日本学術会議の任命漏れの件で、「学問の自由の侵害ではないか」という声がある。学生が「この教授の下にいたら就職しづらくなる」と考えて、任命漏れの教授から離れていく、というのだ。だが・・・。
学問の自由と就職は、別の問題ではないか。就職とは関係なしに、とにかく自分の学びたいものを学ぶのが学問の自由というものだ。任命漏れの教授に学んだ人間を敬遠するような企業は、自分の学問を生かせる環境にはない。そういう企業は、むしろ学生の方から避けるべきだ。
教授にしても、たとえ大学を追われたとしても、学問を続けることはできる。自分の塾を開けばいい。いや、ソクラテスのように、町で出会った人に議論を吹っかけるというやり方だってあるではないか。
おっと、忘れていた。ユーチューバーになるという手もあるぞ。