大学に入れたんだけど、で、何すればいいんだっけ。しっかり遊びたいし、恋もしたいし、でもほんとは、学生のうちにやんなきゃいけないことがあるんじゃないのかな? なーんて悩んでいる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『青春に贈る──未来をつかむ人生戦略』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
学生のみなさんは、二十代において、親の人生観・世界観から、何とかして抜け出さなければいけなくなってきます。
みなさんの両親のなかには、立派な方がたも多いでしょう。しかし、みなさんの両親は、みなさんよりも何十年か前から生きている方がたなのです。両親から汲むべきものが数多くあるとは思いますが、時代が変わってきています。
したがって、ある程度は両親の意見を聴きながらも、みなさんは自分としての答えを出していかなければならないし、あるときには、両親とは違う考え方の下に生きていく道を、選ばなければいけないこともあると思うのです。職業においてそうですし、あるいは結婚という問題においても、おそらくそうだろうと思います。そのときに自己の判断に責任が持てるかどうかこれが非常に大事なことになるのです。
では、どうすれば、自己の判断に対して責任をとれるようになるのでしょうか。まずは、考える材料というものを持たなければいけないのです。そのために、学びというものが必要になってきます。
みなさん自身の頭では、考えても考えても結論が出ないことがあるでしょう。しかし、考える材料として、一定の知識や情報を持つことによって、物事を判断するときに、非常に早い時間で結論づけることができるのです。この判断の材料が手に入らないために苦しむことが非常に多く、あとになってからわかることも実に多いわけです。
十代後半、あるいは二十代の前半において、豊富な人生経験を持つということは、なかなか困難なことです。その意味では、まず、学生の本分である知的なアプローチによって、考える材料を手に入れ、それを集積することが非常に大事です。
世界中で自分だけがぶつかった難問というのは、それほど多くはないはずです。たいていの場合は、かなり多くの人がすでにぶつかった問題であることが多いのです。
したがって、学生時代は、ある問題を自分だけのものとして考えるよりは、先人や先輩たちが、それをどのように考え、解決し、乗り越えていったかということに対し、謙虚に耳を傾けるべきなのです。主として、そうした思考の材料、考える材料というものを手に入れるために、学生の期間はあるのだと思います。
(22~24ページ)
学生のみなさんは、両親の時代とは時代が変わってきているので、ときには両親とは違う自分の答えをを選ばねばならないこともある。
そのときに自己の判断に責任が持てるかが大事であり、そのためには考える材料が必要なので、まずは学生の本分である知的アプローチで材料を手に入れ、集積することである。
世界中で自分だけがぶつかる難問はそれほど多くはなく、たいていは多くの人がすでにぶつかった問題だから、先人たちが、それをどのように考えて解決し、乗り越えていったかという思考の材料を手に入れるために、学生の期間はある──。
なるほど、なるほど、と目が開かれた思いがします。
要は、学生時代は、その本分として、知的なアプローチ、すなわち学校の講義や書物などの学習によって、考える材料を集めていくことが大切なんですね。
そして、そこで集めた考える材料をもとにして、自己の判断に責任をとれるようになっていくこと。
考えてみると、まさにそれこそが、ほんとの意味で大人になっていくことなんだろうと私は思っているのです。
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『青春に贈る──未来をつかむ人生戦略』
大川隆法著 |
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