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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

アンブロの名付けたネーミングから

2021-07-11 18:16:52 | 日記
 怪物ゴルゴン3姉妹のひとり
 蛇でできた髪の毛を持ち、醜悪な顔を持つ
 見た者を一瞬で石に変えてしまう邪眼も持ち主

 そう、メデューサです。

 こんな含蓄を僕が語るよりも、週刊ジャンプの代表作「聖闘士星矢」でシルバークロスをまとい、メデューサの盾を持つ人物が登場したことを覚えている方は多いと思います。

 冒頭の3行は、僕の知識ではなく前回も参考資料としてお話した、中野京子作品「怖い絵 死と乙女編」から引用したものですが、僕は気になったのは別の意味にあります。

 アンブロの代表スパイクと言えばアクセレレイターにトッコ、ヴェローチタが思いい浮かびます。

 ただもう廃盤のようですが、過去にはこの伝説から名付けたのか、メデューサというスパイクもありましたよね。

 恐らくアンブロの意図としては

 1・相手がたじろぐくらいの性能を持つ
 2・選手に自信を与えるスパイク名

 という事を念頭に、名将を考慮したのではないでしょうか。

 この文庫の中で紹介されるメデュ―サの絵画は、ピーテル・パウル・ルーベンスという天才の絵筆ですが、その筆致がもたらす「おそましさ」は格別です。

 だからこそアンブロはこの名称を思いつく際に、(この神話からヒントを得たならば)何か葛藤はなかったのだろうか、と勝手に考えたにすぎません。

 日本でも子供に「キラキラネーム」と呼ばれる、両親のひとりよがりに苦しむお子さんがいますよね。

 サッカースパイクだろうが人名だろうが、一度名付けた者、物を改名することはたやすい事ではありません。

 アンブロからすれば良い発案だと感じたからこそ名付けたのでしょうが、案外絵画の持つ力を思うと、多少の怖さを感じませんか。
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先天的に何かを持つことの意義

2021-07-11 17:50:42 | 日記
 僕はオペラに精通していませんし、当然鑑賞経験もありません。

 それでもプッチーニ、ヴェルディ、そしてモーツアルトが素晴らしい演目を書き記したこと、ドイツとイタリア、そしてフランスで現在でも盛んであること、くらいの予備知識はあります。

 そのヴェルディですが、彼は貧困家庭に誕生し、両親を含む血縁者に音楽に精通している人物はおろか、正式な教育を受けた事すら皆なかったといいます。

 (参考資料 角川文庫 中野京子著 怖い絵 死と乙女編97ページ)

 レオ・メッシは案外、子のヴェルディと似ている気がします。

 彼の代理人は実父であるホルヘ・メッシですが、彼がサッカーがずば抜けてうまかったという言う話は聞いたことがありませんし、それは母方をさかのぼっても同様と思われます。

 メッシがバルセロナの居住を移したのは

 1・彼が身長が伸びない、ホルモンのバランスを欠いていたことが明らかとなる
 2・メッシが先天的に途轍もない才能を保持しているとバルセロナが見抜き、治療費とホルヘの職業を保証
 3・そして移籍せず、バルセロナに在籍し続ている

 というわけです。

 ヴェルディもかつては片田舎で生活していたものの、自身が持つ先天的な才能と共に生き抜いてきたことと、僕は酷似しているように思うのです。

 それはキング・ペレもそうでしょうし、今もってバスケットボール史上最高の選手として讃えられるマイケル・ジョーダンも同様です。

 F1ならばアイルトン・セナにミハエル・シューマッハ、デニスならばロジャー・フェデラーやジョン・マッケンローなども、両親や祖父母は平凡な家庭に誕生したのではないでしょうか。

 先天的に「何か」を持つのは彼らだけでなく、僕たちも同様と思いたいですね。
 
 だからこそ皆、自分に「適性」のある職業を求めて、転籍や転職を繰り返すのではないでしょうか。

 どうせやるなら、自分と波長の合う仕事でお金が欲しいと思うのは当然ですから。
 
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カタール・リーグを席巻するサンティ・カソルラ

2021-07-11 14:45:41 | 日記
 カタール・リーグを代表するクラブであるアル・サッド。

 過去にはスペイン代表のラウル・ゴンザレスが在籍していましたが、現在は指揮官がバルセロナ出身のチャビ・エルナンデス、そして在籍1年目のスペイン代表サンティ・カソルラがいます。

 カソルラはアーセナル在籍時の後半は、体調が整わず最終的にはビジャレアルに移籍し、その実力を取り戻すことができました。

 現在J1では神戸のアンドレス・イニエスタが一番のネームバリューを持ちますが、同じスペイン代表はでは、現在レアル・ソシエダードに在籍するダヴィド・シルバのJ1移籍が噂されました。

 ワールドカップの出場が極めて現実的にはなりましたが、僕は契約する外国籍選手にはこのカソルラのように30台半ば(彼は現在36歳になります)を迎え入れても良いと思います。

 日本には服飾や着物文化を愛でる下地があり、そこには

 「職人の手仕事」
 「熟練者の心意気」

 がありますよね。

 僕は徒弟制度を好みませんが、イニエスタが自分の価値観を押し付けることなく神戸の選手たちとプレイしているように、カソルラやシルヴァが来ても

 「俺の言う事が一番だ」
 「君たちから学ぶことは何もない」

 というふんぞり返ることはないと思います。

 つまり、外国籍に熟練者の獲得は、まだまだJ1を発展させるために必要不可欠な方針、方策ではなかろうか、と僕は考えます。

 ジュビロの今野と遠藤、横浜FCの中村俊輔など、日本人でも同様の価値を持つ選手はいます。

 ただ、今記したスペイン代表の選手たちは、欧州選手権もワールドカップも優勝し、その際の心構えを知っている点で非常に魅力的ですよよね。

 スペイン代表に限らず、場数を経た外国籍選手は今も昔も、迎え入れる価値があると思いませんか。
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アルゼンチン代表、遂にコパ・アメリカで優勝をもぎ取る

2021-07-11 14:26:45 | 日記
 アルゼンチン国民は焦れていました。
 AFAも焦れていました。

 それ以上にレオ・メッシは焦れて、もしかしますと恐怖すら感じたかもしれません。

 1993年のコパ・アメリカ優勝以来、トロフィーと抱擁できずに彷徨っていたアルゼンチン代表ですが、遂にブラジルの地で、しかもマラカナンにおいて優勝した意味は、とても大きいですね。

 何せ1993年と言えば

 FW ガブリエル・バティストゥータ アベル・バルボ
 MF フェルナンド・レドンド

 という、伝説の名手たちが存在した年です。

 ただ、あのコロンビア代表には0-5でホームで敗れ、指揮官バシーレはマラドーナの再招集に踏み切る形での、1994年米国大会出場を得る苦しみも味わいました。

 メディナベージョにアコスタ、そしてネストル・ゴロシートなど、横浜マリノスが続々と現役のアルゼンチン代表を加えていた時代でもありましたね。

 それから28年の歳月が流れたわけですが、まさかAFAはこれだけの期間、代表が無冠であり続けるとは思いもしなかったでしょう。

 何せ名伯楽、ホセ・ぺケルマンの下で3度、当時のワールドユースを勝ちとり、優勝はさほど意味がないにせよ、2004年と2008年には五輪を連破、つまり育成が滞っておる印象が少なかったためです。

 そのぺケルマンを敬愛するパブロ・アイマール、ロマン・リケルメ、ファン・ソリンにアンドレアス・ダレサンドロ。

 中盤には多くの有望株が存在し、守備陣にもGKのアボダンシエリ、DFにはワルテル・サムエルにハビエル・サネッティなど多くの実力者がいましたから、なおさらです。

 アルゼンチンの事例を考慮すれば

 1・有望株が必ずしも勝利を呼び込まない
 2・指揮官の人事も必ずしも万全ではない
 3・だからこそ最善を尽くす

 という基本的な考えが根底にある、という形ではないでしょうか。

 今メッシは、本当に心から安堵しているでしょうね。
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