子供の就職まだ決まらない! (ゲンダイネット)

2007年02月20日 03時09分26秒 | Weblog
 雇用に明るさが見えてきたなんていうけれど、若者の“正社員採用”は相変わらず厳しい。まもなく新年度だというのに、まだ就職先が決まらない息子・娘を持つ親は気が気ではないだろう。親は子供の就職活動を手助けしてやるべきか、いや、そもそも手助けできるのか――。

●就職浪人させるべきか

 もう今年4月からの就職をあきらめて、1年浪人して来年採用に切り替えようという息子・娘もいるだろう。就職浪人は得策なのだろうか。「ギリギリまであきらめるべきではない」と言うのは立教大学大学教育開発・支援センターコオプ・コーディネーターの小島貴子さんだ。

「留年して就職浪人すると、留年は大学を卒業できなかったのと同じですから、採用試験でマイナスとなります。私の経験でも、最後まで粘って3月31日に就職先が決まったケースもあります」

 アルバイトしながら就職活動を続けるのも考えものだ。バイトはキャリアとは認められないからである。とにかく「履歴書」に空白をつくらないこと。契約社員でもいいからどこかにもぐり込ませる。

●採用されない理由を考えさせる

 就職試験に落ち続けているのは、目指す業界が欲しい人材と自分の特性がミスマッチを起こしているからだ。しかし、「どうズレているか考えてごらん」と言ってみても、会社勤めをしたことのない息子・娘に分かるはずがないし、企業の業態がめまぐるしく変わり、新ビジネスが続々誕生している現状では、親だって答えられない。

「大学の就職支援センターやヤングハローワークに行ってみたらとアドバイスしてあげたらどうでしょう。やはりプロに任せるべきです。学生が知っている企業は限られていますから、ただやみくもに就活をするのは時間と労力の無駄。プロはその人に合う業種や会社を判断してくれますし、多くの求人情報の中から紹介もしてくれます」(小島貴子さん=前出)

これは言ってはいけない   

 心配のあまり、「就職どうなっているの」とか「ここを受けてみたら」「今日の試験どうだった」などと聞きたくなるが、決して聞いてはいけない。一番焦っているのは本人だ。親の心配顔がストレスになり、就活をあきらめてしまうことも。そうなったらニートである。

「親が先走って子供を先導するのはやめるべきです。子供に頼まれたら、志望している業界や会社の新聞記事を切り抜いておいてやるとか、“あそこの会社はこうらしい”というような情報を教えるぐらいでいいのではないでしょうか。どこに就職するかを決めるのは本人なのですから……」(小島貴子さん=前出)

 息子よ、娘よ、がんばりなさい。


【2007年2月16日掲載記事】

http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/19gendainet05017519/

最新の画像もっと見る

コメントを投稿