理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄492 リハビリ効果を高めるセラピー(フット編)

2015年05月06日 | Weblog
ゴールデンウィークも終わりですね。皆さんはどんなGWを過ごされましたか。今年はいいお天気に恵まれましたので、リフレッシュできたのではないでしょうか。

私は近場の浅草や日帰りのできる足利フラワーパークに行ってきました。浅草の人の多さには驚かされます。外国の観光客が増えていて、日本語ではない会話が飛び交っています。

足利フラワーパークは藤の花が見ごろだというので、朝の6時に出発しましたが、9時前だというのに駐車場に入るのに長い行列で、人気のすごさが感じられます。「カンブリア宮殿」でも取り上げられましたが、素晴らしさに感動して帰ってきました。

「カンブリア宮殿」では素晴らしいフラワーパークに復活させた日本初の女性樹木医の「塚本こなみ」さんを紹介していました。この番組で印象に残った言葉が「何年木を育てることに関わっていようと花を咲かせられなければ意味がない。結果を出すことがプロだ」というのです。

私の心に響いてきました。偉そうに「寒河江徹先生と関わって30年」なんて言っていますが、多くの方に「一家に一人のフットセラピスト」を育てることが実現できなければ意味がないと反省させられました。

さて、前回はリハビリに効果があるハンドセラピーについてご紹介しましたが、今回はフットについて紹介して参ります。

フットセラピーの事例は千葉県の鴨川市のクリニック内にあるサロンにリハビリを行う前にフットセラピーを受けてリハビリに行かれたそうです。するとリハビリを担当されている理学療法士の方が「筋肉がとても緩んでいてリハビリがやりやすい」と言われたそうです。

このような話は良く耳にします。手のリハビリも大切ですが、歩行に関わる足については手以上にリハビリが必要になります。そこで、今回も足に流れてきている6本の経絡の流れを良くして、その経絡に関わる筋肉がゆるむかどうかを確認していきたいと思います。

【胃経】は腹直筋の働きで確認します。受者の方は仰向けになり、片脚(左右どちらでもよい)の踵が10cmほど床から持ち上げます。術者は足首のあたりを持ち、床方向に押しつけます。受者は落ちないように支え、この時の状況を二者とも確認しておきます。

第2趾にレインボーオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「兌」も刺激します。その後、同じように仰向けに横になり、片脚を10cmほど持ち上げ、上から押してみましょう。今度は踵が落ちないようにしっかりと支えられます。

【脾経】は内転筋群の働きで確認します。受者はベッドに横向きになり、両脚を上に持ち上げ、上側の脚を術者が手で包み込むように膝を固定します。下側の脚をベッドに近づけるように押し、受者は落ちないように支えます。

第1趾にレインボーオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「隠白」も刺激します。その後、同じようにすると、しっかりと踏ん張れるようになっていませんか。

【膀胱経】は脊柱起立筋の働きで確認します。受者は肩幅くらいに両足を開き、力を抜いて立って、息を吐きながらゆっくり前屈します。その時の指先の位置を確認します。

第5趾にワックスアップルオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「至陰」も刺激し、両脚に行います。その後、同じように前屈すると、前よりも曲がるようになっていませんか。

【腎経】は胃経と同様に腹直筋の働きで確認します。腹直陰の働きを確認したら、第5趾にワックスアップルオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「内至陰」も刺激します。その後、胃経と同様に腹直筋の働きを確認します。

【胆経・肝経】は外腹斜筋、内腹斜筋の働きで確認します。受者は肩幅くらいに両足を開き、力を抜いて立って、両手を前に真っすぐに延ばし、上半身を左右にゆっくり息を吐きながら回します。どちらの方が回しにくいですか。

右が回しにくいようなら、左足の第4趾と第1趾にエルフィンオイルを塗り、強めに揉み解します。井穴の「竅陰」と「大敦」も刺激します。その後、腕を回してみましょう。右側の方が回しやすくなっていませんか。恒常性維持機能が高まり、筋肉が正常な働きを取り戻したようです。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士