戦争は絶対にいけない、平和だけが善だっていう考え方があるけど、たとえば、仏教系の多くの宗派が奉じてる日蓮聖人は、このあたりを、いま、どう考えてるのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『日蓮聖人「戦争と平和」を語る』――集団的自衛権と日本の未来(幸福の科学出版)で、天上界の日蓮聖人の言葉(「霊言」)を、次のように紹介しておられます。
だから、「戦争というのは、とにかく善なる戦争も悪なる戦争もなくて、完全に、戦争そのものが悪なんだ。平和そのものが善なんだ」という感じ方、考え方は、非常に単純な正義論ではありますし、政治学者、国際政治学者等のなかにも、そういうふうに言う方はいらっしゃいますが、本当に歴史をよく勉強した人であったら、その考えが間違いであることは分かるはずなんですね。
その意味で、仏陀の教えにもあるように、やっぱり、「悪が行われ、広がるということは、よいことではなく、善が広がるということがよいことなんだ」と。
要するに、仏の思想、まあ、神の思想と言い換えてもいいけども、その「神仏の理想や思想が広がるようなものはいいことであるが、逆に、悪魔の思想が、この世にはびこるということは、よろしくないことで、押しとどめなくてはいけないんだ」というのが基本的な考え方です。「戦争に善悪なし」っていうのは間違いで、「善悪はあるんだ。神仏の応援を、ご加護を受けているかいないかなんだ」ということですね。(中略)
だから、戦争指導者のなかにも、神仏のご加護を受けている者もあります。
例えば、よく引き合いに出されますが、リンカンのような方だって戦争はしたわけです。アメリカでいちばん代表的な大統領ではあるけれども、南北戦争という、アメリカではかつてない内戦をやっています。(中略)
だから、「戦わなければ正義だ」という考えは、気をつけないと、理念がなければ「奴隷の正義」になる。要するに、「戦わなければ正義だ。相手の支配のままに任せる」っていうのならば、どうなるか。
例えば、最近、アメリカでもよく言われてるようですけども、黒人奴隷ですね。「戦わない」というだけであれば奴隷の状態がずっと続く。また、古代のイスラエルでは、エジプトの奴隷として働いていた時代があるし、バビロン捕囚で奴隷になった時代もありますけど、「それが正義だ」ということを認めるのと変わらない思想にもなりますわね。
だから、もし、自分たちの側に神仏のご加護があると思うなら、やっぱりそれを信じて行動すべきです。
(78~83ページ)
戦争が悪で平和が善だという考え方は、よく歴史を勉強したら間違いであることが分かるはずである。戦わないのが正義だという考えは、理念がなければ奴隷になることを認める思想になる。
仏陀の基本的な考え方は、「神仏の思想が広がるのはよいが、悪魔の思想は押しとどめなくてはならない」というものであって、神仏のご加護を受けているかいないかで、善悪はある。
自分たちに神仏のご加護があると思うなら、やはりそれを信じて行動すべきである──。
さすが、鎌倉時代に一人立ち、数々の法難をものともせず国難を訴え続けた日蓮聖人のお言葉には、善悪をはっきりと断じる、正義感に満ちた力強さを感じます。
天上界の日蓮聖人は、本書一冊を通して縦横無尽に語り、今のアジア情勢を日本という国家にとってとても危険な状況だと判断しておられます。
そして、集団的自衛権を認め、安保法案を断固として推し進めた、本書発刊当時の政権の方向性は正しいと、明快に断じておられるわけです。
鎌倉時代の霊人が、ここまでハッキリと現代日本の政治情勢について論じ、判断を示されるというのは、ちょっと驚きです。
しかしそれも、あの日蓮聖人という高級霊だからこそ、なのでありましょう。
日蓮聖人のお教えを信じる方の一人でも多くが、この日蓮聖人の真実の言葉に直接触れられますように。
そして、いま私たち日本国民が何をすべきなのかについて、しっかりと考えを深めるための材料にしてくださることを、心の底より私は願っているのです。
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『日蓮聖人「戦争と平和」を語る』
大川隆法著
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