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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

岩渕真奈とあの名手の動きが重なります

2021-07-27 21:03:47 | 日記
 1994年ワールドカップ、イタリア代表は第2戦のノルウエー戦において、GKのジャンルカ・パリュウカがレッドカードで退場となります。

 退場の理由は、ゾーン・プレスの根幹となる「オフサイド・トラップ」の掛け損ないであり、指揮官アリゴ・サッキはジャンルカ・パリュウカの代役として第2GKのルカ・マルケジャーニを投入します。

 しかも全世界が驚愕したのは、前半21分のこの退場劇でベンチに下がるのが背番号10のロベルト・バッジョであり、おまけにバッジョがつぶやいた一言

 「こいつは狂っている」

 が読唇術で露となり、恰好の話題になってしまいます。

 別の意味からすれば、サッキは意図的にバッジョを下げ、彼の体調を整える時間を与えたかったのかもしれません。

 ゾーン・プレスが当然組織的守備と攻撃されていることは知られていますが、皮肉も

 ミランではマルコ・ファンバステン
 代表ではロベルト・バッジョ

 という個人技が戦術を凌駕するという皮肉にも見舞われました。

 結果は準優勝でしたが、バッジョのファンタジーとテクニックが無ければ、イタリアは決勝に進むことはなかったに違いありません。

 ですから岩渕真奈という秀でた選手がテーピングで固定し、無理をして出場している姿を見ると、この時のバッジョの姿が重なるんですよね。

 簡単に言えば、高倉監督の戦術や伝達を無視することはできませんが、自分が今必要だと感じた事を実行する勇気も不可欠、という点でしょうか。

 どんどんトライし、ゴールに結びつくであろう動きを繰り返す。

 ゴールが生まれて勝利すれば、監督も納得するに違いありません。

 ただ、バッジョとサッキの関係はこの時点で完全に破綻していたことは、後に明らかになりますが。
 
 (参考資料 サッカーダイジェスト USA94 1次リーグ完全速報号)
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岩渕真奈のテーピング姿を見て

2021-07-27 20:46:42 | 日記
 NHK総合が中継している女子サッカー、日本代表対チリ代表を観戦しながらブログをしたためています。

 解説を担う岩清水梓が

 「日本は勝ち点3が不可欠です」
 「もっとラインを上げて、ペナルティエリアで仕掛る攻撃が必要です」

 を再三語っているように、レンジに入った瞬間シュートを放つ姿勢は良いと思うのですが、最後の詰めが確かに甘い印象です。

 ただ、思うんですよね。

 右脚だと思いますが、テーピングで頑丈に固めた状態で背番号10の重責を担う岩渕真奈に、攻撃のイマジネーションそのものを託している時点で、既にゲームプランはくるっているのではないかと。

 グレイト・ブリテン戦をベンチから見守る(途中出場の形でしたが)になったのも、中2日の日程を考慮した際、岩渕を2戦目は休ませてこのチリ代表との一戦を重要視する。

 というのが高倉監督の思惑なのかもしれません。

 簡単に言えば、岩渕真奈の体調は日程に耐えられるだけの根拠がなく、グレイト・ブリテン戦は温存せざるを得なかったということでしょうか。

 杉田や林、そして長谷川など、岩渕に劣らないプレー・ヴィジョンを持つ選手が先発していますし、実際杉田のシュートは惜しかったですよね。

 さすがにアンダー17,19ワールドカップでMVPを得ただけの実力者だと思います。

 その彼女をもってしても、どこかで岩渕に頼っているような印象が僕にはあります。

 アルゼンチン代表のレオ・メッシも、どんな体調でも最後は「メッシが何とかしてくれる」という依存の中に埋没していました。

 その依存が如実になったのが2018年ワールドカップだったわけですが、僕は日本女子五輪代表は、決してチリ女子五輪代表に屈しないと思います。

 ボックスエリアの前まではボールを運べているわけですから、あと一歩、この一歩が難しいのも承知してはいますよ。
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ゼビオ・スポーツ限定カラーのアクセレレイターを販売

2021-07-26 21:08:11 | 日記
 アンブロがゼビオ・スポーツ限定の「アクセレレイター」を発表しました。

 (専門サイト 0014のブログより)

 店舗限定というのは、その店舗に出かけない、もしくは公式ホームページで閲覧しない限り、購入も試着もできないわけです。

 つまり店舗からすれば他社(アルペン・スポーツやスポーツ・デポ)との差別化が可能というわけですから、特別注文をブランド側に依頼するだけの価値はあると思います。

 ただ、インターネットの利便性向上の伴い、個人が靴のカラーオーダーを簡潔に済ませることができる時代です。

 (機械音痴の僕からすれば、まったく縁のないサービスですが)

 それでも店舗限定販売というのは、スニーカーでいえば「アトモス」や「ミタ・スニーカーズ」の事例からもわかるように、ブランドと店舗の腕の見せ所である点に変わりありません。

 ゼビオはアンブロの代名詞であるアクセレレイターを選択したのも、価格と機能、そしてデザインの融合性が高いと判断したためではないでしょうか。

 1990年中期、日本で爆発的にスニーカー人気が高まると
 
 ニューバランス576 英国JDスポーツ別注品
 コンバース アナコンダ・スポーツ別注品
 ナイキ、アディダス 米国のチェーン店 アスリート・フット、フットロッカー別注品

 など、店舗限定品が注目されるようになります。

 いまでもサイトがある「イーベイ」が注目されたのもこの時期になりますが、それだけ差別化という言葉に敏感なのは、個性を失いたくないという個人の叫び、かもしれません。
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サッカーにおける明快さ

2021-07-26 20:52:46 | 日記
 サッカーにおける五輪は、ある意味で「五輪」の域を超えません。

 ただ、柔道や水泳など、過去から現在に至るまで多くのメダリストを生んできた競技からすると、五輪の表彰台は最高に輝ける場所なのでしょう。

 これらの競技に無知な僕は

 「では世界選手権と五輪の価値は何が違うのか」
 「そもそも世界選手権の優勝は、五輪の金メダルとそれほどまでに差がある代物なのだろうか」

 と思うのですね。

 キャプテン翼の登場人物に、若林源三のGKコーチを務める三上は、設定上メキシコ五輪銅メダル獲得時の代表選手とあります。

 もしかしますと高橋先生は、横山謙三氏の人柄を参考に時代背景を考慮したのかもしれませんが、愛弟子である若林は

 「五輪のメダルはアマチュアだけの世界だろう」
 「ワールドカップではないからな」

 と突っぱねてしまいます。

 サッカーの場合は頂点にワールドカップ
 ではほかの競技における、五輪と世界選手権の重要性はどちら

 という形は、今後も尾を引きそうな気がします。

 むしろ大リーグやNBA,各国欧州リーグのように

 「選手にとって最も意義ある戦いは、当然リーグ戦やプレイオフにある」
 「報酬や勝利ボーナスなど、金銭は我々チーム、クラブが支払っているからな」

 という意見も当然あるわけです。

 米国野球は2000年シドニー五輪で金メダルを獲得し、その立役者となった投手、ベン・シーツはドラフト指名でミルウオーキー・ブリュワーズから指名され、入団しました。

 この金メダル投手を一目見ようと、スタジアムには多くのファンが押し寄せますが、国際試合よりもリーグ戦という意見は、今後ますます増加傾向になると思いますね。
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日本五輪代表、メキシコ五輪代表に勝利

2021-07-26 20:32:45 | 日記
 日本五輪代表がメキシコ五輪代表相手に戦った前半45分に限定すれば、非常に有意義で価値ある内容だったと思います。

 一方でメキシコが退場者を出し、数的優位でより攻撃的にふるまえたはずの45分の方は、むしろ11人対10人という印象が薄れるほど、押し込まれた形になりました。

 サッカーは常に、「2-0」というスコアこそ油断ならないと指摘されます。

 昨日の五輪代表の戦いぶりは、まさにこの格言が当てはまる形となりました。

 前半のうちに3-0になっていれば、より有意義な選手交代、初戦で出場機会がなく緊張しているであろう選手を起用できたのに、と感じましたね。

 さすがにGKを大迫に交代することは困難ですが、フィールド・プレイヤーならば可能だったに違いありません。

 それでも2連勝で勝ち点6を得た事は、非常に大きいわけです。

 これまで五輪代表は、アジア予選を戦い、出場を確定させるとたいした海外遠征も、オーバーエイジの選出についての議論すらないにもかかわらず

 「彼らはどこまで勝ち進めるか」
 「メダルを獲得できるだろうか」

 という形ばかりが先行していました。

 これでは選手も指揮官も、待ってくれよという気持ちだったに違いありません。

 せいぜいフランスで行われる「トゥーロン」に出場することで、お茶を濁す形が強化としての指針でした。

 しかし、今回の五輪代表は、スペイン、ホンジュラス、ガーナにジャマイカと多種多様な相手と戦えましたし、移動と時差、気候に戸惑う必要がない点も大きいわけです。

 それでも直近でこれだけのシミュレーションができた、協会がオーバーエイジの選手が在籍するサンプドリア、シュツットガルトに掛け合ってくれたことで、早い合流が可能だったなど、パリ五輪に向けて良い案件が目白押しです。

 まだ8強進出が決定していませんが、明日のフランス戦もおおいに期待できるのではないでしょうか。
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