理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄374 腰痛のトリガーポイント

2013年01月14日 | Weblog
新年を迎えて、もう半月が過ぎようとしています。本当に早いですね。今年の冬は寒気が入り込み、まだまだ、寒い日が続きそうです。

寒いと筋肉が硬直しやすく、腰痛持ちの人は気をつけないとギクッとやってしまいそうです。私も以前何度もギックリ腰をやったことがあり、あの痛みは耐えられません。最近は事前に腰の様子がおかしいと思ったら、予防の運動やセルフマッサージを行うことで、乗り切っています。

この腰痛防止はまず、冷やさないことが大切です。寒い時期ですから背中から腰にかけて冷やさないようにしましょう。同時に簡単な運動で予防できます。イスに座った状態で、腰から上をメトロノームのように左右にコツコツとリズムよく動かします。

仕事の合間やちょっと休憩している時にメトロノームになりきりコツコツと行い、1日のトータル回数が1,000回まで行くと腰周辺の血行が促進され、腰痛と「おさらば」ということになることでしょう。

しかし、1,000回を継続してできる人が何人いることでしょうか。最近テレビなどでも取り上げられているトリガーポイントを使って予防する方法をご紹介しましょう。

腰痛があると痛みのあるところと違う場所に硬直やしこりがあり、押すと痛みを感じる場所があります。人によって出てくる場所はまちまちですが、肋骨の下端の背骨の両側や腸骨の上端から3~4cm上の背骨の両側、ベルトの下の仙腸間接の際、大殿筋の真中あたりなどに痛みが出てきます。

これらがトリガーポイントと呼ばれる場所で、痛みのあるところをマッサージしたりして緩めていきます。硬直が取れ緩んでくると今まで痛かった腰痛がなくなっていることに気づくでしょう。

しかし、自分自身で行おうとしても中々うまくいきません。私のように肩が硬く、背中側に上手く手が回せない人には難しいものがあります。二人組になって行えばいいのですが、セルフで行うにはやはり、フットセラピーの方がベストです。

そこで、背中側を流れる陽経の経絡、膀胱経、胃経、胆経の調整を行っていきましょう。まず、膀胱経から始めましょう。膀胱経は背骨の両側を走る経絡で、腰痛の調整には効果的な経絡です。

第5趾を良く揉み、井穴の至陰を刺激します。外踝周辺も刺激しながら、足首のふくらはぎを両手で包み込むようにして、両中指で「附陽」「承山」「承筋」「合陽」「委中」のツボを3回押します。

続いて胃経の経絡を調整します。片方の足の上にもう片方の足を乗せ、第2趾を良く揉んだら、脛骨の外側のふくらはぎを足首から膝下まで、両手の4本指を横に並べて手前に引くようにして胃経の経絡に刺激を入れていきます。膝下にある「三里」のツボを3回押したら、足首まで戻ってきます。

次に胆経の経絡を調整します。胆経は体の側面を走る経絡で、腰痛には太ももの外側にも硬直が出てきますので、胆経を調整すると効果的です。

胃経の時と同様に片方の足の上にもう片方の足を乗せ、第4趾を良く揉みます。次にふくらはぎの外側側面を足首から膝下まで両手の4本指を並べ、手前に引き寄せるようにして胆経の経絡に刺激を入れていきます。膝下まで行ったら戻ってきます。

最後にミルキングアクションを3回行います。両手で足首のふくらはぎを包み込み全体で圧迫しては少しずつ膝の方に移動していきます。これは足首から膝下の方向に静脈血を心臓に戻すように行います。

腰痛で悩んでいる方は是非、お試しください。私は、最近腰痛の痛みをすっかり忘れています。やはり、予防が大切ですね。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士