古代ユダヤのBL。
モーセの律法は、男色を禁じている。ということは、男色に耽る人たちが存在したのだろう。たとえば・・・・・・。
初代のイスラエル王、サウル。神が預言者サムエルを通してアマレク人のみな殺しを命じた時、彼はよりによって、アマレク人の王の命を助けてしまう。その理由は、容姿が優れているから、だった。
・・・・・・そのケがあった、のではないか。
この結果サウルは神の怒りを買い、悪霊に苦しめられることになる。この時サウルの枕元に立ち、キヌュラ ( 弦楽器の一種 ) を奏でながら聖歌を歌って彼を癒したのが、少年ダビデだ。
・・・・・・稚児、という言葉を連想してしまうのは、ワシだけだろうか。
サウルは、神がダビデを次の王に選んでいることを知り、彼を殺そうとする。だが、何度試みても失敗。それどころか、逆にダビデに二度も命を助けられる結果になる。
ダビデの方も・・・・・・。
サウルは、ペリシテ人との戦いに敗れて瀕死の重傷を負う。自決もできないほど弱った彼は、たまたま近くにいた若者に頼んで、とどめを刺してもらう。この若者は後でダビデのもとに出頭し、サウルの死を知らせたのだが、ダビデは激高して若者を処刑してしまう。
それほどまでに、サウルを・・・・・・。
このようなBL臭は、セレウコス朝、ていうか、ギリシア文化の影響なのだろうか。それとも・・・・・・。