プルタルコスの「モラリア 5」(京都大学学術出版会)という本を読んでいるんだけど・・・。
その中の「デルポイのEについて」という作品に、とんでもない記述があるの。ざっとまとめてみると・・・。
二は偶数の、三は奇数の始まりをなしていて、これらが結びついて五が生まれる。五は、「婚姻」と呼ばれる。なぜなら、偶数が女性に、奇数が男性に類似しているから。偶数を二つに分けると、まん中に受胎能力をもった「空間」が残る。一方、奇数にはまん中に一つの「部分」が残る。なので、奇数は偶数よりも生殖力に富み、交わるとつねに支配する側に立つ。
これがピュタゴラス派の奥義なんですって。図にすると写真のようになるのだけれど、これって、セッ・・・。正月早々、とんでもない発見をしてしまったのだわ。うふっ。
日本の正月の餅つきも、これに近いかも。臼と杵で、お餅をぺったんぺったん。これは、原初の昔に男神と女神が交わって万物を生み出した、その行為の模倣・繰り返しで、世界の再創造・更新という意味がある。
でも、プルタルコスは、他のコトも書いているの。「奇数は奇数と交わると、その遍在する生殖力のゆえに数多くの偶数を生み出すのです」。・・・い、いやんっ! さすがは古代ギリシア。BLの元祖なのだわっ!!