理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄425 免疫力を高めインフルエンザを予防

2014年01月14日 | Weblog
昨日は成人式でお休みでしたので、本日配信いたします。昨年の成人式は大雪で晴れ着を着た成人の人は大変な思いをしていたようですが、今年は晴天に恵まれ、良かったですね。実は私の娘も成人式を迎え、普段は着たこともない晴れ着を着て、苦しくて食事も食べられないと大騒ぎでした。

さて、今回から色々な症状に対する施術の方法が知りたいという声を多く頂いていましたので、その季節に起きやすい症状を取り上げ、その対策と具体的な施術の方法、注意点などをワンポイントでお伝えしたいと思います。

今回はインフルエンザが流行りだしてきています。皆さん、予防接種はされていますか?私は一度もやったことがありません。盛んに予防接種をテレビなどでも勧めていますが、ワクチンが利くという根拠がないと言われているのをご存知ですか。この件についての議論はやめておきましょう。

もし、効果があるとしても流行のウィルスの型がワクチンと違っていれば効果がありません。今年流行りそうなウィルスの型を予測してワクチンを選んでいるようです。そんな接種を当てにして、予防接種をしたから安心だと思う方がおかしくありませんか。

効果があるかどうか分からない予防接種に頼るよりも、普段から予防することは重要です。その為に「うがい」「手洗い」が盛んに言われています。しかし、それだけでなく、本来の予防は自分の中にある免疫力を高めておくことが、一番重要ではないでしょうか。

免疫力を日常の生活で高めることは難しいことではありません。最も簡単な方法は身体を温めることです。身体の芯から温めるには足湯が一番だと実感しています。先日、「足湯で冷えは改善しない」とテレビで言っている医者がいましたが、本当に実践したことがあるのだろうかと思います。

42度のお湯に足を浸け、深さは「三陰交」のツボがお湯の中に入るようにします。冷えた足を浸けるとお湯の温度が下がるので、42度を保つように差し湯を行います。お湯はさら湯を避け入浴剤などを入れた方が効果的です。しばらくするとお腹の中から温まり、汗ばんできます。

汗ばんでこない人はお湯の温度は下がっていませんか。またはお湯の深さが足りなくて足首くらいまでしかお湯の中に入っていないなど、やり方の問題がある場合が多いようです。または、身体の芯まで冷え切っている方は1回だけではダメでも2回、3回と回を重ねるごとに汗ばむようになります。

また、免疫力を高める方法として自律神経を副交感神経優位の状態に切り替え、リラックスすることが大切です。足湯をしながら腹式呼吸を行ったり、フットセラピーを家族同士で揉みっこしたりするのもいいでしょう。間脳が調整され自律神経の働きが整ってきます。

フットセラピーを行う時に足裏の足趾の付け根から土踏まずの間を良く揉みほぐしましょう。ここは気管や肺などの呼吸器に関係しています。少し強めに押し揉みしましょう。呼吸が楽になります。

また、鼻や肺に関係する五行は「金」のエネルギーに関係していて、経絡では「肺経」と「大腸経」にあたります。西洋医学的には肺と大腸では全く関係ないと判断されますが、東洋医学では陰陽の関係で肺経と大腸経は関連の深い経絡と見ます。

この二つの経絡は手の親指に肺経の井穴「少商」があり、人差し指には大腸経の井穴「商陽」があります。親指と人差し指の爪の際を痛気持ちいい程度にグリグリ刺激を加えます。同時に手の平側の親指の付け根の手首にある肺経の原穴「太淵」と甲側の親指と人差し指の交わるところにある大腸経の原穴「合谷」のツボを呼吸に合わせて3回押します。

肺経と大腸経のエネルギーの流れが良くなると恒常性維持機能が高まり、鼻から気管支、肺の機能を本来の状況に戻すように働いてくれます。同時に大腸の働きが高まり、免疫に関わる白血球のリンパ球やNKキラー細胞などが増え、免疫力を高めてくれるのです。

インフルエンザの予防はワクチンに頼るのではなく、自分の中にある恒常性維持機能を高め、免疫力を最高の状態に保つことを心がけてまいりましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士