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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

不安との戦い(2)

2011-04-15 01:09:00 | 日記
 日本に限らず、代表のFWは賞賛を受けるか罵声を浴びるか、ふたつにひとつという
側面は変わりません。

 例えばスペインでビジャがゴールを外せば、スペインの国民は大きな溜息をつきますし
イングランドでルーニーがアクロバティックなゴールを決めれば、ファンは拍手喝采で
彼のゴールを讃えます。

 それは結局

 「メンタリティ」

 の問題に直結するのでしょうが、減点方式が根付いているであろう日本の選手にとって
気持ちを切り替えること、すぐに前をむくことは難しいのかもしれません。

 僕自身は海外を旅した経験は無いのですが、海外移籍やクラブの遠征で見知らぬ地域を
旅することは、恐らく選手のメンタリティを変える、良い方法なのでしょう。

 恐らく海外の選手、特にFWは

 「プロとして飯を食べている以上、批判を受ける事は避けられない。
  ならば得点が入らない時でも、堂々としていたらいい。」

 そう思えるだけの気持ちの強さを、幼い頃から厳しい競争の中で身につけているのでしょ
う。

 日本の選手の意識を高めるには、僕たち観戦する側も見かけで批判するのではなく、中身
を掘り下げた適切な議論、表現で選手を評価することが大切だと思います。

 GKやDFの選手には申し訳ありませんが、やはりゴールシーンはサッカーの一番の醍醐味
であり、加えて選手とファンが一体になれる、最高の瞬間ですから。
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不安との戦い

2011-04-15 01:00:11 | 日記
 今も昔も

 「日本代表のFW陣は点が取れない」

 という意見は根強いですが、僕はこの議論の背景にはFWの力量や代表の戦術ではなく
日本が行なってきた

 「学校教育」

 に起因している部分があると思います。

 西アジアや東南アジアはどうかわかりませんが、基本日本を含む東アジアの教育方法は

 「減点方式」

 と聞きました。

 つまり自分の犯したミスを第3者が指摘し、それを改善することで得点や技術を伸ばして
ゆく方法です。

 一方で欧州やオセアニア諸国は

 「加点方式」

 多少の欠点やミスには目をつむり、その人の長所や改善できた点を指摘し、褒める、認める
ことで成長を促していると聞きました。

 日本のFW陣がバイタルエリア周辺でぎこちない動きが出てしまうのは、選手が気づかない
意識の中で、脳や心が何らかの形で

 「失敗したらどうしよう」

 と選手の思考に働きかけているのかもしれません。

 僕も職場で商品の値下げを行う時など、特に緊張します。

 金銭が絡んでいる為、どんなに受けた指示を頭の中で復唱しても、「間違っていたらどうしよう」
と不安が拭いきれない時があります。

 結局そのやり方で問題が起きた事はありませんが、この

 「失敗に対する恐怖」

 は僕たちの実社会だけでなく、日本のサッカーにも何らかの形で深く影響しているように感じます。
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