本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

「円心五法」の真髄 166 「子育て」

2009年10月16日 | Weblog
「子育て」

エチカの鏡」は全国で放送されているのでしょうか? 11日(日)の放送は強烈でした。以前出演された3名の強烈先生が勢ぞろいされての第一弾が放送されました。

今回はお二人の先生で最初に登場されたのは脳科学おばあちゃん「久保田カヨ子」さんです。78歳とは思えないパワフルなおばあちゃんです。

生まれてから歩き始めるまでに一生の脳の働きが決まると、0歳からの英才教育を育児の中に取り入れるテキストを作成されています。おばあちゃんの協力者が脳神経科学の世界的権威者であり、京都大学名誉教授のご主人「久保田競(きそう)」さんです。おばあちゃんが体験し、テキストにまとめたものをご主人が脳科学の見地からフォローされているようです。

脳の司令塔である「前頭連合野」を赤ちゃんの間にトレーニングすることが秘訣だそうです。例えば、赤ちゃんが指を引っかけるようにして持てるオモチャを引っかけて持つより、親指と人差し指ではさんで持つようにすると脳がフル回転して前頭連合野のトレーニングになるそうです。
これから子供が産まれる方はぜひ試してみましょう。

次に登場されたのが、鹿児島でスパー園児を育てられている「横峯吉文」さんです。以前この方を紹介したテレビをチラッと見たことが「エチカの鏡」を見るきっかけでした。保育園児とは思えない体力的な能力や知能面でも信じられないような子供たちを紹介されていましたが、今回もその子供たちが体験を通して成長していく姿が紹介されていました。

5歳くらいになると2~3歳と違い、行動範囲が広がるので色々な体験をさせるそうです。この日も海に行って岩場でタコ取りをやります。最初は気持ち悪がっていた子供たちも次第に慣れ、今取ったばかりのタコをその場で焼いて食べていました。「人間は命あるものを食べて生きている」ということを自然の中から学ぶのです。

また、男の子と女の子は平等であっても、同質ではない。男の子は本能的に強くなりたいと思っている。だから喧嘩をして当たり前、喧嘩をして勝つ喜びとか、負ける悔しさとか、痛みとか、優しさを学んでいきます。しかし、今ではこの機会を取り上げてしまっている。そこで保育園ではレスリングを通してこれらを学んでいます。その結果友情が芽生えてくるそうです。

女の子は生まれながらにして「母性」という素晴らしい心を持っているが、男の子には備わっていない。だから成長する過程で培っていくしかないのです。男の子は男として育てないと男になれない。かわいがるのではなく突き放して育てることが大切だと言われています。

横峯先生が運営する保育園が3校あり、男の子だけのレスリング大会が開催されました。どの保育園も優勝するために必死になって練習しています。練習試合でいつも勝っているリーダー格の男の子が浮かない顔をしています。先生に「一人だけ強くてもだめ、皆で勝つんだ」と言われていたので弱い子に自分の得意技を教えていたのです。皆で勝ちたいと思ったのでしょう。

結果的には他の保育園が優勝したのですが、その時最後の試合に挑んだ子は泣き虫でレスリングもあまり強くありません。彼が負ければ優勝できません。しかし、一番大きい子に果敢に挑んでいき、今回の中で一番長い試合になりました。最後は負けてしまい、号泣していました。

スタジオでは「悔し涙ですね」と皆が言っていると横峯先生が一言、「甘えから来る涙、弱さの涙です。来年の3月にはこんな涙は流しません」ときっぱりと言われていました。

「子育てとは何か」ということを教えてくれる素晴らしい番組です。18日も楽しみに見たいと思います。

発信元:NPO法人日本フットセラピスト協会