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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

どうしてシモーネ・インザーギがインテルに移籍したのだろうか

2021-07-14 23:00:44 | 日記
 2021-22シーズンよりインテルを率いるシモーネ・インザーギ。

 彼はイタリア代表に召集される実力者でしたが、名声と優勝回数は兄である「ピッポ」には及びませんでした。

 しかし指揮官としての手腕、存在価値は現役時代をあざ笑うかのように完全に逆転し、ピッポの弟ではなくシモーネ・インザーギという人間の存在価値が高まる形となりました。

 ラツイオの会長ロティートは一癖ある人物だったと思いますが、彼はよくインテルの指揮官を受理したと思いますね。

 まず2010-11シーズン以来となる、胸元のスクデットパッチが貧相に見えるのは、噂通りスポンサーであるナイキが、インテル伝統の縦縞を排除したため、ではありません。

 相思相愛を思われていた「ピレリ」との契約が終了し、現在胸スポンサーを探している、つまり空白の形のためです。

 ローマは今季からニューバランスと契約し、そのデザインが評判ですが、ローマとラツイオも以前は胸スポンサーを探すことに苦慮する時期がありました。

 その苦しみをインテルでも味わう、シモーネ・インザーギの前途が多難に思えてきます。

 スクデットを防衛するためにには、ラウタロやルカクという前線のキープレイヤーがそろうことが第一条件ですが、選手の給与削減、つまり帳簿の帳尻合わせを大前提として新シーズンを迎えるインテル。

 これではチャンピオンズ・リーグの上位進出も難しいのではないでしょうか。

 ただ、インザーギがこの話を受理した背景には

 インテルは選手を数多く手放すだろう
 そうすれば前任者のコンテの残像が勝手に消えてくれる
 そして自分が必要とする選手を残すことができる
 それ以上にラツイオ時代と同様に、メガスターを指揮する必要がなくなる

 という「自分色」で指揮に当たれるから、と考えた末での受理だとすれば。

 そのしたたかさがインテルを優勝させるかもしれませんね。
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本当に不可欠なものにお金を使いたいですね

2021-07-14 22:47:21 | 日記
 俳優マーロン・ブランドが主演映画「乱暴者」の中で、肌着と認知されていたTシャツをファッションに昇華させたことはよく知られています。

 以降米国ではヘインズ、ギルダン、アンビル、ソフィー、そしてフルーツ・オブ・ザ・ルームなど、多くのTシャツブランドが誕生しています。

 看板商品「リバース・ウイーブ」で知られるチャンピオン
 ヘンリーネックの代名詞であるヘルスニット
 パックTシャツでおなじみのヴェルバシーン。

 これらには新品でも米国生産の品がありますし、中古市場でも多くの名品が確認できます。

 その強烈な競争を勝ち抜いてきたブランドの中に、1876年にニューヨークで誕生したBVDがあります。

 日本市場では1976年に富士紡がライセンスを取得し、骨太の肌着を提供しています。

 とりわけ僕が気に入っているのが「ファイネスト・タッチ」と呼ばれる良質コットンを用いたシリーズでして、1500円も出せばヴィンテージの風合いが味わえるTシャツが買えること。

 これは凄い事だと思います。

 (僕の近所では2割引き販売の店舗がありまして、実にありがたいのです)

 そのBVDがスエットシャツやラガーシャツなど、服飾品を手掛けるようになりました。

 雑誌「ヘイルメリーマガジン」2021年8月号では

 「BVDを進化させた男たち」

 という紹介文と共に、富士紡の社員の方々が特集されています。

 本文でもあるように、このBVDの服飾品はTシャツ一着で税込み11000円するのですが、圧倒的な支持の下ですぐに売れてしまうのです。

 コロナウイルスに代表される景気の低迷が叫ばれる中、この高価格帯の品が売れるのは

 人はいつの時代のも「本物」が欲しい
 本物を感じた品にお金を惜しむことはない

 という事実の証明ではないでしょうか。

 サッカースパイクでいえば、モレリアやコパ・ムンディアルがそうですよね。

 本当に不可欠な存在に投資を惜しむな、それはレアルが過去証明しました。

 あの2002年のチャンピオンズ・リーグ制覇は、ジダンという世紀の天才が生んだ代物でしたが、レアルは本当にフランス代表の10番を必要とし、投資を惜しまなかったため、ですよね。

 ですから現在の移籍市場は、本当に必要な選手にお金を使っているのか、一度踏みとどまっても良いと思いますよ。
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鮫島彩、解説に挑戦

2021-07-14 20:39:32 | 日記
 現在TBSが日本五輪女子代表対オーストラリア五輪女子代表の一戦を中継しています。

 僕がこの中継を見て感じたことは、解説に起用されている鮫島彩の存在です。

 高倉麻子代表監督は、招集選手を発表する会見で、最後の最後まで鮫島を招集するかどうかで迷いに迷ったと述べました。

 それだけ彼女の人柄や、場数の豊富さは捨てがたい魅力だったのでしょう。

 ただ、監督の出した結論は、鮫島彩を代表招集しないというものでした。

 逆に言えば長谷川唯や岩渕真奈のように、招集対象として間違いのないという形ではなかった、という見解も可能のように思えますが、その落選した彼女が冷静沈着に試合を分析していること。

 その振る舞いに「プロ根性」を感じます。

 起用したTBSの責任者も大したものだと思いますが、解説をお願いする際は肝っ玉が必要だったでしょうね。

 2004年、中国で開催された男子のアジアカップ。

 常に罵声を浴び続ける過酷な試合状況の中、中村俊輔や川口能活など、主役が大きな貢献をしたことも確かですが、ベンチに腰掛ける選手たちが、腐らず最後まで声を切らさなかったこと。

 この点が優勝後、大きく報道されました。

 ジーコは主力とサブを明確に区別する形でアジアカップもワールドカップにも挑み、特に後者の際は完全に歯車が狂う形での予選敗退となりました。

 しかし、主役もわき役も関係なく、思いが一途になると日本人は強いと思いますね。

 鮫島の姿を見ていると、その強さが垣間見えます。

 移籍した大宮でも、鮫島はきっとノリさんの気持ちの応えるようなプレイで、ファンの大歓声を浴びるに違いありません。

 その後は代表復帰も、というのが現時点では言い過ぎでしょうが。
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改めて思うクラブの格と規模

2021-07-14 20:24:15 | 日記
 最終ラインの要として、A代表と五輪代表の両方で奮闘するのが富安健洋です。

 現在ボローニャに在籍しますが、五輪終了後にはプレミア・リーグのスパーズに移籍しているかもしれません。

 スパーズはボローニャに解除金として20億円程度支払う予定といいますが、五輪終了後にはもっと高い金額が提示される可能性もあるでしょうね。

 ただこれだけ海外主要リーグに在籍する選手が多くなった中、ある種の贅沢さが飛び交っています。

 それはクラブの知名度や力量で、その最たる意見が

 「チャンピオンズ・リーグに出場するクラブには誰も在籍していない」
 「クラブの格がまだまだ」

 というものです。

 確かにチャンピオンズ・リーグは欧州スーパーリーグ構想がとん挫した以上、最高峰の舞台であることに間違いないのですが、そんな簡単にメガクラブでプレイできれば、誰も苦労はしません。

 ブラジル代表 フェリペ・コウチーニョ
 コロンビア代表 ハメス・ロドリゲス

 特に後者は2014年ワールドカップの得点王ですが、その彼ですら欧州では定住できるクラブを、常に探し求めているわけですから、まずは地方クラブから地道に学ぶ。

 方が良いのではないでしょうか。

 ちなみにクラブの知名度でいえば、五輪前最後の試合を戦っている五輪女子代表の方が凄いですよね。

 岩渕がアーセナル、長谷川がミラン、そして熊谷がバイエルン。

 解説によればオーストラリア五輪女子代表も、多くの選手が欧州で戦っているとありますが、もはや性別関係なく欧州に舞台を移すことは、サッカーの世界基準であることに間違いないわけです。

 ならばWEリーグとJ1が、欧州リーグと比肩する価値があることを、今後はクラブとファンが一緒に考えてゆくことも必要ではないでしょうか。
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