明治維新の前夜、佐久間象山って人がいたんでしょ。いま、どんなこと考えてるのかな? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『佐久間象山 弱腰日本に檄を飛ばす』(幸福実現党)のまえがきとあとがきで、こう説いておられます。
まえがき
佐久間象山――明治維新の起爆剤となった思想的巨人の一人である。この人物は、勝海舟の妹を妻としたことで、勝や龍馬にも大きな影響を与えた。さらに三十二歳頃までは、外国人を見るに、ただ利にのみ賢く、道徳・仁義を弁えぬ夷狄であると考える全くの鎖国攘夷論者であったが、蘭学を修め西洋の原書を読んでからは、世界の大勢を達観し、開港貿易の必要を説く開国論者に転じたことは特筆に値する。不撓不屈の精神で実に三十年近くもただ一筋に外寇防禦の策に腐心したため、実に九年にもわたるお咎めを受けたが、この人に西洋式砲術を学んだ吉田松陰への思想的影響もはかり知れない。
海防論を説いたその象山が、今、弱腰日本に檄を飛ばす。一読して「痛快無比」の感がある。
あとがき
外国語の原書を読んで、この国のあるべき未来像を再構築した佐久間象山は、プラグマティックな面も持っていた。すなわち、品川の砲台のあり方から、海軍の創り方、蘭方医術にわたるまで、実用の学を極めている。
命は狙われ続けた。備前長光の太刀に、国光の小刀をたばさみながら、愛馬王庭に打ちまたがって、いつも洋鞍馬上の人となった。ピストルまで持っていたが、京都三条大橋で多数の刺客に待ち伏せされ、身に十三カ所もの傷を負うて「天誅」を加えられてしまった。『浅間山煙りと消えしその人の 名こそ雲井に立ちのこりけり』と山階宮は象山の殉難を悼惜せられた。
今こそ、この偉人の「国家滅亡近し――」の声に呼応し、国防の危機の中、日本の未来を切り拓かねばなるまい。
(1~2、142~143ページ)
佐久間象山というお名前は聞いたことはありましたが、どういう思想を持ち、どういう人生を送られた方だったのかを、初めてしっかりと学ぶことができた気がします。
吉田松陰の霊言と同様、ほんとうに真っ直ぐな意見ばかりで、まさに「檄」を飛ばされている感に満ちあふれています。
本書は、特に「国防の危機」という言葉に反応する方にとって、必読の文献であると改めて私は思っているのです。
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『佐久間象山 弱腰日本に檄を飛ばす』
大川隆法著
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