共同通信の柿崎明二氏が、菅政権の首相補佐官に起用された。リベラル派の彼がなぜ、という声が強いが、そもそも彼はリベラル派だったのか。
ていうか、新聞記者にリベラル派はいない、とワシは思う。たとえば、あなたがある県の支局の記者だとしよう。休日に隣の県に遊びに行く時は、上司に前もって伝えておかないといけない。また、休日でも支局に電話を入れて、何か変わったことがないか確認しないといけない。つまり、記者に完全なプライベートは存在しないのだ。軍隊や警察に近いシステムだ。自由を愛する人間なら、とてもこんな生活には耐えられない。何十年も記者勤めができる人は、ガチガチの「組織人」だと考えていい。口ではリベラル派っぽいことを言っても、実は個人の自由より常に組織の利益の方を優先させる人間なのだ。政権の中に入っても、この資質は生きるだろう。
ワシも新聞記者だったが、さっさと辞めたおかげで、こうして健康に生きていられるにょ。