私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

アウスタ

2011-06-23 06:11:53 | ひとり独り言
平日のナイトゲーム。好調川崎フロンターレを迎え、苦戦が予想される。

当然の様にチケットは余っている様で、無料券がばら撒かれた。我が家にもそんな券が回って来たのだが、行きたいと手を挙げる人が居ない。自由席のチケットだし、此処は久しぶりに自分が行く事にした。天気も良いしビールが旨そうだ。

スタジアムのチケット交換所に出向くと、今日はAゾーンの入場券が有りますと言う。どうやら指定席でなければ何処にでも行けそうだ。自由席からAゾーンに格上げされ、いつもは滅多に行かないメインスタンドに席を取った。その方が選手に近いのだ。

まずは乾杯。昼間のビールは旨い。
今日の試合を0-3で完敗と予想。エスパルスの好不調の波が大きく地元民は翻弄されている。最近はテレビ中継も滅多に見ない。(中継(スカパーを除く)される日は負ける事が多いのだ)



チェーンで区切らなくてもと思う。
此処で下流の人に区切られている気がするけど、「下流」って言葉に親しみを持っているので自虐的に楽しい。




バックスタンドの向こうに富士山が見えるのだった。



試合前の記念撮影。
選手がだらだらと出て来る。ファンサービスなんだがらもっと楽しそうにやれ~。などとは言わない。言った所で選手には聞こえない。



試合開始まで2時間。
隣に座った年上のお姉さんが話好きで、エスパルスの裏話をずっとしてくれるので、退屈する事も無く試合開始時間が来た。
本当は、文庫本を持って来ていてそれを読むつもりだったが、嬉しい誤算だった。

「選手入場」のアナウンスと同時に自分以外の人はタオルを持て立ちあがった。
あっそうだった。タオルを忘れた。そう言えば帽子もメガホンも。
応援する気が有るのか。隣の高原おじさんの背中がそう言って居る。

応援するって声を出すって事じゃない!エスパルスグッズを買って経営を支えるって事じゃ。明日タオルを買いに行く事に決めた。スタジアムで買わない所が味噌。この時点では高原のタオルにするか大前のタオルにするか迷って居た。



直ぐ前のお姉さん(見た目もお姉さん)が、贔屓選手の名前が出る度に自前の旗を掲げ静かな応援をしている。
13?俊?誰?



試合は開始早々失点をする何とも情けない始まりで、数分後にも追加点を取られ意気消沈。
予想通りの結果になりそうで、重苦しい空気が流れた。応援の太鼓も矢鱈に五月蠅いだけでウンザリしていた。

同点で迎えた後半、13番 高木俊幸がピッチに立った。彼のスパイクは黄色で紫の靴紐だった。



彼はパスを欲しがり盛んにアピールするのだが、中々呼吸が合わない。
すると何度目かにパスが通った。
高木は一瞬で反転してマークのDFをかわしゴール前に切れ込んで行く。そこに居たDFをフェイントで抜き去るとそのままシュート。

その弾丸シュートは力強くバーを叩き跳ね返された。

この動きを目の前で見た小生は鳥肌が立った。素晴らしい。どうしてゴールに成らなかったのか不思議な位だ。ヴェルディから移籍して来たんだね。
高木が出場するなら、このメインスタンドのAゾーン(西側)はお勧めですね。

試合は負けてしまったけれど、久しぶりにスッキリした気分になれた。何か希望の星を見つけた様な気がする。テレビでは伝わらない感動がそこにあったのかな。

タオルは高木に決めた。
コメント (2)
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