私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

災害復旧2

2011-06-02 18:03:16 | お出掛け日記
前回、大型連休中に修復手伝いに行った穴窯の天井付け作業の手伝いをする事になり、作業着の準備をする。一気に仕上げなければならないそうで、終わり時刻が見えない作業に気合を入れる。数年前に親子2人でやった時は深夜2時まで掛かったと聞き、それなりの覚悟が必要だった。

自宅から窯のある富士宮市青木までは。1時間ほどで到着し、順調な滑り出しに早く終わるんじゃないかと予想するのだが、空模様と同様、気持ちがスッキリしない。

穴窯の天井型枠が出来上がっており、耐火煉瓦を組み上げていけば良いのだけれど、微妙な傾斜がそれを難しくしている。



手伝い作業の打ち合わせで、煉瓦の加工を担当する事になった。煉瓦をハンドグラインダーで削ったり、鏨(たがね)で煉瓦を割ったり、まるで石工になった様な気分だった。
砂煙で眼鏡は曇るし、マスクをしていても口の中はザラザラしている。砂煙りを飛ばす様に大型の扇風機が回りっ放しで劣悪な作業環境だった。



午後3時くらいになって、大分進んではきたのだが、午前中に此処まで作りたかったと聞くと作業の遅れを実感する。この時点で予想終了時間を9時(あと6時間)と予想する。

既に右手の握力も大分下がり、ハンマーを持つ手に力が入らなくなってきた。そうなると失敗が多くなり、思った所と違う場所が割れたり、皮の手袋を叩いたりしてしまった。
こりゃちょっとまずいなと思い、少し休憩を取りながら様子を見る。



午後9時少し前、最後の煉瓦の加工に時間がかかる。薄く細長く煉瓦を加工するのは難しかった。散々失敗して、別の方法を考えてもらう。

最終的にはキャスターを流し込んで隙間を埋めるのだが、支える煉瓦がしっかりして居ないと窯が持たない。



幾つかの部品に加工した煉瓦を打ち込んでなんとか作業終了に持ち込んだ。疲労困憊。



窯の復旧作業は大きな山場を越えた様で、小割氏ににも安堵の色が窺える。
埃まみれの服を着替え、明るい所に出て見たら、髪の毛が浦島太郎の様だった。

帰宅後、家族が寝静まった家で、一人御苦労さん会をする。(密かな楽しみ)
コメント
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