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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

オランダがもし優勝したならば(2)

2010-07-08 01:10:38 | 日記
 僕が思うクライフの意図とは

 1・常に攻撃を重視する
 2・両翼を活かしたサッカーを展開する。
  従って布陣は3-4-3もしくは4-3-3が望ましい
 3・上記の布陣は常にオフェンス・トライアングルが作れる布陣でもある。
 つまりパス方向を常に2方向設定することで、マイボールの保持につながり、相手のプレスを無効にできる。

 と捉えます。
 皆さんもほぼ同じ感想を持つのではないでしょうか。

 ではファン・マルバイクの意図とは何か、僕なりに考えて見ますと
 
 1・布陣は選手の選択によって変化する。従って絶対的な布陣は無い
 2・90分常に攻撃的に振舞う事は不可能だ。
  従ってゴール前を固めたり、素早いカウンターで相手ゴールを陥れることも必要である。
 3・中盤の底に、二人のセンターハーフを置く事は問題ではない。

 つまりより「実利」を重視した、言い換えれば「力強さ」を根幹とするサッカーだと思います。
 
 クライフの言うように、サイドには今も昔もスペースが残されていますし、両翼を活かしたサッカーは間違いではありません。

 しかしクライフの現役時代からバルセロナで指揮を執った90年代前半と比較した場合、常に攻撃的に振舞う事は不可能ですし、GKを除く全てのポジションが、より体力と走力、そして持久力を問われるようになりました。

 従って過去20年の間にサッカーの質だけでなく、選手に問われる資質も変わりましたし、アジアやオセアニアのレベルが上昇し、衛星放送の発達でクラブも代表も完全に丸裸となっています。

 つまりファン・マルバイクはクライフと比較した際、より現実を見越したサッカーを心がけていると言えるでしょう。

 僕はふたりの手がけた戦略の丁度真ん中あたりが、これからのサッカーの姿になっていくとおもっているのですがどうでしょうか。

 オランダが優勝するかどうかはわかりませんが、今はまず決勝戦の結果を待ちたいと思います。
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オランダがもし優勝したならば

2010-07-08 00:56:36 | 日記
 オランダが3-2でウルグアイを下し、初の戴冠まであと1勝となりました。

 日本にはオランダファンが多いので、今から決勝戦が待ちきれない方達が多いのかも知れません。

 でも僕はオランダが史上8カ国目のワールドカップ優勝国になったその瞬間から、オランダ人ですら解決できないある問題を抱える形になると思います。

 それは僕が名づけるならば
 「クライフ理論VSファン・マルバイク理論」
 というものです。

 皆さんはアルゼンチンに
 「メノッティ派VSビラルド派」
 というサッカーにおける見解が異なるグループがあることは、既にご存知だと思います。

 1978年自国開催のワールドカップにおいて、マリオ・ケンペスとオジー・アルディレスを軸に、攻撃サッカーで母国を初の優勝に導いたのがセサ・ルイス・メノッティでした。

 一方天才ディエゴ・マラドーナを擁し、1986年のメキシコ大会でアルゼンチンを2度目の優勝に導いたのがカルロス・ビラルドでしたが、この時の代表はマラドーナの個の能力を最大限に活かすべく、他の9人のフィールド・プレーヤーが、守備中心のプレイを心がけました。

 その為今ではそれほど目立ちませんが、かつてのアルゼンチンでは
 メノッティ派とビラルド派という派閥の争いが起きたくらいです。(攻撃的に振舞うのか、それとも守備的に振舞うかは、サッカー永遠のテーマなのでしょう。)

 僕はもし今大会でオランダが優勝したなら
 クライフの理論を是とする派と、ファン・マルバイクの理論を是とする派が、意見を戦わせ収拾がつかなくなるような気がしてなりません。
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