■アーサー・ブラウン氏へのインタヴューをもう少し……。
--CIAは2度目の核実験を予想していた?
「予想はあった」
--再度の核実験を警戒し北朝鮮に譲歩したという観測もあったが。
「正しい。われわれが何もしなかったら、彼らはまた実験を行ったと思う」
--現在、北朝鮮は……米国がテロ支援国家指定解除を行わなかったことの報復として再処理施設の再稼働などの動きをみせている。北朝鮮の目的をどうみる?
「彼らは寧辺の核施設をわれわれに2回売った。一度目はクリントン政権の枠組み合意、2度目は6カ国協議のエネルギー支援だ。今の動きは米次期政権と“3回目の商売”を考えてのことだろう。新しい米国大統領との取引の方が、いい商売になると考えていると思う」
■「2度ある事は3度ある」という諺の通り、2度も難関を切り抜けて大国アメリカを本気で慌てさせたのですから、結果的に要求した物が100%入手出来なくても、外交的には十分な収穫が得られたことになります。その上、「軽水炉が完成しない!」だの「原油が遅い!少ない!」などと喚いて見せている間に、しっかり原爆モドキを完成させる時間稼ぎをしてわけですから、戦略としても完全に北朝鮮ペースだったことになりますなあ。その間、日本は小泉政権と安倍政権の「対話と圧力」政策で拉致問題の解決を求め続けたわけですが、実に悔しいことに北朝鮮側の時間稼ぎを結果的には助けてしまった間抜けな役を演じてしまったようです。
■拉致被害者家族の皆さんは、最悪の事態まで覚悟して「徹底的な圧力」「断固たる態度」で望んで欲しいと涙を堪えて要望していたのに、何が何でも国交正常化を成し遂げて日本外交史に名前を残そうとする者や、北朝鮮利権を手放したくない連中の影響力が強いらしく、核問題がこじれる度に拉致問題をちょっとだけ進展させるかのような素振りを見せて米国を追い詰めて行った北朝鮮でありました。
■さてさて、「仏の顔も3度まで」という諺もありますから、欲しい物があれば、出前を頼む電話みたいに軍事衛星からよく見える怪しげな「実験準備」のパフォーマンスを仕掛けては、何でも思い通りに手に入るなどというふざけた話がこれからも何度でも成功するわけではないぞ!と思いたい……。
--2、3週間以内に寧辺の核施設は再稼働する?
「寧辺の3つの施設、つまり実験用原子炉、プルトニウムを抽出する再処理施設、化学工場のうち、再処理工場は……すでに稼働準備は始まっているから、1~2週間以内に稼働できる。ただ、米大統領選の期日とのタイミングを計る可能性もある。再処理工場を動かせば3~4週間で使用済み核燃料棒約4000本から8キロぐらいのプルトニウムを抽出することができる」
■たったの1ヶ月でまたぞろ原爆作りが始められるというわけですなあ。どんなに不恰好で信頼性の低い物でも、世界でも最も核アレルギーが強い米国にとっては決して無視など出来ない脅威になるようです。同盟国の日本は被爆国であるのに呑気に構えているのとは対照的ですなあ。実戦で使用し、残酷な人体実験を繰り返しながら世界で最も多くの核兵器を保有している米国の怯えようは、小さな一本のトゲに悶え苦しむ獅子の姿を思い出させます。日本は一度の敗戦ですっかり神経が焼き切れてしまったらしく、拉致・工作船・核兵器・ミサイルのどれも大した脅とは思っていない節があるのは、実に不思議な現象であります。
--CIAは2度目の核実験を予想していた?
「予想はあった」
--再度の核実験を警戒し北朝鮮に譲歩したという観測もあったが。
「正しい。われわれが何もしなかったら、彼らはまた実験を行ったと思う」
--現在、北朝鮮は……米国がテロ支援国家指定解除を行わなかったことの報復として再処理施設の再稼働などの動きをみせている。北朝鮮の目的をどうみる?
「彼らは寧辺の核施設をわれわれに2回売った。一度目はクリントン政権の枠組み合意、2度目は6カ国協議のエネルギー支援だ。今の動きは米次期政権と“3回目の商売”を考えてのことだろう。新しい米国大統領との取引の方が、いい商売になると考えていると思う」
■「2度ある事は3度ある」という諺の通り、2度も難関を切り抜けて大国アメリカを本気で慌てさせたのですから、結果的に要求した物が100%入手出来なくても、外交的には十分な収穫が得られたことになります。その上、「軽水炉が完成しない!」だの「原油が遅い!少ない!」などと喚いて見せている間に、しっかり原爆モドキを完成させる時間稼ぎをしてわけですから、戦略としても完全に北朝鮮ペースだったことになりますなあ。その間、日本は小泉政権と安倍政権の「対話と圧力」政策で拉致問題の解決を求め続けたわけですが、実に悔しいことに北朝鮮側の時間稼ぎを結果的には助けてしまった間抜けな役を演じてしまったようです。
■拉致被害者家族の皆さんは、最悪の事態まで覚悟して「徹底的な圧力」「断固たる態度」で望んで欲しいと涙を堪えて要望していたのに、何が何でも国交正常化を成し遂げて日本外交史に名前を残そうとする者や、北朝鮮利権を手放したくない連中の影響力が強いらしく、核問題がこじれる度に拉致問題をちょっとだけ進展させるかのような素振りを見せて米国を追い詰めて行った北朝鮮でありました。
■さてさて、「仏の顔も3度まで」という諺もありますから、欲しい物があれば、出前を頼む電話みたいに軍事衛星からよく見える怪しげな「実験準備」のパフォーマンスを仕掛けては、何でも思い通りに手に入るなどというふざけた話がこれからも何度でも成功するわけではないぞ!と思いたい……。
--2、3週間以内に寧辺の核施設は再稼働する?
「寧辺の3つの施設、つまり実験用原子炉、プルトニウムを抽出する再処理施設、化学工場のうち、再処理工場は……すでに稼働準備は始まっているから、1~2週間以内に稼働できる。ただ、米大統領選の期日とのタイミングを計る可能性もある。再処理工場を動かせば3~4週間で使用済み核燃料棒約4000本から8キロぐらいのプルトニウムを抽出することができる」
■たったの1ヶ月でまたぞろ原爆作りが始められるというわけですなあ。どんなに不恰好で信頼性の低い物でも、世界でも最も核アレルギーが強い米国にとっては決して無視など出来ない脅威になるようです。同盟国の日本は被爆国であるのに呑気に構えているのとは対照的ですなあ。実戦で使用し、残酷な人体実験を繰り返しながら世界で最も多くの核兵器を保有している米国の怯えようは、小さな一本のトゲに悶え苦しむ獅子の姿を思い出させます。日本は一度の敗戦ですっかり神経が焼き切れてしまったらしく、拉致・工作船・核兵器・ミサイルのどれも大した脅とは思っていない節があるのは、実に不思議な現象であります。