サムエル記下1,14~15。 ダビデは彼に言った。「主が油を注がれた方を、恐れもせず手にかけ、殺害するとは何事か。」 ダビデは従者の一人を呼び、「近寄って、この者を討て」と命じた。従者は彼を打ち殺した。
英文は David asked him, " How is it that you dared kill the Lord's chosen king? " Then David called one of his men and said, "Kill him ! " The man struck the Amalekite and mortally wounded him.
ペリシテ人との戦いで瀕死の重傷を負ったサウルは、たまたま近くにいたアマレク人の若者に頼んで、とどめを刺してもらう。若者は、一部始終を知らせるためにダビデの陣営に やって来るのだが・・・。
ダビデの非道ぶりは言うまでもないが、この若者は、本当にアマレク人だったのだろうか。サウルとアマレク人の因縁を考えると、彼のそばにアマレク人がいたなどということは、到底ありえない。本当はユダヤ人の若者だったのを、ダビデを庇うためにアマレク人と書き換えたのではないだろうか。