離も季節も無視した奇妙な食文化があちこちに生まれる時代となりまして、珍味も楽しめるし驚くほど安い食糧を食べ過ぎることも可能になりました。怪しげなダイエット商売が流行する国には、必ず危険な食品が出回っているとか……。
■毒入りイチコロ餃子を製造した国から、またまた危険な冷凍食品が流れ込んで来たそうですなあ。第一報によりますと東京都八王子市で販売されていた冷凍インゲンから、基準の3万4500倍という既に食品ではなく立派な「兵器」として売買しても良さそうな濃度の有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出されたとか……。不運にも毒入り袋を引き当ててしまった被害者の方は、袋を開封した瞬間に強い異臭を感じ、恐る恐る極少量を口に含んで吐き出したとのお話ですから、混入していたのが無味無臭の「兵器」でなくて幸いでしたなあ。「メタミドホス」という舌を噛みそうな薬品名を覚えた日本人は、またまた「ジクロルボス」を覚えました。でも、毒入りイチコロ餃子にも同じ殺虫剤が僅かながら入っていたそうですから、ちょっとした匙加減で食品と兵器が分かれるというわけですなあ。
■物騒な兵器に応用される危険のある発明や発見に対する賞とは別に、ノーベル平和賞という戦争や大量殺戮を防ぐ仕事をした人に与えられる賞があります。もしも、便利な農薬や殺虫剤を人間に対して完全に無毒化する技術を開発した人がいれば、それも平和賞の対象になるかも?チャイナ出身者の中にも立派にノーベル平和賞を授与された人がおりましたなあ。ダライ・ラマ14世です。普通なら自国民の受賞は大いに喜ばれ賞讃されるものなのですが、何故か北京政府は激怒!ノーベル賞に対しても選考委員会に対しても悪口雑言の限りを尽くして非難したのでした。平和が嫌いなわけでもないようなのですが……。