最後の蕾

雨が続くと、気持ちが沈む。
少し前までは、ひと雨来れば良いのにと思っていて事など、思い出しもしない。
梅雨時のようで、現場が進まない事に苛立っているのだが、こればっかりはしょうがない。事務仕事をこなしながら、段取りを考え、やりくりをする。

北京五輪も終わり、スポーツニュースを見なくても良くなり、息抜きもこれと言って無く、怠惰なソファー生活をする。
読みたいと思った本を5冊くらいインターネットで注文した。一冊届いたので読み始めたら、また届くので、そっちを読みたくなり読み始めると、またバラバラと届くのだった。結局、全部読みかじってみたけれど、最初の本に戻って読んだりしている。（移り気または、セッカチ）

ベランダの朝顔を見ると、こちらも終わりらしく、蕾もあと一つだった。
そう言えば、ここ数日蝉の声も聞かない。（雨降りだから）と思ったら、鳴き始めた。雨が上がったのだ。

今年も三分の二が終わるかと思うと、実りのない一年に成りそうだ。
終盤の巻き返しに、この一年の全てがかかっている。自分に圧力をかけて、なんとか逃げ出さないように、机にしがみ付く。
焦ってはいないけれど、夏バテなのだ。（たぶん）