英語って何から覚えればいいの? ――「使える英語」を身につけよう!

2014年05月22日 21時28分06秒 | 英語
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140430-00000270-cakes-life

cakes 4月30日(水)16時48分配信

「使える英語」を手に入れる方法は、ただひたすら、覚えたその日からその言葉を繰り返し使っていくという、きわめて単純なもの。……と言われても、「いったい何から覚えればいいのか?」と思うかもしれません。答えは簡単。赤ん坊のように、「自分の欲求」を表現するところから始めればいいんです。


前回は英語を身につけるには、使った初日から使い始めよう。わからないことがあってもオッケー。そして英語は英語のまま理解しようというお話をしました。

 でも、そんなことを言われたって、何から身につければいいのか、わからない…… そんな人もたくさんいるのではないのかと思います。単語は何から覚えればいいの? 言い回しは? 文法は?

 答えは簡単です。自分の欲求を表現できるようになること。それが、もっとも大切な第一歩です。トイレに行きたい。ご飯が食べたい。眠りたい。最低そのくらい言えないと、何にも始まりません。日本以外の国では、自分の欲求を口にせず、いつか誰かが、よきに計らってくれることを待っていると、永久に何もしてもらえないことがよくあります。ですから欲求を伝えられるようになるのが、まず最初なんです。日本ほど他人がおせっかいを焼いてくれる国は、多分あんまりありません。

●“Can I~?”と“I want to”でスタートしよう!

 そもそもコミュニケーションって、自分の欲求を口にするところから始まります。

 僕は保育園を経営していますが、まだ言葉が出てこない子だって、指差ししたり泣いたりしてそれなりに欲求を表現します。そして欲しいオモチャがあると、無言で他の子からもぎ取ったりします。とられた子は泣いたりするわけですが、ここがコミュニケーションの始まりです。ぶんどった子には「 “Can I use it?” って言ってごらん」、と促し、とられた子には「オモチャを貸してもいいなら“Sure”って言ってごらん」、「今はイヤだったら“No. Later.” って言ってごらん」と、シンプルな言葉から少しずつ憶えさせるんです。

 まだ言葉が出ない頃は、お水が欲しければ黙ってカップを差し出します。でもずっとそのままじゃ次のステップに進めません。だから最初は “Please” って言わせる。それができたら次は“Can I have water please?” って言わせる。簡単なところから、少しずつ複雑にしていく。“Can I have a cup of water?” じゃないか?って思った人もたくさんいるでしょう。そんなことどうでもいいんです。“a cup” なのか、そうじゃないか迷ってダンマリになるくらいなら、正しさにこだわらず、まずは意思を欲求を伝えること。それが最初の一歩なんです。

 もうひとつごく初期に覚えるべき表現は “I want to ~~” っていう言い方です。“I want to go to the bathroom.”、 “I want to have some snacks.”、“ I want to play with that Sina.” そんなふうに子供たちは単語を増やしていきます。大人だって “I want to have some coffee.”とか “I want to kiss you.” とか ”I want a nice car.” とか “I want to get some raise.” とかなんとか、欲求を表現すべきシーンはたくさんあります。黙ってニコニコしていても始まらない。観光だって、ビジネスのシーンだって自分の欲求を伝えなければならないシーンはたくさんあります。“I want to~” を “I need to~” に入れ替えてみる。「これが必要だ!」って。子供もそんなふうに覚えていきます。

 そうそう。学校では教えてくれないけど、“want to” は “wanna”、“going to” は “gonna”、“got to”は “gotta” なんて縮めて言うし、3歳児でもそう言います。これはとっても重要ですので、是非覚えてくださいね。

 自分の欲求が言えるようになったら、次は、人の欲求を聞いてみましょう。“Do you want to drink milk?”、“Do you want to take a walk?”、“Do you want a hug?”、“Do you want a boyfriend?” そんなふうにしてちょっとずつ会話らしくなっていきます。

 “Let’s~~!” も子供たちが真っ先に覚えていく表現です。“Let’s ride bikes!”、“Let’s have some snacks!”なんてね。これも一種の欲求の表現です。仲間に声がけする。大切なことですよね。

●好き嫌いを表現しよう

 欲求が言えたら、次は好き嫌いです。え? なんか動物的すぎるって? 当たり前です。なんだってベーシックなことからスタートです。それにですね、アメリカでは自分の欲望や好みをよく訊かれるんです。だから言うのにも慣れておいた方がいいんです。だから、子供にかえって好き嫌いを大胆に表現してみましょう。“I like bananas.”、“ I like rock 'n' roll.” なんて具合に、好きなものや、好きな食べ物、好きな音楽、好きな遊びなどを表現してみる。そしたら次は嫌いなものです。「嫌い」と言えば “hate” ですけど、“hate” ってとっても強い「憎む」といった感じの言葉ですから、まずは “I don’t like” でスタートです。“I don’t like coffee.”、“I don’t like him.”、“I don’t like root beer.” などなど。そして、次はその理由を言ってみます。“I like Tony because he is kind. ”、“I don’t like Sam because he is mean.“、“I like the teddy bear because it is soft and feels nice.”

 えっ、くだらないって? でも、この程度のことが案外言えないんです。“I don’t like root beer because it tastes awful.”、“I like the car because it looks cool.”、“I don’t like Betty because she is weird. ” そんな感じです。なお “awful” は最悪!って言う感じでよく使います。“weird”は「変」って感じです。(発音はこちら)「あいつなんかちょっと変」なら “He is kinda weird.” です。“mean”は「意地悪」。“kinda” は “kind of”. これもよく耳にします。中1で教えるべき単語だと思いますね。

●Meanはこんなイメージで暗記!

 自分の好き嫌いを表現するのに慣れてきたら、次は他人の好き嫌いを聞いてみましょう。“Do you like spaghetti?”、“Do you like Jazz?”、“Do you like Sashimi?” などなど。“Yes./No.” って答えが返ってきたら、今度は Why? って理由を聞いてみるんです。こうやって少しずつ会話が広がっていきます。

 子供たちは、こんな感じで語彙や表現を増やしていって、「昨日はママと買い物に行って靴を買ってもらった」とか、いろいろと報告してくれるようになります。この頃の子供の語彙って、たぶん全部で100~200ぐらいじゃないかと思います。それでもけっこう複雑なことが言えるんです。新しい単語をたくさん覚えることも大切なんですが、中学の英語で習った単語がスラスラと使えたら、実はけっこう行けるんです。

●で、何から覚える?
 じゃあ、いったい何から覚えればいいんでしょうか? それはやっぱり使用頻度が高い順です。辞書で有名なOxford Exglish Corpus によると、最もよく使われる動詞25は下記の通りです。

1 Be
2 Have
3 Do
4 Say
5 Get
6 Make
7 Go
8 Know
9 Take
10 See
11 Come
12 Think
13 Look
14 Want
15 Give
16 Use
17 Find
18 Tell
19 Ask
20 Work
21 Seem
22 Feel
23 Try
24 Leave
25 Call

全部中1の単語ですねえ…。それから体の動作に密着した単語がほとんどです。

頭でやること>> think, know, want
目でやること>> see, Look, find
口でやること>> say, tell, ask, call
手でやること>> have, take, get, give, use, make, work
足でやること>> go, come, leave
感じること>> seem, feel

 残ったのは be動詞の“be”に、“do”、そして“try”。なお、この25のうちの20は、5世紀頃に話されていたOld Englishの頃から変わっていない、古い古い言葉なんです。一番必要なことって、時代を経ても変わらないんですね。

 ちなみに1500語あれば日常会話の75%くらいカバーできるって言われています。多いって? 中学校3年間で習う単語がだいたい1200ワードぐらいなんです。これってだいたいnative speakerの4歳児と同等です。つまり4歳児って家の中の会話の75%くらい理解というわけです。だから中学英語の単語がちゃんと聞けて話せれば、取りあえず生きていくくらい何とかなるわけです。

 では最後に今日のまとめ。そしてもっともよく使われる英単語100の紹介です。

●まとめ

- Can I ~~? で欲求を伝えよう
- I want to ~~.で欲求を伝えよう
- Let’s ~~.で要求を伝えよう
- I like ~~、I don’t like ~~. で好き嫌いを伝えよう
- I like ~~、because ~~で好き嫌いの理由を伝えよう
- want to は wanna
- got to はgotta - going to はgonna
- mean は意地悪
- weirdは「変」。シリコンバレーのエンジニアはweird な人でいっぱいです。
- kinda は kind of
- 中3までで1200語。もうちょっと足せば1500だ!
- 1500語憶えれば会話の75%はいける

よく使われる英単語100

1 the
2 be
3 to
4 of
5 and
6 a
7 in
8 that
9 have
10 I
11 it
12 for
13 not
14 on
15 with
16 he
17 as
18 you
19 do
20 at
21 this
22 but
23 his
24 by
25 from
26 they
27 we
28 say
29 her
30 she
31 or
32 an
33 will
34 my
35 one
36 all
37 would
38 there
39 their
40 what
41so
42 up
43 out
44 if
45 about
46 who
47 get
48 which
49 go
50 me
51 when
52 make
53 can
54 like
55 time
56 no
57 just
58 him
59 know
60 take
61 people
62 into
63 year
64 your
65 good
66 some
67 could
68 them
69 see
70 other
71 than
72 then
73 now
74 look
75 only
76 come
77 its
78 over
79 think
80 also
81 back
82 after
83 use
84 two
85 how
86 our
87 work
88 first
89 well
90 way
91 even
92 new
93 want
94 because
95 any
96 these
97 give
98 day
99 most
100 us

 Oxford Exglish Corpus によるとこの100語で世の中の活字の50%が埋まっているそうです。さて来週は、ベーシックな動詞の活用方法を考えてみましょう。それではまた。See you soon!
.松井博

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