ゆーぱの部屋 ~幸福の科学の教えから~
幸福の科学の教え(大川隆法先生の書籍)で、みなさまの人生の悩みや疑問などを解決するお手伝いをします。
 



ひところ、反原発運動って、盛り上がりがすごかったよね。あれって、どう考えたらいいのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?

幸福の科学の大川隆法先生は、『核か、反核か─社会学者・清水幾太郎の霊言─』(幸福の科学出版)で、有名な社会学者・清水幾太郎の霊の言葉(「霊言」)を、次のように伝えておられます。

 戦後、左翼にずっと流れていて、いまだに強い考え方は、「先の大戦で日本は間違っていた」というものだ。だから、「日本は反省し、二度とそうならないようにしなくてはいけない」という考え方が主流だね。
 日本は、核兵器を落とされたにもかかわらず、それに対する見方を、「核兵器そのものがいけない」というほうに持ってきたし、憲法九条で、「日本は平和を求める。戦争には手を出さない」ということを定めた。(中略)これが(中略)ソ連邦の崩壊あたりから揺らぎ始めたけど、それから二十年がたち、「経済的に停滞し、貧困層が増えつつある」という状況のなかで、左翼勢力の巻き返しが始まってきているわけだな。
 それと、中国が巨大化してきた。ソ連邦は「社会主義が失敗した事例」として見られていたけれども、「中国は成功したじゃないか」ということで、かつての全学連世代たちは、今、「中国が成功したんだったら、やはり、あれでよかったんじゃないか。全学連的な戦いで、もし革命が起きていたとしても、結局は成功できたんじゃないか」というような考えに誘惑されている感じがするな。
 だから、「原発反対で、どうこう」ということだけではなく、大きなマクロの流れがある。(中略)それだけを取れば、局所的で小さな問題だけれども、それは、そういう大きな流れのなかに位置づけられて、彼らを、もう一回、盛り上げさせる一つのきっかけになった。(中略)
 今、デモが起きて、「原発反対」と言っているけれども、これには、「冷静な分析として、どうなのか」という、客観的な分析をする必要があるな。(中略)
 今の「放射能反対」の前には、人々はCO2(二酸化炭素)に反対していたんじゃないの?(中略)CO2が出る。それで地球温暖化が始まって、海面の温度が上昇し、それが、さまざまな気候異変を起こして、天変地異が起きたりし、人類の死滅化につながる。そんなことを言っていたんじゃないの?(中略)
 ところが、二酸化炭素の話から、急に、今度は、放射能というか、放射線の話にすり替わってきているんでしょう?(中略)だから、本当は、対象は何でもいいんだよ。二酸化炭素の話は、どこかに行ってしまった。
 原子力発電だと、二酸化炭素は出ない。しかし、原子力をやめて石炭や石油に変えたら、CO2がたくさん出て、今度は地球温暖化促進の方向に向かう。(中略)数年で入れ替わったね。
 こんなものに関しては、神の決めた、「永遠不変の真理」としての善悪があるとは思えませんねえ。
 だから、原点に帰り、共同生活をしていく組織において、「最大多数」が「最大幸福」を得られるために、ある意味での功利主義的な考え方をしてもよろしいんじゃないでしょうか。それを善と考えていいんじゃないでしょうかね。
 だから、「彼らがやっていることが、結果的に善につながるかどうか」ということに、結論は行き着くと思いますよ。
(44~46、58~61ページ)

左翼の考え方は、ソ連邦の崩壊あたりで揺らいだが、それから20年(発刊当時)、経済的停滞のなかで巻き返しが始まり、また中国の発展で、全学連の革命でも結局は成功できたのではないかという考えが出てきており、原発反対運動はこの大きな流れに位置づけられて、かつての全学連世代を盛り上げさせるきっかけになった。

しかし、今の放射能反対の前には、人々はCO2(二酸化炭素)に反対していたが、CO2が出ない原子力をやめて石炭や石油に変えたら、CO2がたくさん出て地球温暖化に向かうはずだから、おかしい。

ここに神の決めた「永遠不変の真理」としての善悪があるとは思えないから、原点に帰って、最大多数が最大幸福を得られる功利主義的な考え方でよいのであって、それが結果的に善につながるかどうかに結論は行き着くと思う──。

清水幾太郎については一度ご紹介しましたが、改めて、もの凄い炯眼の学者ではないでしょうか。

本書が刊行された2012年9月の直前頃には、マスコミを通じてものすごく燃え盛っているように見えた反原発運動も、急速に力を失っていきました。

そして同じ年の12月の総選挙では、実際の世論はこの運動を支持していないことが暴露される結果となったんだと記憶しています。

そこに至るには、大川隆法先生の力強い「原発推進」オピニオン、そして幸福実現党とその支持者による命がけの運動があったことは知る人ぞ知る話ではあります。

ただ、その背景には「安保世代」のエートスのようなものを見抜いた本書があったことに、改めて今頃になって気がついた気が私たちはしているのです。
 

『核か、反核か─社会学者・清水幾太郎の霊言─』

 大川隆法著


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