あくまのじてん

　平和＝戦争の代用品。もしくはブラック企業の隠れ蓑。「　戦時中に比べれば、このくらい、何でもない。文句を言わずに働け　」。戦争との対比においてしか、存在意義を持たないもの。

　自殺に追い込まれる社員が絶えない。だが、「　戦時中に比べれば　」、会社を辞めて無職の状態で再スタートすることも、「　何でもない　」　のではないか。

　果たして、平和に独自の価値はあるのか。それは、戦うことを放棄したあなたが、どう生きるのかにかかっている。